タイでペットと一緒に暮らす

日本からタイに赴任・移住するにあたり、大切な家族の一員であるペット(犬・猫)を同伴したいと思う方もいるでしょう。

ただし、ペットと一緒に渡航するためには検疫や出入国に関する煩雑な手続きをクリアしなければなりません。
また、来タイ後の生活面においても、日本とは異なる諸事情を踏まえた上で、安心・安全に暮らせる飼育環境を整える必要がありますが、時には困難に直面し不安やストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。それはきっと犬や猫にとっても同じことが言えるでしょう。


こうしたリスクを十分に考慮した上で、“それでも、愛犬・愛猫とタイで暮らしたい!”という確かな覚悟が芽生えたらーーー。必要な手続きや情報をしっかりとリサーチして、新生活のための準備を始めましょう。愛するペットと共に過ごす時間は、タイでの暮らしをより豊かにアップデートしてくれるはずです。


※下記は2021年8月時点の情報です。当ウェブサイトでは「ペット=犬・猫」としてご紹介します。また現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響により流動的な対応が行われているため、最新情報に関しては動物検疫所などへ直接お問い合わせください。

タイにペットを連れて行く(日本を出国する)

日本からタイへ犬・猫を持ち込むためには、「日本を出国するための条件」と「タイに入国するための条件」の2つを満たさなければなりません。それぞれの細かな条件を把握し、検疫や証明書の取得といった手続きを完遂するには相応の時間を要します。

また、申請にはタイの動物検疫所とのやりとり(タイ語・英語)が必要になりますが、日本のようにはスムーズに事が運ばないことも想定されます。引越しから逆算して半年前ほどから計画的に準備を始めていきましょう。


おおまかな手続きの流れと目安時期(一例)


①出国6カ月前

  • 出国予定の空港が管轄する動物検疫所に電話またはEメールで連絡し、手続きに必要な書類(輸出検査申請書、予防接種証明書など)を確認しておく
  • あらかじめ犬・猫にマイクロチップを装着する(英訳したマイクロチップ装着証明書を取得)。装着前に接種した予防注射は無効となるため要注意

②出国2カ月前まで

  • 狂犬病(犬の場合は狂犬病とレプトスピラ症)の予防接種を2回以上済ませ、「接種証明書」を準備する
  • 利用する航空会社に連絡し、搭乗者の航空券とペット輸送のための手続きを行う


ポイント

航空会社や搭乗する便によってペットの輸送可能枠が異なるため、早めの問い合わせ・予約がお薦めです!

③出国60日〜7日前まで

タイ政府が発行する「輸入許可書(Import License)」の申請に必要な書類・情報(※下記参照)を揃えて、タイ・スワンナプーム国際空港動物検疫所(qsap_bkk@dld.go.th)宛にEメール(タイ語・英語)で送付する。

手続きには時間がかかるため、タイ王国大使館(東京・大阪)では入国の6週間前までの準備開始を推奨
(書類は英文で発行または翻訳し、PDFかJPEG形式で送付する)


「輸入許可書(Import License)」申請に必要な書類・情報

  • ①申請者のパスポートのコピー(顔写真のあるページ)
  • ②日本国内の住所とタイ国内での住所
  • ③動物の個体情報(例:種類、性別、年齢、色、マイクロチップ番号など)
  • ④ワクチンの接種証明書
  • ⑤ペットの写真(カラー写真でペットの顔がはっきりと判るように写すこと)
  • ⑥入国日程(日時、便名)
  • ⑦日本出国時の空港名
  • ⑧以下からダウンロードした「輸入承認申請書(R1-1)」
    https://www.opsmoac.go.th/tokyo-news-preview-421391792428
  • ⑨マイクロチップ装着証明書

④出国7日前まで

(1)の動物検疫所に連絡し、「輸出検査申請書」を提出し検査の日時を予約する。または、インターネット上で輸入事前届出や輸出入申請手続ができるシステム「NACCS(ナックス・動物検疫関連業務)」上で申請を行う


⑤出国1日前まで

(3)のタイ・スワンナプーム国際空港動物検疫所から「動物輸入通知(Notification for Importation of Animal)と犬及び猫の輸入条件(Requirements for the Importation of Dogs and Cats into the Kingdom of Thailand)」をメールで受領(60日間有効)。書類を印刷し提出要に保管する


最寄りの動物病院で獣医師による健康診断を受け、健康診断証明書を受け取る

⑥出国当日3時間前まで

予約した日時に空港の動物検疫所でペットを預け、出国検査を済ませる。検査を終えたら、「輸出検疫証明書(原本)」を受け取る


ポイント

少しでも書類に不備があると予定通りに出国できません。あらかじめ動物検疫所に書類・下書きを送り、確認してもらっておくと安心です。



タイの空港に到着・入国後の手続きの流れ


STEP1

タイ・スワンナプーム国際空港に到着後、大型荷物のカウンターでペットを受け取る。その後、空港内の動物検疫所(Animal Quarantine Station、手荷物受取所ターンテーブル8番付近)に申し出る

