THAI SECOM SECURITY

「ASEAN重要拠点の重責を全うします」
マネージングダイレクター 江頭 恵太

《プロフィール》
えがしら・けいた
■1969年生まれ、神奈川県出身。
87年関東学院大学経済学部卒業。同年セコム入社。ホームセキュリティ部門、本社営業推進部、支社長を経てグループ国際事業本部営業部長に就任。今年6月から現職。
■趣味:横浜ベイスターズと高校野球観戦(年々深くのめりこみ、最近では夏に加え、春・秋も地方大会に足繁く通っていました。チームで白球を追う姿を思い出しながら、当地でも頑張る所存です)


 

事業領域が広がっていますね
最近のトピックスとしては、AED(自動体外式除細動器)事業を2016年末から開始しています。日本では、駅や商業ビルなどあらゆる施設に心臓発作で倒れた際の救助用ツールとしてAEDが置いてあるのを見かけると思いますが、タイでも着実にその設置が増えています。みなさん、駅ナカやショッピングセンター内でも白い箱(中に蛍光色の機材)を見かける機会は増えていると思います。日本ではセキュリティに加えて、医療や健康に関わるサービスを提供しているように、医療先進国であるタイでも同様なサービスが求められていくでしょう。また、自宅の警備・防犯、いわゆるホームセキュリティに対するニーズも高まっていると感じます。

 

タイの市場も成長していると
セコムグループが海外でホームセキュリティを開始したタイミングを紐解くと、わかりやすいですね。現在、海外展開する中で韓国と台湾でトップシェアとなり上場もしています。また両国民の多くは、セコムが自国の企業だと思っているようです。中には、日本へ旅行した際にセコムのロゴマークを見て「我が国の企業が日本で活躍している」と思われる方もいらっしゃるそうです。こうした実績を踏まえ、ホームセキュリティを展開するタイミイングや背景が見えてくるわけです。

 

もちろん、成功例を基準としても国が違えば文化・風習がまったく異なりますから、サービス(ホームセキュリティ)の認知や成長する過程で、当然、苦労する時期はあります。あくまで展開を開始するタイミングを図る上での目安ですね。そうした意味で今は、タイでのホームセキュリティ展開を着々と進めていく段階です。そして、タイを中心に他のASEAN各国でも導入する時期に差し掛かっているのも確かです。ただ、タイにおいて首都バンコクと地方では少なからぬ経済格差が生じていますから、残念ながら、全土に広がるにはまだ時間がかかると思います。

 

セキュリティという考え方の啓発活動も必要ですね
仰るとおりです。日本でも当初(創業時)は企業の多くが自前で警備員(夜間当直)を確保し、あるいはニーズを察知し、誕生した警備会社に外注していました。それでは警備員の数だけが膨れていくことになり、企業にとっては大きな負担となります。

 

そこで弊社は、人を機械に、つまり機械警備に変えていったのです。そして現在では、スマホが誕生したようにテクノロジーによって、自前で警備(24時間映像監視など)ができるようになりました。とはいえ、有事(事件・事故)の際には人が対応することが求められます。だからこそ、セキュリティのプロフェッショナルが必要なわけです。機械で察知し、警備員が駆けつける。一見、簡単そうですが、しっかりと監視できる機械設備と日頃から訓練を受けたプロの警備員を派遣する。これを常に100%発揮できるよう企業努力し続けるのが、本当の意味での警備会社なのです。

 

タイは普及拡大の時期に入ったと
そうですね。近隣諸国と比べても成長を遂げたタイは、アセアンのモデルケースとしての位置付けです。セコムとしてのセキュリティサービスを理解してもらい、安全・安心な企業経営と自宅財産を守るということの有益性を浸透させて行きたいですね。そうすることで、タイに追いつけ追い越せと経済成長を続ける近隣諸国へ、タイモデルを展開していきたいと考えています。

 

タイ赴任はいかがでしょう
人事拝命の際は、青天の霹靂でした。国際部門に所属していたので、海外事業については理解していましたが、駐在となると話は別です。タイのマーケットを誰よりも熟知し、実際の営業活動やサービス運営を行う業務ですから。私は赴任してまだ数カ月ですが、タイというマーケットの重要性を肌で感じています。責務全うに、全力あるのみです。

 

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