ANA バンコク支店(全日本空輸)「就航30周年の感謝を翼に乗せて」 柏木 寿州

「就航30周年の感謝を翼に乗せて」

《プロフィール》
バンコク支店長
柏木 寿州
かしわぎ としくに
■1967年生まれ、愛知県名古屋市出身。名古屋大学卒業後、89年ANAに入社。中部支社副支社長などを歴任し、2018年4月より現職に就任。
■座右の銘: 人間万事塞翁が馬
■愛読書:プロフェッショナルの条件(P.F.ドラッカー著)
■趣味:ゴルフ、映画鑑賞
■社用車または愛車:アルファード
■休日の過ごし方:ゴルフ、水泳


7月14日、日タイ就航30周年を迎えるそうですね
1986年の東京−グアム線を皮切りに、弊社の国際線は現在、世界39都市・59路線に就航しています。中でも、東京−バンコク間を結ぶ路線は北京や香港などに次いで世界で7番目に長い歴史を持ち、東南アジア圏への就航第一号を飾りました。

 

私は10代目のバンコク支店長として2018年よりこちらに赴任していますが、当時からタイは日系企業の進出が盛んで、人やモノの往来も活発だったと聞いています。そういった意味でも、比較的早期の就航に至ったのではないでしょうか。
おかげさまで現在、羽田線3便、成田線2便の1日計5便の旅客機に加え、貨物便を週6便運航しています。ご利用の割合では日本人のお客さまが4割、タイ人のお客さまが2割ほど。我々のハブである羽田空港の増枠も活用しながら、さらに利用拡大に取り組んでいきます。

 

30周年に向けた記念行事はいかがですか
弊社には、主に総務や営業、マーケティングなどを行う市内支店と、航空機の整備や運航、運送、貨物を担うスワンナプーム国際空港所の2つの拠点があります。
7月14日当日は、日本から平子代表取締役社長も駆けつけ、空港のチェックインカウンターなどで記念式典を開催する予定です。我々の30年間の感謝の気持ちをお客さまに直接伝えられるまたとない機会ですから、私も今から身が引き締まりますね。

 

ボーイング787-10型機が成田線にお目見えすると発表がありました
こちらも、日タイ就航30周年記念行事の一環です。すでに、日本の航空会社としては初となるボーイング787-10型機を今年4月に成田−シンガポール線に投入しましたが、7月1日より成田−バンコク線にも1機導入することが決定しました。より快適にお寛ぎ頂ける機内空間とサービスをご提供できると自負しています。

 

標準型の787機の中でも最長の胴体を誇る同機材では、座席数が従来の30%ほど増加し、シート周りも一新。エコノミーおよびプレミアムエコノミークラスのそれぞれに、クラス最大級のタッチパネル式パーソナルモニターや、6方向に調整可能な最新型ヘッドレストを採用しています。また、タイ語を含む11言語に対応するコンテンツを展開し、観光情報などをご提供できるのも大きな特徴です。

 

それはローコストキャリア(LCC)との差別化に繋がりますね
ここ数年、タイを含む東南アジア地域ではLCCの普及が急拡大し、我々のようなフルサービスキャリアとの間で市場競争が行われています。
13年の訪日ビザの免除・緩和以降、タイ人の訪日が加速しています。ツアー利用から個人旅行へと消費者行動が変化しつつあり、現在は大きな転換期にあると言えるでしょう。
しかし、飛行機を単なる「移動手段」として捉えるか、「旅の一部」として楽しむかはお客さまが決めること。我々は需要や方向性をしっかりと見極めながら、”日本品質のおもてなし”を以って邁進するのみです。

 

7年連続で航空会社の「5スター」を受賞されていますね
皆さまのご支援のおかげで、SKYTRAX社のワールド・エアライン・レーティングにて、世界最高評価の「5スター」を頂いています。これは客室乗務員はもちろん、社員一丸となって接客応対や細やかな気配りを徹底し、それをご満足頂けている証だと思います。本当に光栄なことです。

 

また、海外のお客さまにはこの日本流のもてなしが新鮮に映り、リピーター作りにも繋がっているようです。

 

タイの印象はいかがですか
実は私も日タイ就航と同じく、今年が入社30年目の節目の年。海外赴任は2度目で、前回の北京は政治や社会情勢の面での苦難も多くありましたが、タイでの生活は新鮮そのもの。航空会社として世界基準の安心を、日系企業として日本とタイの絆をより深められるよう、挑戦を続けていくつもりです。

 

市内支店に勤務するスタッフでの一枚

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