Vol.6 産後の入院と通院

産後の入院生活~1泊目


産後LDRで1時間半ほど過ごしたのち、入院部屋へ移動しました。入院泊数は、24時を迎えると1泊になります。つまり、深夜1時に部屋へ入ると23時間後に1泊になり、23時に入ると1時間ほどの滞在で1泊になってしまうのです。私の第二子出産時は20時に出産し、22時前に入院部屋に入ったため1泊分がかなり短くなってしまい、延泊をさせてもらいました…。

入院部屋には、和食のお弁当が…。14時間以上ぶりの食事を有り難くいただきながら後陣痛と会陰の縫合箇所の痛みに、背中や腰、腕の筋肉痛など、とにかく全身の色々な痛みに打ちひしがれていました。
特につらかったのが後陣痛。第一子の時はなかったのですが、第二子出産後は本番の陣痛と変わらないほどの痛みが産後すぐに襲ってきました。痛み止めの薬も全く効かず。入院中3日間は後陣痛が続きましたが、2日目以降は徐々にピークアウトし、退院後はピタッとやみました。

恐怖だったのは、会陰の傷。痛みはそこまでひどくなかったものの、傷の大きさも状態もわからないので、産後初めてトイレに行くまでは染みたら痛そう、裂けたらどうしよう…と不安でした。最初のトイレは看護師さんに立ち会ってもらうことになっていて、トイレに行きたくなったらナースコールをします。「痛くないですか?」 と看護師さんに聞くと、「マイペンラーイ(大丈夫)」と言ってくれて、なんだか力が抜けました。結局、本当に痛くなく、会陰の傷の痛みについては杞憂に終了。

トイレの後、出産着から入院着に着替え、ショーツを履きます。ここで役立ったのが、日本から送ってもらった産褥ショーツです。病院で支給される産褥ショーツは簡易的で布の面積が少ないものらしく、自前のものの方がフィットして安心感があります。また2泊目以降、会陰の状態チェックと、1日2回の光治療があるので、マジックテープで開閉できる産褥ショーツであれば着脱の手間も省けて少し楽です。

入院時の持ち物

ちなみに、退院時の服や化粧品のほか、財布、スマートフォンと充電器以外は、基本的に手ぶらで入院しても事足りますが、あったらより快適だと感じたものは、産褥ショーツ、着圧ソックス、授乳用ブラジャー(ブラトップ)、母乳パッド、普段使っているシャンプー類、スキンケア用品、ボールペン、お気に入りのおやつなどです。

入院着、スリッパ、タオル、シャンプー、歯ブラシなどのアメニティ、産褥パッド(生理用ナプキン)などは支給してもらえるので必要ありません。もちろん、赤ちゃんのお世話に必要なもの一式も全て用意してくれ、退院時に病院のオリジナルロンパースやおくるみ、授乳ケープ、入院中に開封した粉ミルク缶の残り、おむつやベビー用の洗濯洗剤・哺乳瓶洗いなどのサンプルもプレゼントでいただきました。退院時特に指定がなければ赤ちゃんはこのロンパースを着て退院となりますが、私はベビードレスを持参し、病室や病院のエントランスで記念撮影をすることに。

ネットの情報を参考にしながら準備したものの、使わずに終わったものもあります。ペットボトル用ストローキャップは残念ながら病院でもらえるペットボトルの口に合わず使えませんでした。ストローは病室にたくさん用意してくれています。スマートフォンの充電をするための延長コードも用意しましたが、ベッド周りに電源があったため不要でした。

産後の入院生活~2泊目以降

入院が22時頃だったため、入院部屋で赤ちゃんに対面したのは2泊目に入ってすぐの深夜。バムルンラード病院では、母子同室も別室も選択可能です。別室の場合は赤ちゃんが起きて授乳するタイミングで部屋に電話をしてくれ、赤ちゃんを部屋に連れてきてもらうか授乳室に行くか選べます。授乳のタイミング以外でも、部屋で赤ちゃんと過ごしたい時は、新生児室に電話をして部屋に連れてきてもらうことも可能です。

