タイで歯科治療を受ける場合に知っておきたいこと
2023年!タイ・バンコクの歯医者さん

いつも歯の検診や治療をどうしていますか?日本にいると歯科検診や虫歯治療で歯科医へ行くことが多く、健康保険が適用されるので不安なく通えていると思います。

それではもしタイに住んでいる際に、歯の治療が必要になったらどうするのか?日本とは言葉も習慣も異なる環境ですから、心配や不安も多いのではないでしょうか。

そこでタイ・バンコクの歯科事情を紹介します。「果たして日本と同じような治療を受けることができるのか?」 「費用はどのくらいかかるのか?」 「保険は適用されるのか?」などといった疑問を解決。タイの歯科治療の技術は高く、日本語対応可能な歯科医もたくさんあります。タイ・バンコクなら日本と比べても遜色なく、変わりない環境で治療を安心して受けることができます。

タイで歯医者に行きたいときはどうしたらいいの?

まずはどんな症状であるのかを医師にしっかり伝えるためにも、日本語対応可能な歯科医院に行くことをおすすめします。
また、事前に予約をしておくのが安心です。予約なしで来院してしまうと、当日は予約がいっぱいで治療が受けられなかったり、待ち時間が発生してしまう場合があります。
ウェブサイトやLINEでも予約を受け付けている歯科医院もありますが、確実に予約するなら電話予約が良いでしょう。

歯医者へ行く際に必要なもの

  • パスポート(不要な場合あり)
  • 日本の国民健康保険と社会保険(加入している場合は保険が適用され、日本に帰国した際に治療費の一部が還付されます)

日本と同レベルの歯科治療が受けられる

日本でも広がりつつある「専門医制度」が導入されているタイの歯科治療。なかでも、バンコクにあるほとんどの歯科医院で、各分野に精通した医師による質の高い治療を受けることが可能です。

また、バンコクで多くの日本人が居住するスクンビットエリアには、主に日本人患者を対象にした歯科医院が集中しています。
こうした日本人向けの歯科医院には日本語の通訳や日本人コーディネーターが常勤しているため、予約から受診まですべて日本語対応による医療サービスを受けられるのが魅力です。設備面は歯科医院ごとに異なりますが、日本に引けを取らない最新機器を揃えるところも少なくありません。



タイの歯科治療費について

日本に比べてタイの歯科治療費は、保険が適用されないため高額です。しかしその分、金額に見合った高度な治療を受けることができます。

歯科治療をカバーしている海外旅行保険もありますが、ほとんどの保険は適用外であるため実費で支払いが必要。
また、歯科医院や医師で施術方法や使用薬が違うため、治療費も大幅に変化します。治療前に必要な日数や治療の流れ、金額をしっかり確認することが大切です。

タイの社会保険は年間900バーツ分の歯科治療費がカバーされる!

タイで働く外国人は、タイの社会保険への加入は義務です。その社会保険を利用すれば、年間900バーツ分を歯科治療に利用することができます。

  • 社会保険事務所に登録している歯科医院でのみ適用
  • 治療費の支払いの際に社会保険カードを提示する
  • 適用される治療:歯石除去、虫歯治療(充填)、根幹治療、抜歯



海外療養費制度で一部医療費の払い戻しを受けることも可能

日本の国民健康保険または社会保険に加入している場合は、タイの歯科治療でも一定の基準を満たしていれば海外療養費制度(保険給付)の対象となります。海外療養費制度とは、海外赴任中や海外旅行中に現地の医療機関で支払った医療費の一部払い戻しを受けることのできる制度です。支給金額は「日本国内の医療機関で同じ治療を行った場合にかかる費用」から「自己負担相当額」を引いた額になります。

ただし、歯列矯正、インプラント、セラミック使用等の治療や日本国内で保険適用となっていない医療行為や薬が使用された場合は、給付の対象外となりますので注意が必要です。

