欠陥住宅購入の悲劇

不動産会社への腹いせにSNSを利用した女性
最終的には自らの首を締める結果となってしまった

 

欠陥住宅を高値で購入した女性が不動産会社への腹いせにSNSを利用し、悲劇を招いたケースが注目された。
7月初旬、美しく装飾され、家具もひと通り揃った立派な家の内部を撮影した動画がSNS上に投稿されたが、投稿者は「よく見ると内部には傷みが多い」と説明。動画を投稿したのは、南部スラートターニー県サムイ島出身の女性シリガンヤーさん(38)で、家族とともに暮らしていたが、病気の父親の療養のため、バンコクの築浅モデルハウスを4000万バーツで購入したという。
一家が同物件に引っ越したのは3月のことだが、6月8日から内部で不穏な音が聞こえるようになった。音の原因を探して裾板を外すと、そこには多くのシロアリが発生し、さらに翌日には大雨で天井から滝のように水が漏れたという。不動産会社に問い合わせると、建設作業が正確に行われていなかったことが判明。シロアリの駆除には対応してくれたが、駆除剤の強いにおいが家に残って一家を悩ませたという。問題は山積する一方だったが不動産会社の対応は後手後手で、シリガンヤーさんはついに冒頭の動画をSNS上に投稿。窮地に立たされた不動産会社は動画の削除を条件に損害賠償金の支払いを約束した。シリガンヤーさんはすぐに問題の動画を削除したが、SNS利用者たちによってアップされ続けた動画がインターネット上から消えることはなかった。信頼失墜で業績ガタ落ちの不動産会社は何度もシリガンヤーさんと父親に電話をかけて動画の削除を要求。しかし本人らの力ではどうしようもなく、動画はゾンビのようにアップされ続けた。
そして、不動産会社の執拗な電話が悲劇をもたらす。何度もかかる電話を受けていた父親が電話を切った後に頭痛を訴え入院した。医師は「極度のストレスによる脳出血」と診断。そのまま父親は帰らぬ人となった。
葬儀に参列した不動産会社のソムブーン氏は「販売した家を同値で買い戻し、手続きの際に支払った手数料も返金する」としたが、亡くなった父親が戻ってくることはない。SNSが招いた悲劇。シリガンヤーさんの心の傷が癒えることはないだろう。

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