IMVのテストラボは東京、大阪、名古屋に開設され、すでに日本市場で高い評価を得ている。タイでは2012年3月、海外初の施設としてお目見えした

IMVのテストラボは東京、大阪、名古屋に開設され、すでに日本市場で高い評価を得ている。タイでは2012年3月、海外初の施設としてお目見えした

R&D市場の拡大背景に受注急増
振動試験代行サービスも好評

モノづくりを支える重要な工程の一つに「振動試験」がある。耐久性はあるか、変質はしないか、限界値はどれほどか……。製品として市場に流通するには欠かせない工程であり、多くの製造業で導入されている。タイにおける第一人者、IMV社の取り組みを紹介する。

高度化・集積化が進むタイの製造業市場。かつての「組立工場」の位置付けから「生産拠点」としてのポジショニングに切り替わって来たのが、昨今のタイを取り巻く環境の変化である。その「変化」を陰で支えている企業が、IMV(大阪市、旧社名:国際機械振動研究所)のタイ法人だ。
生産拠点ともなれば、必要となってくるのは完成品(製品)に対する品質保障。高強度、変質防止、安定作動。一つでも欠ければ製品としては失格だ。これを未然に防ぐために導入されるのが、振動試験装置及び振動計測装置。製品が受けるであろう振動環境を予測・再現し、その信頼性や耐久性を試験・評価する。産業の高度化が完成した日本では大半のメーカーが導入を済ませ、高品質なメイド・イン・ジャパン製品を世界に送り出している。
日本における市場シェアは50%。安定的な稼働と正確な監視・分析能力は、多くの顧客から高い評価を得ており、世界シェアも約30%ほどに達する。同社がタイに進出したのは、2011年11月。50年ぶりという大洪水が市場を襲ったときだった。産業は一時停滞、多くの製造業が損害を受けた。
それから3年半余り。見事な復活劇を遂げたタイの製造業は、生産拠点としての新たな地位を歩み出している。その最も顕著なものの一つに研究・開発(R&D)機能の強化・促進がある。自動車、家電、化学製品など名だたる日系メーカーがこぞってR&D拠点のタイ新設を進める昨今。振動関連装置は欠かすことのできない存在であり、引き合いも直近の1年間だけで2倍以上に伸長した。太田俊介ジェネラルマネージャーも「当面、市場は拡大していくだろう」と分析する。
東部チョンブリー県アマタナコン工業団地内にある「テストラボ」では顧客の試作品を検査。その解析データをフィードバックする振動試験代行サービスを行っている。振動のみならず、温度、湿度など複数条件を組み合わせた検査にも対応。このところの利用者はうなぎ上りで、確かな市場の変化を感じている。
AEC(アセアン経済共同体)の発足を受け、ますます関係性を強めていくアセアンの製造業各社。これらの発展をIMVは振動関連装置という側面から支えていきたいとしている。

  • 「当社が進出した3年半余りの間にタイの市場は劇的に変化しました。一般消費市場が豊かになれば、それが下支えとなって産業が活性化します。今後が楽しみです」と話す太田GM

  • IMV社製の振動試験装置は、実振動をリアルに再現する自由度シミュレーションシステムが特徴。他社を圧倒する高度な技術で世界一を目指す

COMPANY PROFILE

会社名 IMV(THAILAND) CO., LTD.
ロゴ
代表者 小嶋淳平
事業内容 振動試験装置・振動測定機等の輸入販売及び受託振動試験
設立年 2011年
TEL 038-212-226、080-231-2420(田子島)
住所 Amata Nakorn Industrial Estate Phase9,700/907 Moo 5, Tambol Hnongkakkha, AmphurPhanthong, Chonburi Province, 20160
本社 大阪市
URL http://www.imv.co.th

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