タイ国鉄(SRT)
SRTの主な路線
北部方面路線
ロッブリー〜ナコーンサワン〜ピチット〜ピッサヌローク〜バーンダーラー〜ランプーン〜終点はチェンマイ。バンコクからの路線距離は約751km。
東北部方面路線
東北部ナコーンラーチャシーマーに向かい、同県から2路線に分かれます。一つは東北部コンケーン〜ウドンターニー〜ノーンカーイ経由でラオスのヴィエンチャンが終点。バンコクからの路線距離は約627.25km。もう一つは東北部コラート〜ブリラム〜スリン経由でウボンラーチャターニーが終点。バンコクからの路線距離は約575km。
南部方面路線
中部ナコンパトムに向かい同県で3つの路線に分かれます。一つ目は西部カンチャナブリーまで約210km、二つ目は中部スパンブリーまで約157kmの路線。三つ目がメイン路線で、ペッブリー〜チャアム〜ホワヒン〜チュムポーン〜スラーターニー経由でトゥンソン〜ハジャイ〜ヤラー〜スンガイコーロウまで。また、トゥンソンで分岐してトランへ向かう路線もあります。
東部方面路線
東部チャチュンサオ〜プラーチーンブリー〜サケーオまで約250kmの路線。また、ウォンウィエンヤイ駅から中部サムットサーコーンを経由して、サムットソンクラームまで伸びる路線などもあります。
SRTの運行タイプについて
6つの運行タイプがあります。
- 「Special Express(特急列車)」と「Express(急行列車)」は類似しており、長距離特急列車として主要駅に停車します。停車駅が少ない運行タイプは「Special Express」です。
- 「Rapid(高速列車)」は、長距離路線を運行しますが、急行列車よりも停車駅が多くなります。
- 「Ordinary(普通車)」は、 すべての駅に停車します。
- 「Commuter(郊外車両)」はバンコクと周辺の半径150km以内で運行され、通勤や通学する都民のためにすべての駅に停車します。
- 「Local( 地方車両)」は、地方の県間を移動する目的で運行。 すべての駅に停車します。
SRT利用のポイント&注意
チケット購入について
乗客は全国の駅、または販売代理店や電話(1690)でチケットを購入できます。チケットは旅行日の5日前までに購入して、翌日の午後10時までにチケットを受け取らないといけません。受け取らなかった場合、自動的にキャンセルされます。また、一度に予約できるチケットは10枚までです。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止に応じる対策が実行されています。
また、マスクを着用していない場合は駅構内に入れないので、必ずマスクを着用してから駅構内に入りましょう。車内でも社会距離確保を維持してください。なお、コロナの影響で時刻などが変更になる場合や運行しないときがあるので、事前にタイ国有鉄道の窓口へ連絡することをオススメします。
子ども料金
身長150cm以下の子どもには、子ども料金(およそ半額)が適用されます。席が必要のない身長100cm以下の子どもは乗車無料です。
トイレの有無
全駅と車内にあります。車内のトイレはあまり清潔でなかったり、ティッシュが無い場合があるので注意が必要です。
手荷物や大きな荷物に関して
手荷物は大きさ50x50x50cmを超えない物、可燃性または危険性のない物、匂いが強くない物は車内に持ち込むことができます。通路の邪魔とならないように自分の席近くに置いてください。急行・高速列車、普通車、郊外車両の乗車(一部を除く)では、1等車で50kg以下、2等車で40kg以下、3等車で30kg以下の手荷物は無料です。規定重量や規定サイズを超える場合は、荷物の料金と手数料が追加されます。車内で邪魔になる荷物は整備員の車両に保管されることになるので、注意しましょう。
バンコク〜プラーチーンブリー〜バンコク、バンコク〜ゲンコーイ〜バンコク、バンコク〜ロッブリー〜バンコク、バンコク(またはトンブリー)〜ラーチャブリー〜バンコク(またはトンブリー)の間を走る郊外車両(ディーゼル車)の場合は、大人と一緒に乗車券を購入した子どもの荷物は一人最大15kgまでです。
犬や猫などのペットは適宜ケージに入れることになりますが、人によく慣れた犬などはケージに入れなくても許される場合があります。ペットの搬送料金は最低50Bと重さによる手数料が必要です。また、すべてのペットはエアコン付き車両への持ち込みが禁止されています。
重量を超える手荷物の料金について
特急列車、急行列車、高速列車は20kgごとに30B課金されます。100kgを超える場合は、20kgごとに40Bの課金です。
普通車、地方車両は20kgごとに20B課金されます。100kgを超える場合は、20kgごとに30Bの課金です。
※列車のタイプにより料金は異なる場合があるので、SRTの窓口で確認してください。
※車椅子は無料
席の譲り合い
自由席の車両ではお年寄りや妊婦はもちろん、小さな子どもに席を譲るのがマナー。また、僧侶は一番端の席やドアの近い席に座るのが一般的です。
駅・車両内での禁止事項
- チケットなしでの乗車
※チケットなしで乗車する場合は、乗車距離に応じてチケット料金を支払うほか、車内発行手数料も支払わなければなりません。手数料は、特急・急行・高速列車は250B、普通車、郊外車両、その他の列車は100Bとなります(一部の乗客を除く) - 指定席の場合は、自分のチケットに記載されている席番号の席に座ること
- 車両が動いている時に乗降すること
- 車両の屋根に乗ること
- 駅のホームの端近くを歩くこと
- 車両間の接合部に立つこと
- エアコン付きの車両に匂いの強い食べ物を持ち込むこと
- ペットを連れた乗車(ケージに入れた場合、エアコンなし車両には乗車可)
その他の注意事項
超過手荷物は、駅で重量を量り追加料金を支払う場合があります。車内で量る場合は超過手荷物料金の他に測定手数料金も必要です。
バンコクから主要観光地までの所要時間
アユタヤ | 約1時間15分以上 |
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ホアヒン | 約3時間20分以上 |
パタヤ | 約3時間30分以上 |
ウボンラーチャターニー | 約10時間以上 |
チェンマイ | 約11時間以上 |
日本製SLがダイナミックに走る! 蒸気機関車記念運行
年に6回蒸気機関車が運行する特別な日があり、運行日にはバンコクのフアランポーン駅(※)からアユタヤ駅までを往復運行し、鉄道ファンのみならずタイの人々をも魅了しています。
※始発駅は今後変更になる可能性があります
タイを走る蒸気機関車は日本製の「C56型」で、日本の国鉄から送られたものです。半世紀以上も前の日本製蒸気機関車が大切に整備され、走っている姿が今でもタイの地で見ることができます。
運行日 | |
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3月26日 | タイ鉄道記念日 |
6月3日 | スティダー王妃生誕日 |
7月28日 | ワチラロンコーン国王陛下生誕日 |
8月12日 | シリキット王太后生誕日 |
10月23日 | チュラロンコーン大王記念日 |
12月5日 | プミポン前国王生誕日 |
タイ国鉄のウェブサイトはこちら
SRT Timetableアプリ
タイ国鉄の路線図
2022年4月更新!
空港から都内まではARL(エアポート・レールリンク)が、中心部ではBTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄・高架鉄道)が主要エリアを走るバンコク。2019年9月にはMRTのフアランポーン〜ラックソーン駅間が開通し、2020年12月にスクンビットラインの7駅が開通し、クーコット駅(中部パトゥムターニー県)まで開業しています。さらに郊外に向け、延伸を続けています。