中国の“巨大なうねり”

「一帯一路」の南下政策で、タイへ触手を伸ばす

「日本とタイの蜜月関係は揺るぎない」と思い込むのは、日本人の悪い癖か?
これまで、タイに対する海外直接投資は日本がトップというのが定説だったが、いよいよ、その座を中国に明け渡し、後塵を拝する期間に入る気配がある。
タイ工業団地公社のソムジン総裁は地元紙の取材に対し、「ここ2〜3年、中国からの直接投資が増えてきている、長年トップをひた走ってきた日本を抜き、首位に躍り出るだろう」と予想したという。ご存知の通り、これまでタイには裾野の広い自動車産業が集積し、長らく日本はタイに対する最大の投資国だった(注:最大ではない年もあった)。ところが、近年は、タイ政府が目指す産業の高度化「タイランド4.0」の旗印のもと、各国がタイへの進出に動き出し、2018年は米国企業が投資申請額で日本を抜くなど、最大投資国=日本のイメージが薄らぎ始めている。
一方で、中国が推し進める広域経済圏構想「一帯一路」によって、多くの中国企業のタイ進出が加速。そこに、中国企業だけではないものの、米中貿易戦争の影響を受け、中国からの生産拠点の移管を進める企業もある。
タイ最大の工業団地運営会社アマタコーポレーションのウィブーン社長は「ラヨーン県にあるアマタシティ工業団地で中国投資が全体の36%を占め、日本を抜き首位となった」と発表。同じく工業団地を手掛けるタイ上場WHAのジャリポン最高経営責任者(CEO)も「新設する2カ所の工業団地の誘致を目的に、中国企業と提携交渉を進めている」と明らす。すでに、同社の既存工業団地の入居企業のうち、中国企業の比率は13%(前年比5%増)に拡大しているという。
昨年の中国最大のEC大手、アリババ集団によるタイへの投資発表を皮切りに、直近では中国電機大手ハイセンスがタイでのエアコン生産計画を発表、タイ政府が中国の協力で整備を進める高速鉄道計画では、中国企業の落札情報もあるなど、中国企業の躍進はとどまる所を知らない。

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  5. 地下鉄、外苑前駅の構内を歩いていると、よく聞きなれた外国語が耳に入ってきた。タイ語のアナウンスである。「乗車券代をデポジットするにはICカードを差し込んでください」というように聞こえる。もしかしてと思い、券売機を見てみると今までに見たことのない画面に変わっていた。  一部のJRの券売機などではかなり以前から英語による案内はあったが、ついにタイ語による画面が登場した。しかも音声ガイダンスまでタイ語なのである。タイ人訪日客の数が伸びているとは聞くが、こういった場面でタイ語が標準装備されるのはとてもいいことだと思う。もちろんタイ語だけではなく、中国語や韓国語をはじめ数カ国語に対応していた。  タイでATMを操作したことがある方ならわかるはずだが、そこに日本語表記があることでかなり安心できる。外国にいて言葉がわからない、その国の文字を読めないというのは、決定的な不安材料である。ラングエッジバリアを少なくすることで、日本の魅力もぐんと増すことだろう。“おもてなし”がとやかく言われる昨今だが、2020東京大会開催に向け、真のホスピタリティが芽生えてきている。
  6. タイ人の消費意欲は衰え知らずだ。タイ商工会議所大学は12月11〜20日にかけて、年末年始における支出計画をタイ人にヒアリングする消費動向調査を実施。その結果、支出予定総額は1,378億Bに上り、2006年の調査開始以来、最高額となった。
  7. 020年1月1日。新しくなった国立競技場で、最初のスポーツイベントが行われた。天皇杯の決勝である。今年はヴィッセル神戸と鹿島アントラーズによるタイトルマッチだったのだが、どの選手も新しい“国立”での試合に少し興奮しているようでもあった。勝敗の方は、神戸に軍配が上がった。  さて、そんな元日の東京は天気にも恵まれ、初詣にもぴったり。サッカーを見終えてから初詣に向かった。今年は横浜の住まいから少し足をのばして、調布の深大寺を訪れてみた。以前から気になっていた寺である。すでに有名な観光スポットでもあり、やはり大勢の参拝客がお参りに来ていて小ぶりの参道は人であふれていた。通りに沿って何件かが並ぶ土産屋や蕎麦屋も大忙しといった様子で、元日らしい活気に満ちていた。  このような東京郊外の寺にもやはり東京2020大会の予兆はあり、外国人観光客がかなり目立ってきた。随所に外国語表記の案内が置かれ、スマートフォンでQRコードを読み取れば、数カ国語によるガイド映像を観ることもできる。オリンピック開催を控え、お寺もしっかりと準備をしているようだ。

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