タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港を紹介!
〜単一の空港ターミナルビルとしては世界一の広さ〜

写真:タイ国政府観光庁

 

スワンナプーム国際空港は、アジアのハブ空港を目指すタイ王国の新時代の象徴として2006年9月にオープン。 バンコク中心部より東南へ25Km のサムットプラカーン県に位置しています。「スワンナプーム」という名の意味は 「黄金の土地」で、これはプミポン前国王(ラーマ9世)が命名されたものです。

この空港を設計したのはドイツ人建築家のヘルムート・ヤーン氏。タイの未来を象徴するような明るく斬新なデザインが特長です。旅客ターミナルビルの総床面積は563,000㎡で、単一の空港ターミナルビルとしては世界一の広さを誇ります。また、敷地面積はドンムアン空港の5倍、成田空港の3倍にあたり、高さ132.2mの管制塔は世界一の高さがあります。空港の最大処理能力は1時間当たり76フライト。年間で約4500万人の旅客の利用と300万tの貨物を取り扱うことが可能です。

空港電話番号

02-132-1888

空港WEBサイト

https://www.bangkokairportonline.com/bangkok-airport-contact-numbers/


空港で使える便利アプリ「SAWASSDEE by AOT」

タイ空港公社(AOT)が提供する、空港の利用をより便利にするアプリです。

主な機能

①フライトの変更に関するアラート受け取り
②チェックインカウンター、セキュリティチェックポイント、パスポート審査ポイントでの待ち時間情報
③タクシー予約
④空港地図の閲覧
⑤観光警察と連絡が取れるプラットフォームの提供など。

また、デジタルウォレット機能を搭載しているので、空港内提携店での買い物などでVISA・Mastercardでの支払いが可能となります。

iOSアプリAndroidアプリ

【NEW!】 2023年9月、サテライトターミナル「SAT-1」がオープン!
年間旅客対応能力が増して混雑緩和に期待

「SAT-1」の開業で年間旅客対応能力が年間4500 万人から6000万人に増える(写真はイメージ)

スワンナプーム国際空港の新しいサテライトターミナル「SAT-1」が2023年9月28日にオープンしました。「SAT-1」はメインターミナルから約1kmも距離があるため、空港の地下を走る新交通システムのAPM(全自動無人運転車両)で移動できます。


APMのホームと車両(写真:Thai Rail News)

「SAT-1」は地上は4階建てで地下が2階まであります。2階は到着フロアで、3階が出発フロアです。最上階の4階はラウンジなどのフロアになっており、地下の2階はAPMの乗降フロアとなっています。搭乗ゲートは計28か所あり、そのうち8か所はA380やB747-8などの大型機材にも対応。

この「SAT-1」が開業したことで同空港全体の年間旅客対応能力は、従来の4500万人から6000万人へと増えました。混雑の緩和に大きく貢献するとされています。

なお日本線も運航しているタイ・エアアジアXは、一部の発着便でこの「SAT-1」を使用。出発の際はチェックインと出国手続きをメインターミナルで済ませてから、APMで「SAT-1」へ移動してください。到着時にはSAT-1で降機後APMでメインターミナルに移動してから、入国手続きや手荷物の受取りのほか、乗り継ぎなどを行います。

現在のところ一部の国際線のみ利用していますが、今後はさらに利用航空会社が増えていく予定です。

サテライトターミナル「SAT-1」


出国(4階・出発ロビー)

国際線と国内線の出発ロビーがあるのは4階。広々としたガラス張りの開放感あふれる空間。そこに20列のチェックインカウンターが並んでいます。また、旅へ出る際に便利な各種サービスやコンビニなどのショップが機能的に配置されています。


エントランスからロビー内へ

タクシーや送迎車を利用した場合は通常4階で下車するため、そこのエントランスからロビー内へ。
アプローチには各航空会社のサインボードが掲示されていて、それを目安にして中へ入ればお目当のカウンターへのアクセスが楽です。


各航空会社のロゴがサインボードに掲示されています


VAT還付を忘れずに


ブルーの「VAT REFUND FOR TOURISTS」のロゴが目印


タイで購入する商品には、VAT(付加価値税)7%が課税されています。
外国人旅行者はタイ出国時(購入時に店舗でも可)に、空港内の申請コーナーにてVATの還付が可能です。
還付の条件は細かく設定されているので、あらかじめサイトをチェックしておくと安心でしょう。

また、海外在住者は日本へ一時帰国した時には「非居住者」になるため、日本での買い物は一定の条件を満たせば非課税になります。
申告にはパスポートが必要なので、日本で買い物をする際には持参することをお忘れなく!



