Vol.5 出産本番~第二子出産レポート

コロナ禍での二度目の出産


2020年春、私が第一子を出産してからおよそ10ヶ月後。嬉しいことに第二子の妊娠が発覚しました。タイ国内で新型コロナウィルスの感染が初めて確認されてから、じわじわと感染者数が増え始めた頃。当時、まだ得体のしれなかったウィルスの脅威に、誰もが恐怖を抱き、安全と安心を求めて日本に帰国する人も少なくありませんでした。私の周囲でも会社からの退避命令で、もしくは自主的に帰国する人が何人もいます。かくいう私もそうしようとしていた一人でしたが、身重な体で0歳児を連れて感染リスクを負いながら帰国するのも怖かったので、まずは様子をみようとその時点ではタイに留まる選択をしました。
その後厳しいロックダウンの成果もすぐに表れ、タイ国内での感染者数は0に。しかしタイ入国の厳しい条件は緩和されず、家族をタイに呼ぶことは絶望的。第一子出産の経験から、第二子もタイで産みたいという気持ちを固めていましたが、妊娠中のトラブルや体調不良時の長女のケア、産後の年子育児など「海外で家族のサポートなしに本当に生活できるのか」 と、出産が近づくにつれて不安も大きくなっていきました。しかし夫、娘、友人、ドクター、メイドさん、夫のドライバーさん、娘のナーサリーの先生…周囲のサポートのおかげで、出産間近の頃には、きっと何とかなる、と前向きに考えられるように。
第二子出産は、様々な規制が緩和されていた2020年秋。この期間の通院や出産のための入院および立ち会い・面会には、PCR検査は不要でした。

第二子の分娩方法は、第一子と同じく無痛分娩を選択。バースプランには、第一子の時の教訓を生かし、「臍帯を持ち帰る・状況に応じて会陰切開をする」と記入しました。

第二子の出産:38週3日

第二子は出産が早まると聞いてはいましたが、第一子が予定日超過での出産だったため、臨月に入ってものんびり構えていました。38週に入っておしるしが。それからずっとわずかな出血が続き、念のため夫と娘を連れて病院へ。ドクターに診てもらうと、子宮口が2センチ開いているので今日産みましょう!と言われました。幸い日曜日だったため夫と相談し、そのまま入院して出産へ臨むことに。

元々立ち合いは夫のみで娘は難しいと言われていましたが、LDR入室後も娘と一緒に過ごすことができました。
14時頃にLDR入室。第一子の時と同じ流れで着替えと各書類にサインし、浣腸とお手洗いを済ませてからベッドで待機します。
15時過ぎにドクターの内診があり、今回も促進剤を膣から注入してもらいました。手をぐりぐり突っ込まれるのはやっぱり痛い…。5分もしないうちに、陣痛らしき痛みがやってきました。今回も、ぎゅぎゅぎゅーっと激痛が…。ここで血圧・心電図・子宮収縮の機械と点滴を装着。

16時に麻酔科のドクターが来てくれたのですが、なんと日本の大学に留学のご経験があり、日本語で話しかけてくれ、それだけで気持ちが和らぎました。前回、出産直前で麻酔が切れてしまい、とても辛かったと話すと今回はこまめに様子を見に来てくれると言ってもらえて一安心。そして今回も5分くらいで陣痛の痛みが和らぎ、ほっとしました。

17時のドクターの回診では子宮口はまだ5センチ。1時間に1センチペースで、全開まであと5時間くらい、と言われます。ここで、夫と娘は食事とお風呂のため一度帰宅。お腹にいる赤ちゃんとの時間をゆっくり過ごしました。

18時、子宮口は6センチ。まだまだ時間がかかりそうです。この後1時間半ほど、回診も何もない時間となりました。

19時半頃、夫と娘がLDRに戻ってきたタイミングで、少し麻酔が切れてきた気がしました。子宮口と下腹部の痛みが出てきたため、ナースコール。助産師さんが来てくれ、下を見たら…もう頭がすぐそこに下がってきている!とのこと。経産婦だからか急にお産が進んだようです。急いでドクターを呼んでくれて、バタバタと出産準備。ドクターが来るまで「口をあけて息して!いきまないで!とにかく口閉じないで!」と伝えられます。そう言われるとどうしてもいきみたくなってしまい、耐えるのが苦しかったです。ドクターがすぐに来てくれて、すぐいきんで!と言われます。最初のいきみは、どうやらうまくいきめていなかったようで、助産師さんにそうじゃないって言われてしまいました。第一子の出産から1年半しか経っていないのに、いきみ方も忘れています。3回目のいきみでようやく踏ん張る感じを思い出し、数回長めにいきむと、頭がでたかな?という感触が。次のいきみで助産師さんも「でた!」と叫び、最後の1回で身体がぶるるっと出てきました。手足を大きくばたつかせながら元気いっぱい泣いてる姿が目に入って、すごく安心したのを覚えています。出産のその瞬間だけは、助産師さんの指示により、娘と夫はカーテンの向こう側でした。

赤ちゃんが産まれて、へその緒を引っ張ると、そのまま胎盤も出てきて、「にゅるっどろっ」という感触。そのままドクターが会陰を丁寧に縫ってくれました。今回はバースプランの要望通り会陰を切ってくれたようで、2センチほどの切開に。第二子は、LDRに入ってから6時間ほどでの出産でした。

ちなみに、タイでは出産前に赤ちゃんの名前を決めておくことをおすすめします。産後の入院期間中に、タイ国出生証明書(赤ちゃんのビザ代わりとなる書類)の申請書を病院に提出する際、赤ちゃんの名前が必要です。なお書類はローマ字で記入するため、漢字は後で決めることもできます。私たちの場合は、第一子第二子共に産前に名前を決めていて、LDRに入った時に看護師さんから「名前は決まっていますか?」 と聞かれたのでお伝えしました。出産直後に情報登録と患者番号が割り振られ、名前のタグなどをすべて赤ちゃんの名前で管理されるため、名前が決まっているとスムーズですが、決めきれない場合は名前の候補を2~3択に絞っておいて、赤ちゃんの顔を見て決めるのも良いと思います。

最後に

経産婦はお産の進みが早いとは言いますが、やはり例にもれず第一子に比べて第二子の方が子宮口の開きも早く、出産に掛かった時間も短かったです。特に経産婦の方は、赤ちゃんをお迎えする準備は早めに、また何かあった時のためにすぐ病院へ迎える体制を整えておく方がよさそう。それから上の子の預け先を考えておく必要もあります。預けることが難しい場合、バムルンラード病院では、通常LDRの外にある待合スペースで看護師さんと待機するとのこと。私たちは出産が日曜日で預け先がなく、娘がまだ小さかったこともあったのか一緒にLDRで過ごせ、出産の瞬間もカーテン越しで同じ空間にいさせてもらえたのは、とても助かりました。このような柔軟な対応も、この病院で出産できてよかったと思うポイントの一つです。
第二子はコロナ禍での出産となりましたが、タイ国内は新型コロナの感染者数が落ち着いていたため、厳しい規制などはありませんでした。状況が変化している可能性はありますが、どんな状況下でもどの出産も安産であることを願うばかりです。

YUMEKO

在タイ5年目webライター。バンコクで2度の妊娠・出産を経験。アート・トリップ・ファッションと、「日常+カルチャー」をモットーに、ママも子どもも楽しい育児メソッドを模索中。ライフワークは、素敵なホテル・カフェ巡り。大の甘党、アフタヌーンティーが好き。

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