「知的財産はビジネスの武器防具!模倣品流通の実態Part4」 – 知財・模倣対策の プロ講座!第9回

加藤 範久 - 日本貿易振興機構(JETRO)バンコク事務所 知的財産部長

日本貿易振興機構(JETRO)

バンコク事務所 知的財産部長
加藤 範久
Kato Norihisa

2003年特許庁入庁。特許審査官として、土木、アミューズメント分野の特許出願の審査に従事。2017年10月より現職。

 

タイで売られている模倣品はココからくる

タイで売られているニセモノ=模倣品は、もちろん、タイ国内で製造されている模倣品もありますが、ここに面白いデータがあります。

米国商工会議所によると、日米欧という世界の三大市場で流通している模倣品の約72%が中国で製造されたものだと報告しています。

また、タイ税関の報告によれば、タイで流通する模倣品の約90%が中国製と言われているようです。

ただ、米国との貿易戦争の影響もあって、中国政府は知財保護の取組を強化していて、特に中国国内では模倣品の取締が厳しくなってきています。

問題は、中国で売れなくなった模倣品がラオス、カンボジア、ミャンマーを経由してタイに入ってきている実態です。

特に、陸路国境では、通関時に商品の一部を小分けにして小舟に積んで川を渡り、トラックに積み替えることで検査をすり抜けることができるので、税関での取締が難しいと言われています。


 

経済回廊が模倣品増加ルートに!
この数年で、道路等の交通網の整備は急速に進んでいます。

「東西経済回廊」、「南北経済回廊」、「南部経済回廊」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

タイを含めたメコン地域において、物流輸送を活発化させるためにこれらの主要幹線道路の整備が進められていて、実際にタイに陸路を通じて輸入される貨物量は5年前と比べて4~5倍に増加しています。

陸路が整備され、物流量が増えることは良いことです。

しかし、それに応じて、陸路国境からタイに入ってくる模倣品も増えているというわけです。

では、オンライン上で売買される模倣品はどうやってタイに入ってくるのでしょうか。

ECサイト、SNS等で取引される模倣品は、小口のものも多数あります。

小さな小包などは例えば飛行機でタイに輸入されても税関職員によって見落とされることも多いのが実態です

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