STEP2

日本の動物検疫所で受け取った「輸出検疫証明書(原本)」、タイの動物検疫所からEメールで届いた「動物輸入通知(Notification for Importation of Animal)」のコピーを提示し、書類審査とペットの健康検査を受ける

STEP3

手数料510B(タイバーツのみ)を納付し、タイ政府発行の「輸入承認書(Import License)」を受領する

STEP4

税関で「輸入承認書(Import License)」を提示し、輸入関税1,000B程度(タイバーツのみ)を納付する



タイに入国できるペットの条件

  • 動物は健康で感染症の兆候がないこと

  • 出国21日前までに下記の予防接種を受けること
    犬:狂犬病、ジステンパー、パルポウイルス、犬伝染性肝炎、レプトスピラ症
    猫:狂犬病、猫パルポウイルス(FPV)
  • マイクロチップを装着すること
  • 「輸入許可書(Import License)」の申請・取得

タイに持ち込みが禁止されているペット

  1. 生後4カ月未満犬・猫
  2. 禁止犬種(アメリカン・ピット・ブル・テリア、ロットワイラー、ドーベルマン、ブラジリアン・ガード・ドッグ)

主な連絡先一覧・関連情報サイト

主要空港を管轄する動物検疫所一覧(犬・猫)

成田支所(成田国際空港 犬・猫輸出入手続窓口)
TEL

0476-32-6664

FAX

0476-34-4261

E-mail aqs.nttr1@maff.go.jp
羽田空港支所検疫第1課(東京国際空港)
TEL

03-5757-9753

FAX

03-5757-9752

E-mail aqs.hnd@maff.go.jp

主動物検疫所「ペットの輸出入」について


NACCS(動物検疫関連業務)の利用申込み


タイ王国大使館・農務担当官事務所

TEL

03-6661-3844

FAX

03-3719-1400

E-mail agrithai@extra.ocn.ne.jp
WEBサイト https://www.opsmoac.go.th/tokyo-home

主な航空会社のペット輸送ポリシー

日本航空(JAL) https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/support/pet/
全日本空輸(ANA) https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/international/support/pets/
タイ国際航空(TG)
日本語サイト
https://www.thaiairways.com/ja_JP/plan/travel_information/pet_travel.page

※タイ国外からタイへ電話をかける場合は、国際電話会社の番号「001」とタイの国番号「66」を先頭につけて、市外局番の最初にある「0」を省いてその後の番号を入力
(例:02-1234-5678 ▶ 001-66-2-1234-5678)
国際電話会社の番号は他にも「007」「008」が利用可


スワンナプーム国際空港・動物検疫所

TEL

02-134-0731(月〜金曜 8:30〜16:30、英語・タイ語)

E-mail qsap_bkk@dld.go.th
WEBサイト http://aqs-suvarn-dld.go.th/wp/en

畜産局




ペットと暮らすための住まい探し


ペットの健康管理と動物病院について

タイでかかりやすい病気からやペットフードのトレンドまで、愛犬・愛猫との充実したバンコクライフを送るために知っておきたいお役立ち情報をまとめてご紹介します。


タイでかかりやすいペットの病気って?

一年中気温と湿度が高く、道路の衛生状態も良くないため、犬・猫共に皮膚病には要注意。特にノミやマダニは繁殖しやすく、気づかぬうちに室内に大量発生してしまうことも多いよう……。

対策としては、外遊びから帰ってきたらすぐに濡れたタオルで手足を拭き、ドライヤーでしっかりと乾かしてあげましょう。また、市販の駆除薬を使うのも有効です。

ただし、赤いブツブツ、毛が抜ける、指の間が赤く腫れる、両手足を執拗に舐めるといった諸症状が見られたら、早めに動物病院へ受診に行くように。


室内飼いで留意すべきポイントは?

一番に挙げられるのが熱中症対策です。日中の最高気温が30℃を優に上回る常夏のタイでは、冷房は絶対に欠かせません。電気代は若干かさみますが、それも愛犬・愛猫の健康管理のため。留守番させる時でも冷房をつけっぱなしにして、涼しさを保つようにしましょう。


タイで義務付けられている予防接種は?