申請に必要な書類

  • 歯科診断内容明細書(診療の内容・傷病名・症状等が記載された証明書)
  • 領収書(原本)
  • 領収書の翻訳文(翻訳文には翻訳者の住所・氏名を記入、本人による翻訳も可)
  • 海外の医療機関等に対して照会を行うことの同意書(申請内容、診療内容についての海外の医療機関へ事実調査を行うための同意書)
  • パスポートのコピーまたは航空券のコピー(受診者の渡航記録(出国・帰国)が確認できる箇所のコピーが必要)

海外療養費制度の注意点

  • 海外で治療費の支払いをした翌日から2年を経過すると時効により申請できない
  • 海外療養費の審査には数カ月かかる(被保険者や医療機関等に照会することがある)
  • 海外療養費の支給は、海外へ直接送金できない。事業主または日本在住の家族に受け取りを委任する必要がある


タイ在住者におすすめの歯科治療

タイの歯科治療技術は高レベル。虫歯治療や歯石取りはもちろん、きれいな歯並びを目指す歯列矯正やホワイトニング、セラミックなどの審美歯科、インプラントなども充実しています。

審美歯科に大きなメリット

タイは歯列矯正やホワイトニングなどの審美歯科が盛んで、施術代が安価なため、日本でデンタルツアーが組まれるほど人気の治療。
歯列矯正は欧米製の矯正装置を使用する歯科医院が多く、「インビザライン」と呼ばれるマウスピース矯正も普及していることから技術も高いといえるでしょう。コストは日本と比べて数分の一程度で、希望の治療法や期間に応じて気軽に治療を始めることができます。

インプラントが割安

日本でも人気のインプラント。歯の欠損部に人工歯根を埋め込み、人工歯を取り付けるので、入れ歯のような不安定さがなく、違和感を感じず日常生活を送ることができます。1本あたりの治療費が日本の約7割程度。審美歯科に並び、インプラント治療もタイ在住のメリットを生かした選択といえるでしょう。



歯科治療の保険適用範囲

歯科治療の場合、日本の国民健康保険や社会保険が適用される治療と適用されない治療があります。自費診療の場合、保険は適用されず全額自己負担となるので注意してください。

保険適用される治療(保険診療)

  • 抜歯
  • 神経の除去
  • 虫歯を削る
  • 歯石の除去
  • 詰め物、被せ物(プラスチック・銀歯)
  • 入れ歯(高機能材料や高い技術などを使う場合は自費となる)
  • ブリッジ(高機能材料や高い技術などを使う場合は自費となる)
  • 口腔清掃指導(患者の口腔内状況により保険適用か実費か決定する)

保険適用されない治療(自費診療)

  • インプラント
  • 歯列矯正
  • ホワイトニング
  • フッ素塗布
  • クリーニング
  • 詰め物、被せ物(セラミック・金歯など)


失敗しない「歯医者さん選び」のポイント

  • 日本語による医療サービスが受けられるか(日本語ができる医師、日本人通訳などが勤務しているなど)
  • アクセスしやすい、通院しやすい場所か、交通手段が確保できるか
  • 電話やメールで問い合わせできるか
  • 治療ごとの専門医師の予約が取りやすいか
  • 子どもが遊べる待機室・キッズルームを備えているか
  • 院内の消毒・感染予防など十分な衛生対策を行っているか
  • 日本の医療保険(社会保険など)の申請に対応しているか


受診前の注意

  • 診察前に症状や治療の要望を伝え、疑問点を解消する(抜歯に関しては注意が必要)
  • 治療時に使う薬品や素材の説明を受ける
  • 全体の治療費を正確に把握しておく
  • 日本での払い戻しを申請する場合の書類準備


みんなのギモン バンコクの小児歯科ってどんなかんじ?

バンコクの歯科医院は、キッズルームや親が付き添える個室が完備されているところが多数。TVモニターでアニメを見ながら治療を受け、最後に「がんばったね!」とお父さんやお母さんがひと声かけてあげれば、きっと通院も苦にならないはず。
日系幼稚園や学校で歯科検診を行っている歯科医院もあるので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。



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