みんなが知りたいタイ・バンコクの飲食料品「果物編」

南国の日差しをたっぷり浴びて育ったタイのフルーツ。スーパーの果物売り場にもいろいろなブランドの果物が並びます。

タイで売っている果物にはどんな種類・品種があるのか、どこの地方で収穫されているのか、どこの国から輸入されているのかなどを調べてみました。

※時期によっては掲載しているブランドの果物が店頭にない場合もあります。あらかじめご了承ください。

マンゴー

Thong Pead-Rew(トン・ペードリーウ)

東部チャチューンサオ県にあるマンゴー生産組合が生産するマンゴー。同県の名産ナムドクマイ種をはじめ、キオサワーイ種など様々な品種のマンゴーを栽培。パッケージに貼ってあるQRコードを読み込むと、生産地・収穫日などの情報が分かります。「Q」マーク認証取得済み。


Sinthana(シンタナ)

西部カンチャナブリー県に農園を持つ「Sinthana」。ナムドクマイ種、ラッド種など無農薬のプレミアムマンゴーを生産しています。「Q」マーク認証取得済み。


Rai Tai-Ban(ライ・ターイバーン)

東部サケーオ県にある果物農園「Rai Tai-Ban」で栽培されているマンゴー。品種はナムドクマイ。樹木で熟したナムドクマイはまろやかな甘みとほのかな酸味、上品な香りが特徴です。

「Rai Tai-Ban」Facebook



りんご

Envy(エンヴィ)

ニュージーランド産で、「ロイヤルガラ」と「ブレイバーン」の交配種。「Envy」はブランド名、品種は「サイレート」。ほどよい甘さと酸味のバランスが良く、ジューシーで食べごたえがあります。

「Envy」公式サイト

Ambrosia(アンブロシア)

カナダ原産のりんご。歯ごたえがよくジューシー。酸味が少なく、蜜のような甘さが特徴です。切っても変色しづらいので、サラダに入れるのもおすすめ。

「Ambrosia」公式サイト

Pink Lady(ピンク・レディー)

オーストラリア産で、「レディーウイリアンムス」と「ゴールデンデリシャス」の交配種。「Pink Lady」はブランド名、品種は「クリップス ピンク」。果実はやや小ぶりで強い酸味が特徴。

「Pink Lady」公式サイト

Royal Gala(ロイヤル・ガラ)

ニュージーランドで生まれた、ゴールデンデリシャスとキッドオレンジレッドの交配種。1974年にアメリカで植物特許を取得。小ぶりでスリムな形をしていて、香りや味も甘みが強いのが特徴です。


Granny Smith(グラニー・スミス)

1868年、オーストラリアのマリア・アン・スミスによって発見された青りんご。果実は固くパリッとした食感で、酸味が強く甘さは控えめ。加熱調理しても煮崩れしにくく、アップルパイなどに適しています。




メロン

Wasana Melon Farm(ワサナ・メロン・ファーム)

中部サラブリー県にある「Wasana Melon Farm」。茨城や埼玉で生産されているメロンの種を輸入し、青肉メロン「Musk Melon」、赤肉メロン「Orange net」、黄色い皮が特徴の「Golden Melon」など数種類のメロンを栽培。
農園は観光スポットとしても知られ、併設のカフェではメロンを使ったスイーツやドリンクが楽しめます。

「Wasana Melon Farm」Facebook

© Farm Fresh By wasana melon farm


THAI HYDROPHONIC(タイ・ハイドロフォニック)

THAI HYDROPHONICでは日本品種のプレミアムマスクメロンや無農薬メロンを生産。OTOP(一村一品)品にも選ばれています。「Q」マーク取得済み。


Sararin(サラリン)

北部ラムプーン県にある「Sararin」のメロン。日本の種を輸入し、赤肉メロンと青肉メロンの両品種を栽培しています。

「Sararin」Facebook



バナナ

N&P

オーガニック食品をメインに生産・販売するNatural and Premium Foods社の食品ブランド。ほとんどの商品がタイ国家農産品・食品規格事務所(ACFS)からオーガニックマーク「Organic Thailand」を取得。同社ではSweet Bananaをはじめ、数種類の品種のバナナを生産しています。

「N & P」公式サイト

©Natural and Premium Foods


fame

西部ペップリー県に本社がある果物販売会社「Fruit and Me(fame)」のバナナ。皮が薄くてさっぱりとした甘さが特徴のホムトン種と、タイでは甘くてもちもちした食感が美味しいナムワー種の2品種を扱っています。

©fame


お天道(OTENTO)

2007年、株式会社和合のグループ会社として設立された「OTENTOタイランド」。農業協同組合やバナナ生産者と協業し、グロスミッチェル種ホムトンバナナを生産。バンコク都内のスーパーで販売しているほか、宅配サービス(野菜セット)も展開しています。

「お天道(OTENTO)」公式サイト



いちご

SAKURA ICHIGO

日本農業が栽培を手掛ける「SAKURA ICHIGO」。チェンマイで栽培し、バンコクの日系スーパーなどで販売されています。日本品種のいちごの特徴「香りが豊か」「ジューシーで甘い」を持つ高品質ないちごです。

©nihon-agri,INC.


