THAI NS SOLUTIONS CO., LTD.

「タイIT業界で独自色のある組織」
マネージングダイレクター 久保 良一

《プロフィール》
くぼりょういち
■1969年生まれ、神奈川県出身。東京工業大学卒業。千代田化工建設に入社し海外ビジネス経験を積んだ後、新日鉄住金ソリューションズに入社。国内ITプロジェクトでプロジェクトマネージャーとして従事。2013年にタイに技術部門責任者として赴任し、2017年からMD,現在に至る。
■座右の銘:地味にコツコツ
■趣味:サッカー
■バンコクの行きつけの店:エビスダイニング
■休日の過ごし方:サッカーのあと、ビールを飲んでから洗濯
■よく見るまたは、活用しているウェブサイト:ごったい-タイ語辞書

 


 

タイ進出5年ですね
タイ進出は2013年で、バンコクとラヨーンにオフィスを構え、5年という歳月で基盤も整い、さまざまなソリューションの構築と保守サービスを提供出来るまでに成長しました。ひとつは“ローカライズ”ですね。日本で設計された優秀なシステムでも、文化もスタッフの力量も日本と違うタイでは、日本と業務のやり方が異なるため、日本のシステムをそのまま適用できないケースが多くあります。

 

そこで弊社では、現場の実行リーダーであるお客様のタイ人マネージャー様およびスタッフ様に対するタイ人プロジェクトマネージャーと、お客様の日本人マネージメント層に対する日本人プロジェクトマネージャーの日・タイの二層で実行チームを構成しています。また、日本人のプロジェクトマネージャーにおいては、顧客マネジメント層(日本人)とタイ人実務層の両会議に参加させ、リーダーと調整役の二役を果たすことで、日タイ混成チームによる円滑なプロジェクトを推進しています。

 

他にも、品質検査記録や購買承認業務の証跡化などの“コンプライアンス”、使用中や他社導入後うまく活用できていないシステムの改善を行う”リエンジニアリング”にもウエイトを置いています。ITに対するこうしたサービス面でのニーズの高まりは、タイのIT業界でも成熟し転換期を迎えているのだと思います。

 

顧客比率はいかがでしょう
圧倒的に日系企業が多いですね。ただ、日系企業でも決定権を日本人が持っている会社とすでに現地化が進んでいる会社に分けられます。お客様が日本本社から受けているミッションとタイ現場のオペレーションのバランスを見定めながら、タイで運用可能な最善の形でシステムを組上げることが大切です。どちらにせよ、日タイ混成チームで対応する案件が多いですね。

 

組織内公用語は英語と聞きました
当社の社内公用語は完全に英語です。タイでは、新人を雇い日本語を覚えてもらうと、日本語が最終ゴールになってしまい、技術を覚えてくれません。IT企業としては技術が第一なので、キャリア採用はもちろん、新卒も技術力を重視して採用し、日系企業だからといって日本語に偏らず、英語というグローバル言語でプロフェッショナル同士のコミュニケーションをとる形のほうが、弊社ではうまくいくようです。

 

組織も拡大していると伺いました
現在は、エンジニア110人と営業・管理部門20人の計130人です。新卒採用も積極的に行いはじめ、今年は10人(新卒)が入社する予定です。応募総数500人からでしたので、精鋭たちと思って期待をしています。

 

トップとして1年が経過しましたね
現地法人のトップとしては、昨年の4月からです。ただ、タイ赴任は5年目なんです。とはいえ、社長業事態は初めてですから、まだまだ手探りの状態ですよ。営業・総務人事・技術の各分野の長と分担してチームで会社を運営しているので、社長として組織運用面では楽をしているのかもしれませんが、プロジェクトを進める上での決定権者という立場上、常に緊張感を持ちプロジェクト内容を見極めているつもりです。

 

1年目は慣らし運転とすれば、本格的な始動ですね
数字的には3カ年で30%成長を目指しています。戦略的な面では、弊社の日本本社の研究所や各国拠点と協力して新しい技術に取り組むことを考えています。例えば、電子決済、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)といったトレンド技術においても、要素技術は同じでも、利用の仕方自体が中国、米国、日本では違います。各国にある弊社グループと連携をとりながら、タイに最適なものを、最適な形で提供していけるようになっていきたいと考えています。

 

社内ソンクラン祭りの集合写真です。

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