タイで免税を受ける手順

購入時

「VAT REFUND FOR TOURISTS」表示のある店で購入し、同日・同一店で購入した総額が2,000B以上の場合に適用。

  • 購入時に「VAT還付を受けたい」と店員に伝えます。
  • パスポートを提示し、VAT還付申請書に記入します。
  • 申請書の控えは、出国時に空港に持っていきます。

※10,000B以上の貴金属類や時計などの高額商品の場合、現品を提示する必要があります。

空港で検印(チェックイン前)

出発ロビーの「CUSTOMS INSPECTION FOR VAT REFUND」で、VAT還付申請書、パスポート、航空券を提示し、検印を受けます。

※ここですべての商品を確認されます。

空港で還付(チェックイン後)

イミグレーション通過後、VAT REFUND FOR TOURISTSで検印された還付申請書を提示。税金の還付を受けます。

※10,000B以上の場合、現物をもう一度提示します。



まずはチェックインカウンターへ

自分が利用する航空会社のチェックインカウンターを見つけます。フライト情報の掲示板でA〜Wまでのアルファベットで表示されたカウンターを確認。それがわかったら、それぞれのカウンターへ行き、チェックインして荷物を預けます。


掲示板で自分が利用する便をチェック。表示されているアルファベットを確認します


利用便のチェックインカウンターへ。混んでいる場合もあるので早めのチェックインがオススメ


大きく表示されたカウンターのアルファベット。その下に各航空会社のロゴが掲示されています



部外者や不審者の制限区域への侵入を防止
2023年9月から旅客認証システムを運用開始

スワンナプーム国際空港では、9月1日から旅客認証システム(Passenger Validation System:PVS)の運用が始まっています。

これは、部外者や不審者が制限区域(国内線・国際線の保安検査を通過した先のエリア)へ侵入できないようにするためのスクリーニングシステム。航空機利用に際して乗客や職員等の安全確保を高めるために導入されました。

乗客は各航空会社のチェックインカウンターで航空券の発券を済ませた後、この旅客認証システム(PVS)へ向かい、用意されている専用機器に紙の航空券または電子搭乗券をかざしてください。そうするとシステムが乗客の旅行情報を読み取ってチェックされます。

旅客認証システム(PVS)を通過した後は、従来の出国手続きと同じ過程で、手荷物検査と出国審査を経てから飛行機に搭乗してください。


4階の出発ロビー に設置された旅客承認システム(PVS)


旅客認証システム(PVS)の設置場所

  • C〜D列チェックインカウンターの後方、国内出発検問所の入り口に8台
  • J〜K列チェックインカウンターの後方、国際出発検問所の入り口に2台
  • L〜M列チェックインカウンターの後方、国際出発検問所の入り口に2台
  • S〜T列チェックインカウンターの後方、国際出発検問所の入り口に3台


優先レーン「ファーストトラック」


「FAST TRACK」と大きく掲示されているのでわかりやすい


スワンナプーム国際空港には、一般のエコノミークラスの乗客が利用するパスポートコントロールとは別に、優先レーンである「ファーストトラック」があります。

利用できる人が限られているので、長い列へ並ばずに素早く快適にイミグレーション(出国審査)を通過することが可能。出発ロビーの出国審査に向かって左側と右側の両端に2カ所用意されています。


ファーストトラックを利用できる人

  • ファーストクラスまたはビジネスクラスの乗客
  • 身体障害のある人
  • 幼児
  • 妊婦
  • BOI認可企業勤務者
  • ABTC(APECカード保有者)
  • タイランドエリートカード保有者
  • 仏教僧侶
  • 70歳以上のタイ国民
  • 外交官/オフィシャルパスポート保有者
  • 航空会社の乗務員
  • タイスマートビザ保有者(高度技術専門家、投資家など)


大きな荷物はオーバーサイズバゲッジカウンターへ

規定サイズ以上の大きさの荷物は、大型荷物専用のカウンターでチェックイン。大型のスポーツ用品やかさばる楽器などはこの窓口に持ち込んでください。


「OVERSIZE BAGGAGE CHECK-IN」の表示が目印。現在は出発ロビーの出国審査側に3カ所あります



国内線入り口

スワンナプーム国際空港に発着している国内線の入り口。現在は、タイ航空、タイ・スマイル、エアアジア、ベトジェット、バンコク・エアウィエズが就航しています。「DOMESTIC DEPARTURES」の表示が目印です。


入り口は出国審査に向かって左側。ファースト トラックの近くです



国際線入り口

国際線の入り口は2カ所あり、チケットのクラスなどに関係なく、エコノミークラスをはじめとしたすべての利用者がここから入れます。エスカレーターで上階へ進むと出国審査と手荷物検査を受ける場所です。


係員に航空券とパスポートを見せ、エスカレーターで上階へ



やっぱり便利なコンビニも

4階の出発ロビーにはコンビニが2店舗あります。なにかと“空港価格”になっていて物価の高い空港内施設。コンビニで売っているものは市中の価格と同じなので、出発前にちょっとした買い物をするのにとても便利です。