Driscoll’s

アメリカ・カリフォルニアを拠点とする果実の販売業者。いちごのほか、ラズベリー、ブルーベリー、オーガニックベリーなどを生産しています。

「Driscolls」公式サイト



スイカ

Golden Farm Siam(J TOY)

Golden Farm Siamが展開する野菜・果物の生産・販売会社。果物だけでも40種類以上の品種を栽培。「Q」マーク、HACCP、GMPを取得しています。

Golden Farm Siam

Nichcha Farm

チョンブリー県に農園を持つ、スイカ栽培専門の「Nichcha Farm(ニッチャーファーム)」。種なしスイカの「Happy Family」、黄肉と甘さが特徴的なキングスイエロー種の「King Yellow」をメインに、様々な品種を生産・販売しています。

「Nichcha Farm」Facebook



ぶどう

GRANDEZZA

100年以上の歴史を持つ果物販売会社「aartsen」が設立したオーストラリア・南米展開のブランド「GRANDEZZA」。タイに輸入されている種なしぶどうはオーストラリアの農園から取り寄せています。

aartsen

hellooo

オーストリアのぶどうブランド。年間を通して様々な品種のぶどうを栽培。土と水、収穫方法、運送の管理など、栽培のあらゆる観点にこだわりを持ち、「常に新鮮なぶどう」を提供することを心掛けています。

「hellooo」公式サイト

SOOOOO GOOOD

輸入食品全般(加工品含む)、果物などを扱うGourmet One Foods Service(Thailand)社。世界各国の有名ブランド食品をタイへ輸入し、スーパーやホテル、航空会社などにも届けています。

「SOOOOO GOOOD」公式サイト



みかん

Thanathorn Orchard(タナトーン・オーチャード)

チェンマイに農園を持つThanathorn Orchard。大きくてジューシーなタナトン種と、食べやすくて甘酸っぱいサイナムプーン種を栽培しています。タイ国内7カ所に店舗があり、チェンマイの農園は見学もできて観光地としても有名です。

「Thanathorn Orchard」公式サイト

Sunkist

世界的に有名な「サンキスト」のアメリカ産ネーブルオレンジです。ビタミンCたっぷりでジューシーなネーブルオレンジは、ジュースはもちろん様々なメニューの素材として人気です。


A-BEST

1981年に設立された野菜と果物を取り扱うA-BEST社。すべての農産物はGAP(適正農業規範)を守って生産しており、高品質で安全な野菜や果物を販売。商品ラベルには追跡コードがあり、ホームページの「Treceability Service」へ入力すれば「いつ・どこで、生産・販売」されたかが確認できます。

「A-BEST」公式サイト

HFT

中国産のマンダリン オレンジです。




グァバ

Rai Tai-Ban(ライ・ターイバーン)

東部サケーオ県にある果物農園。マンゴーやグァバ、マンゴスチン、スイカといった南国フルーツや野菜を無農薬で栽培しています。

「Rai Tai-Ban」Facebook



ココナッツ

N&P

オーガニック食品をメインに生産・販売するNatural and Premium Foods社の食品ブランド。ほとんどの商品がタイ国家農産品・食品規格事務所(ACFS)からオーガニックマーク「Organic Thailand」を取得しています。

「N & P」公式サイト

Mr. Fruit(ミスター・フルーツ)

ココナッツやパパイヤなどタイの果物全般を扱っている販売会社。同社のモットーは「タイ人が生産したタイの果物」。「Q」マーク取得済み。




さくらんぼ

Red Pearl

ニュージーランドに農園と梱包工場を持つRD8 Fresh Produce社が生産しているオーガニックのさくらんぼです。 ほどよい甘さが特徴的で、毎年収穫期を公開。世界中に輸出しており、タイではSundiamond社が輸入しています。


Food Gallery(フード・ギャラリー)

2005年に設立されたタイの食品輸入・販売会社。英国の標準化機関「BSIグループ」によるISO9001の認証を取得。野菜、肉、果物、シーフードなどさまざまな食材・食品を取り扱っています。

「Food Gallery」公式サイト



パパイヤ

Mr. Fruit(ミスター・フルーツ)

ココナッツやパパイヤなどタイの果物全般を扱っている販売会社。同社のモットーは「タイ人が生産したタイの果物」。販売している品種はホーランド種で、大きくて美味しいと人気です。「Q」マーク取得済み。




ドリアン

Queen Frozen Fruit

冷凍ドリアンを製造・販売している「Queen Frozen Fruit」。中部パトゥムターニー県に本社があり、ドリアンを冷凍加工しています。主に中国やアメリカに輸出されていますが、定期的にスーパーにも入荷。タイ人にはあまり人気はありませんが、アイスのような食感で「食べやすいドリアン」「ドリアンの入門」として外国人には人気があります。




