「当面は住宅メーカーなどの企業が営業の相手だが、将来的には個人も対象に」と意気込む

「当面は住宅メーカーなどの企業が営業の相手だが、将来的には個人も対象に」と意気込む

住宅需要の高まりを受け
高品質電気錠でタイ市場に参入

創業90年超、日本市場での電気錠シェア1位。華々しい実績を手に、今回タイ市場に参入を果たしたキー製造販売のアルファ。これまではタイ工場で生産する全製品を日本に出荷していたが、今後は約4割をタイや東南アジア向けにするという。その狙いと見通しについて聞いた。

2011年の大洪水後に量産化を始めたアルファのタイ工場(当時は協力工場)。10年以上前に、商社を通じてタイ市場に供給したことはあったが、自社としての本格的な製品投入は今回が初めて。その背景には、タイで高まる住宅需要がある。
経済力の高まりとともに関心が向くようになった個人住宅。とりわけバンコク近郊では、コンドミニアムなど集合住宅や一戸建てに住むタイ人世帯も増え、日本と同様に核家族化が進んでいる。加えて、環境への配慮も見逃せない。熱帯の国タイでは、断熱効果が高く、省エネ性能で強力な施錠機能を持つアルミ製ドアの人気が高まっており、これと歩測を合わせて、安心安全の面で優れた、セキュリティ性の高い電気錠のニーズが増している。そこに、日本市場ナンバー1の同社製品が、満を持してタイ市場へ参入を果たした。
4月には、バンコク都心部のBTSプルンチット駅近くに、ショールームも兼ね備えた「バンコク・セールスオフィス」を開設。住宅開発会社や住宅建材メーカーなどに向けたセールスを積極展開している。2018年には、タイ市場での売上高20億円を目指す計画で、その後は東南アジア一帯に拡大する方針だ。タイを含むインドシナ半島一円での当面の年商目標は、総額35億円を掲げている。
同社製品の最大の武器は、その高性能にある。熱気、風雨、洪水。どんな過酷な自然環境にも耐えうるよう、自動車に搭載する電気錠と同様、屋外での厳しい耐熱・防水テストを実施。寿命も長く、同市場で多くの企業がしのぎを削る中、問い合わせや需要が一向になくならない背景には、こうした製品への信頼感が存在する。価格だけがすべてではない。
優れた防犯能力も評価の対象だ。ピッキングがしにくいよう、マスターキーにはディンプル方式を採用。スマートキーやカードキーが使い勝手を良くしてくれる。小指の先ほどの丸タグを貼っておけば、スマートフォンが自宅の鍵替わりに。セキュリティ性を落とさずに、暮らしをおしゃれにするツールとしても関心が高まっている。現地法人の有賀新二会長は「安易な価格競争はしない。日本発の、安心・安全で耐久力が高いという特性を訴えていきたい」と話している。

  • 「中間所得者層が増え、魅力を増したタイ市場に、品質で優れた当社製品の性能をアピールしていきたい」と語る有賀現地法人会長

  • カードなどを紛失しても、設定し直せば交換なく継続使用が可能であるのが、電気錠の利点

COMPANY PROFILE

会社名 ALPHA Housing Hardware(Thailand) Co., Ltd.
株式会社アルファ
ロゴ
代表者 有賀新二
事業内容 住宅用錠前の製造販売
設立年 2013年
TEL 035-275-121~2、02-252-8752(Ext.118)(バンコクセールスオフィス)
住所 111 Moo 10, Soi Wat Banchang, Rojana Rd.,Lamta-sao, Wangnoi, Ayutthaya 13170
本社 横浜市
URL http://www.kk-alpha.com/

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