Thai NS Solutions Co., Ltd.

3年で100人規模に 今後は日本人とタイ人の ハイブリット組織で成長
マネージングダイレクター 大野 陽一

《プロフィール》
おおの よういち

■東京都出身。1992年新日本製鐵(当時)入社。95年新日鉄情報通信システム(2001年、合併により新日鉄ソリューションズ(当時)が発足)人事、企画調整、事業企画業務に従事。2013年10月より現職。
■座右の銘:我以外皆我師
■愛読書:立花隆、中公新書
■趣味:鉄道の旅
■バンコクの行きつけの店:鳥波多”、大和庵、SCARLETT
■愛用の腕時計:G-SHOCK
■愛用の鞄:TUMI
■よく見るまたは、活用しているウェブサイト(自社以外):日経新聞、Bangkok Post
■休日の過ごし方:ゴルフ、バス旅
■社用車または愛車:ベンチュリー

 


 

ICTによる生産効率化への動きが活発化しています
超大手企業では、業務の標準化が既に行われていることを前提に、日本の仕組みをそのまま、あるいは多少モディファイをする形で一貫した生産管理システム、基幹システムを導入する、あるいは既に導入済の場合が多いですね。
一方、それに準ずる企業ではシステムはあっても部分的に表計算ソフトでの管理や手作業が残っていたり、業務そのものが属人化していたりして、仕事のやり方の整理から始めなければならないところもあります。前者であれば、我々には日本有数の大規模ITユーザーである新日鐵住金を50年以上にわたりシステムで支えてきた実績、タイの新日鐵住金グループ企業へのシステム導入経験をベースに、日本水準に合わせたシステムをタイで導入するノウハウがあります。
後者であれば、ERP(統合業務パッケージ)等パッケージ化されたソリューションをお客様が目指される方向性と現場の実態をよく見て、カスタマイズしていくケースが多くなると思います。
特に後者は、日本人マネジメント層が導入したい(システムの)イメージが、タイ人ローカルスタッフが取り仕切っている現場の思い・実態とは一致しないことがよくあります。コミュニケーションを重ね、時間をかけて現場とマネジメントの両方からヒアリングをし、すり合わせをして行かなければシステム導入はできません。

積極的にセミナーを開催していますが
まずは、弊社のことを知っていただくことが大切だと思っています。社名から、グループの仕事だけをしているように思われてしまうことが多いのですが、タイでも日本同様、鉄鋼業だけでなく、生産管理やMES(製造実行)システムを中心に自動車関連、産業機械、電機、化学といった鉄鋼業以外の製造業、さらには銀行、保険、リースといった金融業のお客様のご支援も多数させていただいています。

今後は周辺国との生産分業が進み、製造業ではより高度な生産管理が求められますね
ASEAN経済共同体(AEC)の発足で、製造業では今後、カンボジアやラオスといった周辺国との生産分業が進み、より高度なサプライ・チェーン・マネジメントが求められるでしょう。分業により品質保証やトレーサビリティの面でもシステムへの要求水準は上がってくるでしょうから、表計算ソフトでの管理や属人化した仕事の仕方では限界が来ます。 とはいえ、効果的なICTの導入は簡単ではありません。まずは自社の業務そのものを棚卸した上で、現場の課題や問題点を洗い出し、どういったシステムを導入すれば良いのかを検討する必要があります。

2013年の進出から3年が経過しました
弊社は約100人規模にまで成長することができました。スプリングボードになったのは、2014年にタイで20年近い業歴を持つ日系IT企業を統合したことでしょう。人的なシナジー、そしてタイでのITソリューションのノウハウを得られたことが、弊社の急速な成長の原動力になっています。技術指向の強いタイ人エンジニアを中心に採用してきたこと、日本からの技術トランスファーが進んだことから、システム開発力では一定の水準に到達できたのではないかと考えています。今後は、5~10年計画でタイ人幹部を育て、マネジメント自体をタイ人にシフトして行きたいと考えています。それまでは、日本人がタイ人を一方的に管理するのではなく、日本人とタイ人双方の得意分野を生かせるハイブリッド型組織で、会社を成長させる方針です。

貴社のタイ進出に、ほぼ最初から関わっていると聞きました
私は、タイ駐在3年目です。統合によるシナジー・ノウハウの獲得もあり、比較的早くビジネスの基盤を整えることができたと思っています。今後はグループ外のお客様のご支援をより積極的に手掛けていきたいと考えています。
プライベートでは趣味である鉄道の旅を計画中です。タイは日本ほど鉄道網が充実していないのが少し寂しいですね。ちょっとした休みは、発達した路線バスを使ってバンコク郊外へ足を運ぶなどして過ごしています。趣味やプライベートの充実を図れるのも、初の海外赴任での事業立ち上げ、企業統合から3年を経て、少し心に余裕が出てきたということなのかも知れません。英気を養い、今後の飛躍に備えたいと思います。


 

編集後記
最大の武器は、24時間365日止められない鉄鋼業(新日鐵住金)のコンピュータ・システムの仕事で積み上げた“鐵の信頼”だ。一方、ビジネスではスピード感も重要だが、同社は成功への最短ルート(進出・企業統合・グループ外顧客の拡大)を歩む。ただ、統合後の舵取りを要求された大野氏のプレッシャーは大きかったに違いない。そのせいか“乗り鉄”を公言するも、未だタイでの鉄道旅は皆無。3年目の願いが叶うことを祈りたい。(北)

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