タイのラッシュアワー

地下鉄MRTの混雑時対応に批判殺到。 日本人からすれば、そこまで怒らなくても……。

朝や帰宅時の「ラッシュアワー」。

都市交通の歴史が浅いタイでは、対応に四苦八苦しているようだ。

20日、SNS上でバンコク都内を走るMRTブルーライン車両の座席を外した画像が投稿され話題となった。

MRTを運営するBEM社によれば、同日、ラッシュアワーに対応するため2両目の座席を外した車両を試験走行させた結果、普段より2000人(1時間当たり)多く乗客を運べたという。

試験車両の導入にあたっては「これまで座席前の通路スペースが狭く、多くの乗客が入口付近に立ち止まっていた。

内部が空いているにもかかわらず、奥まで入らないため、効率的に多くの乗客を運べなかった」と説明。

つまり、スペースはあるのに、車両を見送る人のせいでホームに人が溢れてしまっていたという。

果たして本当なのだろうか。

利用者の反応は「予想できなかったことがおかしい」「場当たり的だし、人を立たせるのは失礼だ」「日本のように折りたたみ式の座席車両を導入すべき」と批判が殺到。

確かに、混雑はもっと前から予想できたのかもしれない。

とはいえ、BEM社も新車両の購入を予定し、今回の対応で乗れる人を増やした点は評価できる。

東京のラッシュアワーからすれば、「タイの混雑はまだマシ」とも思えるし、「入口付近で立ち止まらないように」「リュックは前に」という呼びかけなど、マナー向上に力を注ぎ、かつ、乗客自身が互いに気を遣い乗車することも大切ではないだろうか。

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