アボカド

Suan Saranya

チェンライ県にあるフアイサック郡地域企業体によって生産・販売されているオーガニックアボカド。「Q」マーク認証済み。


AVANZA(アバンザ)

ニュージーランドに本社を持つ「AVANZA」のプレミアムアボカドです。ノースランドとベイ・オブ・プレンディに栽培所があり、タイには9〜1月に輸入されています。果肉が柔らかくクリーミーな味わいが特徴。

「AVANZA」公式サイト

bendotti

高品質で栄養価が高いことで知られる、西オーストラリアのアボカド。油分が多く、濃厚でクリーミーな味わいが特徴。入荷時期は8月〜3月ごろ。




日本人に人気のタイ産果物豆知識


マンゴー(タイ語:マムアン)

タイ語で「マムアン」と呼ばれるマンゴー。タイでは60品種以上のマンゴーが栽培されており、大きく分けると「完熟で食べる品種」と「未熟で食べる品種」です。

完熟で食べるマンゴーの代表としてはナムドクマイ種が有名で、ココナッツミルクで炊いたもち米の上にマンゴーを添える「カオニャオマムアン」でよく使われています。東部チャチューンサオ県とサケーオ県のナムドクマイ種のマンゴーが甘く、香りが良いと人気です。

未熟で食べるマンゴーの代表はキオサワイ種(キオサウェイ種)。果皮は緑色で果肉が黄色く、サクサクとした食感が特徴。プリックグルアやカピというようなタイのディップとしても、サラダに使っても美味しい。

現在、日本へ輸出できるマンゴーは、ナムドクマイ種、マハチャノ種、ナンカンワン種、ラッド種、ピムセンダン種、チョークアナン種、キオサワイ種の7品種です。


バナナ(タイ語:クルアイ)

バナナはタイ語で「クルアイ」といい、品種も様々。特にタイでポピュラーな品種がナムワー種とホムトン種です。ナムワー種は酸味がなく食べやすいのが特徴で、西部ラーチャブリー県や中部ピッサヌローク県で採れるナムワー種は大きくて有名です。

ホムトン種はクリーミーな口当たりともっちりとした食感が特徴で、中部パトゥムターニー県産のものが美味しいと言われています。


パイナップル(タイ語:サパロット)

タイ語で「サパロット」と呼ばれるパイナップル。タイで一番サイズの大きいパタビア種(シラチャーパイナップル)やラヨーン県で栽培されているクイーン種、チェンマイで採れる濃厚な甘さが特徴のプーレー種などがあります。


ココナッツ

プラチュワップキーリーカン県のココナッツは、タイで最も多い約3割のシェア。ジューシーで程よい甘さが評判なのは中部サムットソンクラーム県アムパワー市と、サムットサーコーン県バーンペーオ市のココナッツです。


マンゴスチン(タイ語:マンクット)

“果物の女王”と呼ばれているマンゴスチン。皮をむくと出てくる半透明の果肉はほどよい甘さと酸味で、口の中でとろけるような食感です。東部チャンタブリー県やトラート県、ラヨーン県、南部のナコーンシータマラート県などが産地として知られています。


ポメロ(タイ語:ソムオー)

大きめの柑橘フルーツで見た目はグレープフルーツのようですが、味や食感は異なります。酸味は少なく、ぷちぷちとした果肉の食感が特徴。日本人に人気の高いフルーツです。



パッケージに付いたマーク一覧

Q GAP

タイ農業・協同組合省(MOAC)の国家農産品・食品規格事務局(ACFS)によって、食品が適正農業規範(GAP)の仕組み・水準に達成した場合に与えられるのが「Q」マークです。商品の種類と生産過程によって、同局認定の Q GMP(適正製造規範)、Q HACCP(危害分析重要管理点)もあります。「オーガニック食品」の証ではないため、こだわる人にとっては要注意です。

Organic Thailand

タイ農業・協同組合省(MOAC)の農業研究局(DOA)が認証する有機農産物のマーク。この認定を受けるには、生産者が応募した後に、同省の専門調査員が現場に行き、実際に農作物を検査した上で認証するそうです。

USDA Organic

アメリカ合衆国の農務省(USDA:United States Department of Agriculture)が運営を行っているアメリカのオーガニック認証制度。製品の栽培・加工・取り扱いについて、厳しいオーガニックの基準が設けられ、その基準を満たしたものだけが認証されます。

EU−Organic

EU(欧州連合)の政策執行機関である欧州委員会(Europian Commission)が制定するオーガニックの規則に則って生産・加工されたものであることを証明する制度のこと。EU加盟国で、商品に「オーガニック」と表示して販売する際に必要です。




この記事をSNSでシェア!



一番上へ戻る