授乳時、赤ちゃんは思ったより強い力で吸い付いてきて、乳首がちぎれるような痛みです。加えて第二子の時は授乳時の後陣痛が激しく、色々な痛みに泣きながら赤ちゃんにおっぱいを与えていました。乳首の痛みには、乳頭保護器を貸し出してくれ、乳頭ケアクリームを処方してもらうこともできます。ただ、第一子も第二子も、産後直後は母乳がなかなか出ず、左右10分ずつ搾乳しても1~2ccほど…。看護師さんがそれを大事にシリンジに移して赤ちゃんの口に含ませてくれているのを見て、あまりおっぱいが出なくてごめんね、と申し訳ない気持ちにもなりましたが、それが顔に出ていたのか、看護師さんが「大丈夫、ミルクもちゃんと飲んでるし、そのうち母乳も出るようになるよ」 と言ってくれました。赤ちゃんにだけでなく、母にも優しい看護師さんの言葉が、産後ボロボロの私の心と体に沁みます。

1日のスケジュールは、約3時間ごとの授乳、朝と夕方2回の会陰の光治療、1日3回の食事と食後の服薬、不定期の母体の回診。沐浴指導は、2泊目に看護師さんの沐浴を見学し、次の日に自分で初めて沐浴する、といったものでした。母子別室にさせていただいたので、それ以外はゆっくり身体を休めることができました。入院部屋も個室で、綺麗で広くてまるでホテル。ずっとここにいられたらいいのに…なんて思ったりもしました。無痛分娩だと通常2泊3日、私の場合延泊をして3泊4日の滞在。

食事は、朝昼晩、Thai/Japanese/Western/Haralのカテゴリで用意されていました。オーダー表に記載されたメニューからチョイスして、前日の夕方までにオーダーするスタイルです。私は少しでもDHAを摂取しようと、和食のお魚のメニューばかり選んでいました。お味はともかく、海外の病院食で和食がいただけるのは有り難いなと思います。

退院、退院後

入院期間はあっという間に過ぎ、退院の時。退院の手続きや会計には時間がかかるようで、余裕をもってお願いすると良いでしょう。退院の際は、先述のアイテムとともに、赤ちゃんの写真と足型が入ったオリジナルのフォトフレームという嬉しいプレゼントもいただきました。

帰宅後は、いよいよ赤ちゃんとの新生活が始まります。2回目の出産・育児とはいえ、長女が新生児の頃とは既に記憶が薄れてしまっており、戸惑いの連続。親のサポートはなかったものの、メイドさんのおかげで赤ちゃんのお世話に専念できました。長女は楽しそうにナーサリーに通ってくれ、家にいる時間は赤ちゃんをかわいがってくれます。夫も長女の送迎をはじめ、仕事も育児も頑張ってくれ、海外での妊娠出産を通じて家族の絆も一層強くなりました。

退院後の通院について、母体は、産後1ヶ月後の産婦人科の健診で問題がなければ終了です。その後乳腺炎などのトラブルは、小児科と同じフロアにある母乳外来にて受診可能です。赤ちゃんはタイの予防接種のスケジュールに則って通院します。日本とは異なる点もあるため、将来的に帰国の可能性がある場合は、病院でもらうワクチンレコードのほかに母子手帳でも記録し管理していくことがおすすめ。私は日本の母子手帳のスマートフォンアプリを活用しています。

最後に

私のバンコク妊娠出産記 全6回をお読みいただきありがとうございました。私の二度の妊娠出産についてお伝えしましたが、これからタイで妊娠出産をご経験される皆様にとって少しでも役立つ情報であれば幸いです。皆様お一人お一人の妊娠出産が、安心安全で、この上ない幸せをもたらしてくれることを願っています。

YUMEKO

在タイ5年目webライター。バンコクで2度の妊娠・出産を経験。アート・トリップ・ファッションと、「日常+カルチャー」をモットーに、ママも子どもも楽しい育児メソッドを模索中。ライフワークは、素敵なホテル・カフェ巡り。大の甘党、アフタヌーンティーが好き。

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