Vol.3 妊婦健診・検査のあれこれ

妊婦健診について

今回は、妊娠中に受けた健診や検査についての話です。第一子妊娠時に実際に受けた検診を時系列に沿ってお伝えします。
私の場合、妊婦健診は妊娠初期で2~3週に1回、中期には4~6週に1回、妊娠後期だと2~3週に1回、臨月に入ると1週間に1回のペースで、計14回でした。当時のバムルンラード病院での妊婦健診は、時間枠での予約制。例えば10時枠には最大3組の予約を受け付けており、先着順に案内されます。予約時間通りに病院へ到着すると大体最後の枠で案内されました。待ち時間は長い可能性があるので、その心づもりをしていた方がよいと思います。また、バンコク特有の冷房の強さは例にもれず、待合室は寒いです。特に妊婦に冷えは禁物、羽織るものを持参するのがベター。

初めての妊婦健診:7週


バムルンラード病院での初健診は7週の時。問診とエコーで胎児の状態を確認しました。
最初の問診では、最終月経開始日を聞かれ、そこから出産予定日を算出。それがなんと私の誕生日だったのは喜ばしかったです。ドクターは清潔感のある、優しい笑顔が印象的な男性。初めてのことで、疑問や不安を色々お話ししましたが、何でも「マイペンラーイ」と寄り添うように言ってくれて、とても心強く、緊張がふっと和らいだことを覚えています。
問診後は向かいの部屋に移り、エコーでの診察。別の病院での健診ではまだ心音が確認できなかったので、胎児の心音を初めて聞いた瞬間、お腹の中で無事に育ってくれていることを実感でき、感動でうるっとしました。

その後の健診では、エコーを毎回見るわけではなく、問診と触診で終わる回もあります。もちろんエコーの予定がなくても不安があればエコーを見せてくれたことも。20週、30週の頃には胎児スクリーニングと呼ばれるエコーでの詳細な検査を行います。時間をかけて胎児の身体の各部位や内臓に異常がないかチェックし、4Dで胎児の顔も見せてくれました。

初めてエコーを見た際に驚いたのはエコー写真を紙に印刷したものと、CD-Rに焼いたデータでくれたこと。エコー写真は感熱紙に印刷され、数年で消えてしまうイメージがあったので、大切な胎児の成長記録を永遠に残せる形でもらえるのは嬉しいポイントでした。

SNSなどでの妊娠報告でよく見かけるのが、エコー・母子手帳・マタニティマークの写真。
日本では自治体の窓口でもらう母子手帳。タイでは、日本人向けのサービスが充実している病院では窓口にて購入が可能です。私がバムルンラード病院で購入した時は1冊200バーツでした。厚生労働省のホームページでは母子手帳がPDFで無料配布されていますが、英語版はないので、やはり取り扱いのある病院窓口での購入が必要です。中身は日本の母子手帳と同じような仕様で、妊娠の経過はドクターが書き込んでくれますが、産後は母子手帳を記録する文化がタイにはなく、子どもの健診でもドクターが母子手帳を確認することはありません。ゆくゆく日本に帰国する予定がある場合、日本では母子手帳が必要なシーンが度々あるため、自主的に記録していくのがいいでしょう。産後子どもの予防接種の記録用に、母子手帳とは別にワクチンレコード用の冊子を無料でもらえます。

そして、日本で浸透しているマタニティマークのようなものはタイにはなく、タイ人の妊婦さんはお腹に安全ピンを付けて目印にしています。これもタイ独特の風習で、衣服に安全ピンをつけておくと、悪いものが体内に入ることを防ぐことができると考えられていると聞きました。

