SEIKO PRECISION(THAILAND)

一歩先を進む経営で未来を拓く
マネージングダイレクター 長谷 隆之

《プロフィール》
はせ たかし
■大阪府出身。2016年8月入社〜現在に至る。
■座右の銘:心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる
■愛読書:小山昇氏の著作
■尊敬する人物:坂本龍馬
■バンコクの行きつけの店:Pala Pizza Romana Bangkok
■愛用の腕時計:Seiko Astron “The Earth at Night”
■愛用の鞄:サムソナイトの大型ガーメントバッグ
■よく見るまたは、活用しているウェブサイト:Google
■休日の過ごし方:ジムでのエクササイズとゴルフ
■社用車または愛車:自分の足。できるだけ歩きます。

 


 

改めて事業領域を教えてください
ご存知の通り、弊社の源流は日本初の腕時計、世界初のクオーツウオッチを世に出した服部時計店に遡ります。創業者の服部金太郎翁という人物は、一歩先を行く御仁だったのだと思います。社名にもある「PRECISION(精度)」という名を自覚することで、現在も精密なモノづくりを続けることができているのだと思います。脈々と続くDNAが、エプソンのインクジェットプリンタ、セイコーの腕時計には受け継がれています。そうした歴史を経て、現在はカメラのシャッター、クロック、メトロノーム、タイムレコーダーなどを製造・販売。これらを支え続ける基盤となる金型・成型が主な事業です。後者の基盤事業に関しては、自社製品のみならず、大手カメラ及び家電・電器メーカーからも信頼を得て、事業の半分を占めるまでになりました。

 

御社にとってタイの製造拠点は最重要拠点と伺いました
仰るとおりです。自社製品の製造以外にも多くの日系メーカーが揃うタイの地は、前述の金型・成型分野の最前線でもあります。さらに先を見れば、135年で培った精密機械分野における経験を、今後も生かせるのが同地であると確信しています。現在、タイは急成長を遂げるASEANの中心国です。

 

単純労働型分野が隣国へ移行する中、タイは航空・医療といった高度なモノづくり拠点へ変貌を遂げつつあります。精密機械に強みを持つ弊社にとっては、さらなる成長の糧となることは間違いなく、もっと先には隣国の成長もあり、そこではタイと同様に弊社の製品や金型・成型技術が求められるでしょう。“時代の一歩先”を捉えるというDNAを生かすには、ASEANという地域が最も適した場所ではないでしょうか。具体的には、IOT(モノのインターネット)によって、自動車、自宅、オフィスとが結ばれる時代が到来します。そうなれば、時計というデバイスひとつとっても、“どんな時計が産まれるのだろう”とワクワクしませんか。基盤があるからこそ、その先の革新的なモノづくりに必ず役に立ち、そして必要とされるのです。

 

海外経験が長いそうですね
弊社(セイコープレシジョンタイランド)始まって以来の外部からのトップです。個人としても新鮮ですが、歴史を汚さぬよう、重責を感じています。タイの前は、インドネシア、フィリピン、中国、香港、日本を挟んでシンガポール、アメリカと7カ国を経験してきました。社会人としては海外の方が長くなりましたね。法人トップとしては、タイで4カ国目となります。国が違えば文化が違うし、文化が違えば慣習も違います。時代を一歩先に行くになぞらえるわけではありませんが社員を一歩先に進ませる船頭の役割だと思っています。一気に2歩3歩進ませれば疲れる人もいるだろうし、逆に進ませずにいれば停滞してしまいます。

 

多様性ある海外でリーダーとなるには、日本基準は一切通じないし、日本の価値を押し付けるのも難しい。グローバルな視点で、正しい企業のあり方を常に考えることを求められるのが、トップだと思っています。自問自答しながら、正しいことを実施・実践していきます。

 

やりがいはありますね
ビジネスの醍醐味を皆と分かち合える組織にしたいですね。辛いこともある半面、ビジネスには成果がついて回ります。3年以内には、一定の成果を挙げるつもりです。昨年末に1600人いるスタッフを集め、フォーラムを開催しました。全員とコミュニケーションを取るのは難しいですが、全員が参加できる場を作ることが大切です。

 

精密なモノづくりを続けてきたDNAを継承するスタッフ陣

精密なモノづくりを続けてきたDNAを継承するスタッフ陣

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