「今後は自動車の一般めっきなどさまざまな事業に取り組みたい」と話す田中取締役工場長(右)。佐野MD兼南アジア統括(左から2番目)、一色MD(右から2番目)とタイ人スタッフ

「今後は自動車の一般めっきなどさまざまな事業に取り組みたい」と話す田中取締役工場長(右)。佐野MD兼南アジア統括(左から2番目)、一色MD(右から2番目)とタイ人スタッフ

表面処理ならメルテックスにお任せ
純水処理の殺菌装置も販売

スマートフォンやハイブリッド車などに内蔵されるプリント基板や電子部品の表面処理を行うための薬品を製造・販売する化学薬品メーカー、メルテックス。卓越した技術力は業界からの評価も高く、2013年からはタイ工場も稼動させ、さらなる成長を続けている。

産業の集積が進むタイ。今なお多くの電子機器メーカーや電子部品メーカーが進出を続けている。メルテックスがタイに進出したのは4年前の2011年7月。工場は2年後に操業を開始した。
「地産地消」を経営理念に持つ同社は、工場で製造した表面処理用薬品の9割を南アジア市場で流通させることを目標にしている。日系だけに限らず、中国や台湾などのメーカーにも出荷し、アジア市場全体を販売網として捉える。
タイを中心に海外での伸長が目覚ましい同社。5年前に73%あった日本国内市場の売上高比率は2013年には10ポイント減。代わりに拡大していくのが海外市場だ。2020年には、タイ工場の出荷高が日本市場の2倍に膨らむものと予想している。
そこで必要となってくるのが、日本と同レベルの確かな営業力。ローカルの薬品会社にあるような「売りっぱなし」では満足度の高い顧客サービスとは言えない。しっかりと表面処理の効果が出ているか、不具合はないか、販売後のサポートを継続することで、さらなる評価が得られる。これを具現化したのが、同社オリジナルの「分析サービス」だ。
顧客から表面処理後の完成品を調達。東部チョンブリー県アマタナコン工業団地にあるタイ工場で、通電テストなどの分析検査を実施している。現在は一部検査工程について、日本の本社工場に搬送し行っているが、「いずれはタイ工場で完結したいと思っています。それが我々が理想とする営業のあり方なんです」と一色博マネージングダイレクターは話す。
表面処理用薬品と並んで力を入れているのが、「多段電解式殺菌装置」だ。電子部品製造や半導体製造、電着塗装等に欠かすことのできない純水や超純水。純水製造設備内は、配管の汚れや貯水槽へのスライム付着といったさまざまな問題が発生し、定期的な洗浄と徹底した衛生管理が必要でコストや時間がかかってしまう。これらを一切不要とし、直流電圧をかけることで微生物を死滅(殺菌)させるのがこの装置だ。
循環方式による高い殺菌効率と低いランニングコスト。動物系、植物系と対象微生物を選ばない多様性。対象水処理後の成分やpHなどの変動もない。メンテナンスも容易で、コンパクトな設計。日本国内の工場でOEM生産(相手先ブランド生産)し、タイに輸入をしている。水事情の決して良くないタイ。需要は必ずあるとみている。

  • 「高品質の維持こそがブランド」という同社。表面処理した電子部品等を顧客から預かり、詳細なチェック(分析)を検査室で行う

  • 社屋外観。最先端の技術を武器に、表面処理の総合ソリューション企業を目指す

COMPANY PROFILE

会社名 MELTEX ASIA PACIFIC CO., LTD.
メルテックス
ロゴ
代表者 一色博
事業内容 表面処理薬品の製造販売及び電解式殺菌装置の輸入販売
設立年 2011年
TEL 02-331-9905
住所 938 Sukhumvit Soi 101 (Punnawithi 28),Bangchak, Prakanong, Bangkok 10260
本社 東京都
URL http://www.meltex.com/en/

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