血液検査+NIPT:12週

12週の健診時に、NIPT(新型出生前診断)を受けました。数ある出生前診断のうち、タイで特に普及しているのがNIPT。採血のみで、高精度かつ低リスクで胎児の染色体異常の有無を調べることができる検査です。NIPTは、日本では倫理的観点から賛否両論あると聞きますが、タイでは希望者であれば誰でも行うことができる一般的な検査。
私たち夫婦の場合は、我が子について妊娠中に知れることがあるのなら知っておこうという結論に至り、検査を受けることにしました。検査の結果陽性だったらどうするかも、もちろん簡単に答えを出せたわけではありませんが、自分たちなりに調べて夫婦間で話し合い、意見も一致したため覚悟をもって検査に臨むことに。
この種の検査を受ける・受けないの選択はもちろん人それぞれです。私は選択肢があることは良いことだと感じています。検査をきっかけに、改めて我が子に向き合い、お互いの考えを伝え合い、妊娠・出産・育児と今後の生活について、未来を一緒に思い描けた機会となりました。
またNIPTで採血する際、一緒に抗体検査・貧血検査用の採血も行われたので、NIPTを受けても何度も採血するようなこともなかったです。

ちなみに、NIPTを受けると、胎児の性別も判明します。血液検査なのでほぼ間違いないです。日本でNIPTを受けても結果報告の際に性別は伝えられないそうですが、タイではさらっと伝えられます。第一子の際、私は胎児の性別をエコーで見て知ると思っており、そこで聞かされると知らずに性別を明かされ、驚いてリアクションもできませんでした。もし性別を知りたくない、健診でパートナーが同席する際は伝えないでいてほしい、などの希望がある場合は、予めドクターに伝えておくのがよいでしょう。そうでない場合も、NIPTの結果と合わせて性別も伝えられることを心に留めておいてください。

妊娠糖尿病検査:26週


妊婦が特に気を付けなければならないことの1つ、妊娠糖尿病。タイでは妊娠初期での検査はなく、妊娠中期にのみ行います。検査は、前日の20時までに食事を済ませ、当日は検査まで水も飲めません。7時に病院へ行き、空腹時の採血、その後ブドウ糖液を飲み、1時間後に採血するというセットを二度行いました。検査結果が出るまで待合室で待機です。
もともと私は極度の糖類依存症。妊娠してからも、量はかなり減らしていたものの、糖分摂取をゼロにすることはできませんでした。そして臨んだ妊婦糖尿病検査では、案の定空腹時の数値が基準値+1。日本では再検査があるようですが、タイではその判断は主治医によるとのこと。私のドクターの場合、1上回っただけでもアウトだったのですが、何でも「マイペンラーイ」と言ってくれていたドクターなだけに、事の重大さを痛感。
その日はそのまま糖尿病内科の先生のもとに送られました。栄養士の方の食事指導を受け、ドクターに毎食前後に自分で血糖を測り、レコードしたものを見せるように伝えられ、検査キットを購入して帰宅…。長い1日となってしまいました。毎食前後に、自分で指先に針を刺し血を出して検査するのは辛いものがありましたが、普段の血糖値は特に異常がなく、糖尿病内科の健診ごとに、1日2回、1日1回、2日に1回とレコードの回数も減少。結局セルフチェックは出産前まで続き、産後3ヶ月後にも検査を受けに糖尿病内科へ足を運ぶことになりました。
特に毎食後に血糖測定していた時期は、指先が針穴だらけになったり、外食の際に検査キットを持ち運ばなければいけなかったりと少なからずストレスも大きかったですが、もちろん母体と胎児のために気を付けなければならない妊娠糖尿病。かかってしまうと母子への健康リスクが大きいからこそ、ちゃんと食事管理をできてよかったと今では思えます。

Vol.4へつづく(近日公開予定)
YUMEKO

在タイ5年目webライター。バンコクで2度の妊娠・出産を経験。アート・トリップ・ファッションと、「日常+カルチャー」をモットーに、ママも子どもも楽しい育児メソッドを模索中。ライフワークは、素敵なホテル・カフェ巡り。大の甘党、アフタヌーンティーが好き。

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