予期せぬ感染症から身を守るためにワクチンが必要なのは人も動物も同じこと。

犬には ①狂犬病 ②犬ジステンパー(CDV) ③犬伝染性肝炎(CAV) ④犬パルボウイルス(CPV-2) の4種。
猫には ①狂犬病 ②猫パルボウイルス(FPV) ③猫インフルエンザ(FCV&FHV-1) の3種が必須のコアワクチンとして義務付けられています。

この他に種類や飼育環境に応じて接種が推奨されているワクチンもあるため、動物病院で相談するのがお薦めです。


日本語が通じる動物病院はある?


犬・猫を中心に診療を行い、日本語対応や医療設備の行き届いた動物病院がスクンビット界隈に数軒あります。こうした大手の動物病院では治療以外にもペットホテルやペットタクシー、グルーミングといった多彩なサービスを提供しています。



タイでペットを購入・家族に迎え入れるには

ペットショップで購入する

最も一般的なのがペットショップでの購入する方法です。日本で買うよりも比較的安く購入することができます。また、タイのプードルやポメラニアンといった小型犬のレベルは世界的にも高く評価されています。


ブリーダーから購入する

ペットショップでは血統証明書(血統書)の発行を行っていないため、血統書付きの犬・猫を購入する場合はブリーダーに直接問い合わせを。
ブリーダーから購入するメリットとして、生まれたときからしっかりと管理されているため、健康状態や遺伝的疾患の有無、性格なども教えてもらえることが挙げられます。


青空マーケットで購入する

観光スポットとしても人気の「チャトチャック市場」では、食品や雑貨だけでなく、犬・猫から鳥に爬虫類までさまざまなペットを格安で販売しています。
ただし、こうした市場の店頭に並ぶ生き物は何かしらの病気を患っていることが多く、購入後すぐに死亡してしまうケースも珍しくないのだとか。
飼育する場合は、獣医師の診断や予防接種を検討しましょう。


動物保護センターで譲り受ける

“野良犬天国”とも呼ばれるタイですが、飼い主に捨てられたり、虐待を受けた不幸な犬・猫を引き取って育てている動物愛護団体(ドッグシェルター)もあります。

こうした保護センターから引き取る場合、飼い主に条件や代金を求められることはありません。ただし、心にトラウマを抱え攻撃的になってしまった犬・猫も多く、飼育には相応の覚悟が必要です。

下記の施設は比較的衛生管理が整っており、タイ人の動物愛好家の間でも知られた存在です。



猫もワンコもまっしぐら! タイのペットフード事情

どんなメーカーのペットフードが買える?

飼い主なら誰しもが、愛する我が子に素材や栄養バランスの整った食事を与えてあげたいと思うもの。もちろんタイのスーパーマーケットやペットショップにも、日本と同様に有名メーカーのペットフードが揃っています。

定番はドッグフードなら「Pedigree(ペディグリー)」「Smart Heart(スマートハート)」、キャットフードは「Me-O(ミーオ)」「Whiskas(カルカン)」など。

価格はまちまちですが、ドライフードは1kgあたり30〜100B、ウェットフードは1缶20〜50B程度で購入可能。特別なこだわりがない限り、日本からあれもこれもと持ち込む必要はないでしょう。


お得に購入するならどこがお薦め?


街なかのスーパーマーケットでも手軽に購入できますが、重くかさばるのがやや難点。もし、お気に入りのペットフードが決まっているなら、「Lazada(ラザダ)」「Shopee(ショッピー)」といったタイのネット通販を利用して、まとめ買いするのも賢い方法です。

日本でお馴染みの「ゴン太のふっくら・ソフト(1kgあたり260B〜)」など海外メーカーの商品も豊富な種類から選べて、店頭より安く買えます。



お散歩&ペットフレンドリーなお出かけスポット


ペットもウェルカムな店舗


バンコク都内の公園はペット同伴が禁止されており、のびのびと遊ばせてあげられる環境が少ないのが悩みのタネという方も多いはず。

そこで注目すべきは、買い物も外遊びも一石二鳥のペットに優しいショッピングモールやカフェ、レストランです。
スクンビットエリアなら、子どものプレイグラウンドも充実の「K-Village(Kヴィレッジ)」が日本人ファミリーに大人気。
また、都心からひと足伸ばせば、緑が心地よいドッグパークも利用できます。




日本にペットを連れて帰る(本帰国の準備)

タイは、日本の農林水産大臣が規定する狂犬病の指定地域です。日本に犬・猫を伴い帰国するには、マイクロチップの装着(タイで購入した場合)や狂犬病の抗体価検査などを受けなければならないため、帰国の7カ月前から手続きを始める必要があります。日本の動物検疫所および在タイ日本国大使館の公式ページには日本語で詳しい手順が説明されているので、急な帰国になっても対応できるように確認しておきましょう。

動物検疫所


在タイ日本国大使館


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