“タイ・ファースト”は目指さない

「政権交代しても継承するから投資して」。首相がタイ20年構想を発表

 

国家戦略“タイランド4・0”の本丸は東部経済回廊(EEC)構想か?
タイ投資委員会(BOI)は15日、プラユット暫定首相ほか副首相、経済関連閣僚らが顔を揃えた、タイの産業高度化を目指すセミナーを開催。基調講演では、同暫定首相が「今後20年かけて4・0を進める。政権が交代しても継承させる。そのための障害はすべて取り除く。安心して投資してください」と是々非々で臨むスタンスを明確にした。
同暫定首相は、「これまでタイはタイランド1・0(農業)、2・0(労働集約型の世界の工場)、3・0(重工業)と経済成長を遂げたが、未だに中進国の罠からは脱却できていない」とし、ICTによるイノベーションが4・0=産業の高度化につながることを強調。実現するためには、農村部の発展によるタイ全体の成長が不可欠だとした。
一方、セミナーでは産業高度化の象徴的な事業としてEEC構想の説明に終始時間を割いた。登壇した、ソムキット副首相(経済担当)は、トランプ米大統領の発言を引き合いに出し、「EECが目指すのは『タイ・ファースト』(タイ第一主義)ではなく、近隣諸国との連携だ」と語った。その上で、チャチューンサオ、チョンブリー、ラヨーンの東部3県にまたがる巨大工業団地地域を整備するEECが実現すれば、「CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)との戦略的連携が完成し、ASEAN発展の起爆剤となる」と断言。EECでは、国際空港として拡張するウタパオと、ドンムアン、スワンナプームの3つの空港をつなぐ高速鉄道のほか、貨物専用線などの高度インフラ整備。バイオ関連、電気自動車、電気・電子部品、産業用ロボット、航空関連、医療・医薬品など新産業の誘致を促進。そのために、BOIのヒランヤー長官はEEC構想に沿った投資企業に対し、最長15年間の法人所得税免除のほか、研究開発や専門人材を育成するための総額100億バーツの助成金交付など、「最大限の投資恩典を付与する」と約束した。
開場横に設置されたEECの模型では、現在の開発地域からは想像もつかない近未来を再現。20年後、絵に描いた餅に終わっていないことを祈る。

 

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