国際線入り口の並びにある「セブンイレブン」


「ローソン」は VATリファンドの並びに



空港内郵便局も出発ロビーに

少しわかりにくい場所ですが、出国審査に向かって一番右、出発ロビーの端には郵便局があります。フライトで一緒に運べない荷物の配送などを、ここから海外へ送ることも可能です。


郵便局は赤いカウンターが目印


スワンナプーム空港 LEVEL4 出発フロアMAP



入国(2階・到着ロビー)


2階・到着階の「Meeting Point」。空港まで迎えに来た人との待ち合わせはここで



Meeting Point

スワンプーム国際空港の到着ロビーは2階にあります。国際線・国内線でバンコクに到着した人を迎える玄関口。入国審査を終え、荷物をピックアップ。迎えに来てくれる人がいるなら、「Meeting Point」と表示された看板がある場所を目印に待ち合わせするのがいいでしょう。



TOURIST POLICE

万が一、空港について落とし物や忘れ物に気づいたら、まずは「ツーリストポリス」に相談しましょう。特に最近は忘れ物をする旅行客が多いとのこと。特にスマホの忘れ物が多く、トイレやSIMカード販売カウンターなどでの置き忘れが目立っているそうなので気をつけてください。


「1155 TOURIST POLICE」と表示されたツーリストポリスの案内所



タイ国内の旅行案内はここで

都内へ向かう前に「ちょっと下調べしたいな」といった時には、空港インフォメーションやタイ国政府観光庁の案内カウンターへ。パンフレットなども置いてあるので、タイの国内旅行に備えて手に入れておくのもいいかもしれません。


「AOT AIRPORT INFORMATION」


「タイ国政府観光庁」




タクシー乗り場・フードコート(1階)


1階にはタクシー乗り場があり、客待ちのタクシーが並んでいます


スワンナプーム国際空港の1階のメインは、タクシーやシャトルバスの乗り場です。また、「安くて美味しい!」と評判のフードコートもあります。


最近になってリノベーションされた空港内フードコート「MAGIC」



ドンムアン国際空港行きシャトルバス

スワンナプーム国際空港でタイへ入国し、ドンムアン国際空港へ行きたいときには便利なシャトルバスが運行されています。乗り場はスワンナプーム国際空港2階の3番出口付近。料金は無料ですが、利用するにはドンムアン国際空港発の航空券が必要です。ドンムアン国際空港までの所要時間は約1時間ほどで、午前5時〜深夜0時までの間30分おきに運行されています。ドンムアン国際空港からタイ国内の就航地へ行きたいときに便利です。

ドンムアン国際空港行きシャトルバス(写真:タイ国政府観光庁)


スクンビットエリア ⇆ スワンナプーム国際空港の往復アクセス


タクシー

バンコクの中心部から東へ約25kmに位置する空港まではタクシーが便利ですが、時間によっては渋滞があるので注意。空港からバンコク都内へ向かう場合は、1階のタクシー乗り場のカウンターで受付を済ませてから乗車します。



空港からスクンビットへのアクセス 〜タクシー編〜

【タイ 生活】スワンナプーム空港からスクンビットへのアクセス方法〜タクシー編〜
動画の再生時間:3分41秒


エアポートレイルリンク

空港とバンコク中心部を結ぶ高架鉄道。8つの駅が設置され、途中のマッカサン駅や終点のパヤタイ駅では、BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)に乗り換えられます。6:00〜24:00まで運行。




空港からスクンビットへのアクセス 〜Airport Link 編〜

【タイ 生活】空港からスクンビットへのアクセス方法 〜Airport Link編〜
動画の再生時間:3分14秒


エアポートリムジン

一般のタクシーよりもハイクラスなサービスを提供。2階の到着ロビーに受付があり、先にチケットを購入する前払い制。都内中心部までは高速料金込みで600B〜が目安。乗り心地の良い高級車も多数。



空港内アイコン表記



スワンナプーム国際空港 就航情報

※アルファベットはチェックインカウンター


タイ国際航空
国内線

A、B、D、F

国際線

B、H、J、M、T


タイ・スマイル
国内線

A、B、D

国際線

B、D、G、H


エアアジア
国内線

F


エアアジアX
国際線

D、E


ベトジェット
国内線

A、C

国際線

G


バンコク・エアウェイズ
国内線

D、F

国際線

F、H、P


ジェットスター
国際線

K


FLYSCOOT
国際線

K


Air Canada
国際線

H、J、Q


Austrian
国際線

G


Lufthansa
国際線

G、H


日本航空(JAL)
国際線

P


ZIP AIR
国際線

F


全日本空輸株式会社(ANA)
国際線

B、H、J


  • 2022年8月現在、日本からタイに就航中の航空会社は、日本航空、全日空空輸、タイ国際航空、ベトジェット、ZIP AIR、エアアジアXの6社です。
  • 日により就航便数とチェックインカウンターの場所が変わる場合があります。



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