熱をコントロールして「現場の悩みをゼロにする」
あらゆるニーズに合わせた製品を提案
大阪に本社を構えるサンコーは、2013年4月にタイ・バンコクで現地法人サイアム サンコーを設立。
「熱の計測・加熱・制御」といった熱に関する高度な専門性を生かして、状況に合わせた最適な解決策と日本品質を提供している。
熱電対温度校正業務
同社は長年日本で熱電対と、測温抵抗体等の温度計を製造してきた株式会社サンコーが出資母体。その株式会社サンコーで培ってきた技術を活かし、タイにおいても温度計の製造を行っている。
加熱処理や、厳しい温度管理が必要とされる製造の現場では、温度計の品質とその維持が非常に重要な要素。
長年の経験を元に温度計の製造を行うだけでなく、その温度計が正しい温度を表示することができるのかを、温度校正をすることによって保証。
そんな温度校正業務は、品質維持や品質保証、ISO業務など広い領域で利用されている。
時代は「燃焼加熱」から「電気加熱」
高度な技術で脱炭素社会に貢献
昨今、大気汚染や環境問題が深刻化しているタイ。省エネやCO2削減が叫ばれるなか、同社でも燃焼炉から電気炉への改造や乾燥炉のCO2削減に、バーナーから電気ヒーターへの移行も実施。会社全体で脱炭素社会への貢献している。
電気加熱は工場内のクリーンで省エネルギー化・CO2削減目標達成・カーボンニュートラル化に寄与し、工場内熱源の有利な加熱手段。
燃焼加熱の特徴・問題点
- 燃焼は酸素と炭素分の酸化反応
- 温度調整が難しい
- ダイオキシン、煙、煤が発生
- 高温、炎が発生→危険
- 灰が発生
電気加熱の特長
- 加熱に酸素を必要としない
- 非常に高温が得られる
- 被加熱剤に直接熱が加わる
- 温度および加熱時間の制御が容易
- 高エネルギー密度の熱源である
- 投入するエネルギー量の制御が容易
- 作業環境が良い
- 局部加熱や急速加熱が可能
- 騒音が発生しない
- 燃料に比べ輸送がしやすく、素早く供給可能
- 燃焼による排ガスなどが出ない
電気式熱風発生機
プラスチック乾燥、ゴム乾燥、塗装乾燥、部品乾燥など様々な用途に対応した電気式熱風発生機。
SHG型熱風発生機の特徴
優れた熱効率
熱源がニクロム線で直接空気を熱するため、シーズヒーター方式に比べて熱効率が良い(絶縁特性、耐熱に優れたムライト耐熱材料を成形して、その中にニクロム線コイル状に巻いたヒーターを組み込んでいるので、熱損失が少なく効率が良い)。
優れた冷却能力
熱源がニクロム線で熱容量が少ないため、停止時の冷却送風運転がほぼ不要(シーズヒーターの場合は、停止後30〜1分程度は冷却するためにファンの運転を必要とするが、ニクロム線ヒーターの場合は0〜10秒で温度が低下する)。
効率的な構造
ヒーター線の絶縁碍子は、空気抵抗が極めて少ない形状(意匠登録出願中)で、空気取り入れ口の特殊な格子により、温度分布も良い効率的な構造。
騒音の低減
送風機形状はプレート型ではなく、後退翼型ターボファンなので羽根系が小さく、ファン効率と騒音にも優れている。
簡単操作
操作はマイコンを使った簡単操作。
少ない設置スペース
出っ張りのないすっきりとしたデザインのため、狭いスペースでも設置できる。
あらゆるシーンで利用可能
電気式乾燥炉、乾燥機、小型省エネタイプ
同社ではタイ国内で乾燥機の製作が可能なため、コスト削減をはじめとした数々の減りとともに提供可能。
真空用カートリッジヒータ
金型の加熱に使用されるもので、ステンレスのシースにマグネシアが高密度に充填され、ニクロム線も発熱を外管に効率よく伝える構造となっている。
真空用カードリッジヒータ
標準型・粗密巻き型・パッド付き・ネジ付き・リード付き・熱電対入り
電力密度:標準は5〜20w/cm²までのハイワットタイプ
ピーク外径:Φ6・8・9.5・10・12・14・16・18・20
シースヒータ
マイクロヒータ
外径がとても細かいので、取り付けと巻きつけが容易になっている。
非発熱部付きマイクロヒータ
独自の制作方法で開発した製品。非発熱部付きであれば真空内での使用も問題が発生しづらい。非発熱部は100mm以上3000mm以内、価格は非発熱部の長さによって変わる。
アルミ鋳込みヒータ
セラミックボードヒータ
バンドヒータ
遠赤外線ヒータ
電熱機器
ダクトヒータ 設計・製造
温度に合わせてあらゆるサイズで製造が可能。
対応可能サイズ、電気容量
サイズ:w100-1200×D100-1200×H100-1200
ヒータ:1kw〜150kw
温度:30℃〜150℃(条件による)
コントローラー:用途に合わせて設計可能
温度センサー 熱電対
シース熱電対
共通項目
(種類)タイプK/(精度)JISクラス2
シース測温抵抗体
(基準抵抗値)Pt100Ω at0℃ / (素子数)シングルエレメント / (精度)JIS B級 / (シース材質)SUS316 / (規定電流)2mA
被覆熱電対(DP型)
信頼性のあるアルミ浸漬ヒータ・熱電対を提供
溶湯アルミ測温用熱電対 Si3N4窒化珪素 熱電対保護管・ストーク
重要性とニーズが高まる溶湯アルミの連続測温。同社は永年の経験を生かし、より精度の高い高寿命の溶湯アルミ測温用熱電対を提供している。
特徴
- 溶湯アルミ専用熱電対
- コンパクトでスペースをとらない
- 寿命が長い
用途
- ルツボ内溶湯の連続測温
- 溶解炉の連続測温
- 湯道の連続測温
- 保持炉の連続測温
- 低圧鋳造機の連続測温
構造
熱電対の内部には高精度のK素線及びKシース熱電対を使用しているため、保護管は熱衝撃に非常に強く、高温下の機械的強度も高い。溶融アルミに対しても耐蝕性の大きい高純度窒化珪素を使用。低圧鋳造機用には保護管が破損した時の安全を考慮した特殊加工シース熱電対を使用している。