これからのオフィスの在り方
人々が求めるOFFICE
2023年版

これからの時代に求められるオフィスの在り方は、「急速なテクノロジーの進化」「労働者の変化するニーズ」「環境への意識の高まり」など、様々な要因によって変化しています。
コロナ禍以降、劇的とも言える変化を遂げたオフィス事情。それはどんなものへと進化していくのでしょうか。

働く人のモチベーションを左右する
オフィスの立地条件

オフィスの立地条件は、そこで働く人にとってとても重要なことで、仕事への満足度や生産性に影響を与えることがあります。そこで、オフィスの立地条件が社員に与える影響について要点をまとめてみました。

通勤時間とストレス

オフィスの立地が遠く、通勤時間が長い場合、社員は毎日の通勤に多くの時間を費やすことになり、通勤ストレスが増加します。通勤時間が短ければ、体力的にも精神的にもストレスフリーとなり、仕事に対するモチベーションも向上します。

通勤コスト

遠い立地条件では、ガソリン代や公共交通機関の費用が増加するため、社員の経済的負担が増えます。オフィスの立地が良いほど働く人の経済的負担も少なくなり、雇用のしやすさや雇用維持がようになってくると言えるでしょう。

ワークライフバランス

オフィスが便利な場所にある場合、社員は家庭と仕事のバランスを保ちやすくなります。一方で遠い立地条件では、通勤時間が増え、家族や趣味に費やす時間が減少する可能性があります。

地域の魅力

オフィスが魅力的な地域にある場合、社員は仕事以外の時間をその地域で楽しむことができます。レストランやショッピング、文化的な活動へのアクセスがあることは、社員の生活の質を向上させる要因となります。

交通手段の多様性

オフィスの立地条件が公共交通機関や自転車、徒歩などの異なる交通手段にアクセスしやすい場合、社員は通勤方法を選択しやすく、通勤の柔軟性が向上します。

競争力と従業員の獲得

企業が魅力的な立地条件を提供することで、優れた従業員を採用しやすくなります。競争が激しい場合、オフィスの立地は人材の獲得において競争上の優位性を提供します。ですから、オフィスの立地条件は、社員のモチベーション、幸福感、生産性に大きな影響を与え、企業はこれらの要因を考慮してオフィスの場所を選択することが重要です。

求められるオフィスの在り方とは

以下に、これからのオフィスの在り方、変化の軸となる重要なキーワードを挙げました。

モビリティとアクセス

従業員が容易にアクセスできる場所にオフィスを配置し、公共交通機関へのアクセスを考慮することが重要。また、オフィス内での移動やアクセスもスムーズに行えるような設計が求められています。

サステナビリティ

オフィスのサステナビリティと環境への貢献が重要視され始めました。ここには「再生可能エネルギーの活用・廃棄物の削減・環境に配慮した材料の使用」などが含まれます。

テクノロジーとデジタル化

デジタルテクノロジーを活用して、「コラボレーション・コミュニケーション・タスク管理を効率化」するオフィス環境が求められます。IoT(モノのインターネット)、ビデオ会議、クラウドコンピューティングなどがオフィスの基盤として重要です。

デザインと文化

オフィスのデザインと文化は従業員のエンゲージメントとモチベーションに影響を与えます。開かれたコミュニケーションに、多様性と包括性を尊重する文化を促進するデザインが求められる傾向になってきました。

フレキシブルワーキング

フレキシブルな労働スケジュールや場所をサポートするオフィス環境が求められています。テレワークやハイブリッドワーキング(オフィスとリモートの組み合わせ)が一般的になり、オフィスは協力的な作業やチームミーティングのためのスペースとして利用されるように進化すると言われ始めました。

これらの要素を考慮しながら将来のオフィス環境を構築することが企業の競争力を維持し、従業員の満足度を高める鍵へ。オフィスは単なる作業場所ではなく企業の価値観やビジョンを反映して、成長と成功をサポートする場としてデザインされるようになっていくのかもしれません。

都内では大型開発が進行中
オフィスビル事情にも新たな活気が

バンコクでは多くのオフィスが、「スクンビット・シーロム・サートーン・サイアムといったエリアに集中しています。その傾向は依然として続いていますが、注目したいのは随所で進んでいる大型開発です。

「ルンピニ公園に近い元ナイトマーケットのあったエリア」「工場の跡地」「クロントゥーイ港周辺エリア」「マッカサン駅周辺」など、それらは新規プロジェクトや不動産開発が進んでおり、完成の暁にはバンコクのオフィス事情もさらに進化すると言えるでしょう。

さらにBTSやMRTなどの延伸に伴い、オフィスエリアの拡大も予想されるこれからのバンコク。そんなメガロポリスにおける最新時や事例を、オフィス関連のスペシャリストの見解を交えながら紹介します。

日系オフィスメーカーが唱える
「これからのオフィスの在り方」

コロナ禍が収束して
オフィスの重要性が再認識

コロナ禍が収束した今、オフィスワーカーの間では「Back to Office」の気持ちが湧き出していると言えます。

そのような人々がオフィスに求めるのは、代表的なものとして「リアルなコミュニケーションが大切」という切実な思い。オフィスに行き、社内で人と交わることでモチベーションが上がり、仕事にも良い影響があるともいえるでしょう。オフィスは社員同士の心が繋がる場でもあり、なによりもその企業で働いているという意識を感じる場です。

一方で在宅勤務も「働き方の形」として市民権を得ると同時に、今後を見据えた課題があることも確かです。例えば在宅機会が多くなってくるとパフォーマンスの低下や出勤するのが面倒になったりと、働く上でのマイナス要因が増してくることも確か。在宅勤務のメリットやデメリットをしっかりと把握して使い分けることが肝心です。

今後オフィスの重要性とは
質の高いコミュニケーションのための場所

従来オフィスのイメージといえば各自のデスクが規則的に並び、そこで黙々と働くというのが典型。オフィスワークとテレワークを並行させていくことが考えられる今後は、従来とは少し違う姿が求められてきています。

例えばデスクが大半を占めていたような空間だったところを、スタッフ同士が自由にコミュニケーションを取れる“場所”にする。そこではリアルなミーティングはもとより、ちょっとした談笑もできるようにするのが理想です。また、休息時に少しだけ一人になりたい場合に必要なセパレートされた“落ち着きスペース”を使える場所もあるなど、フレキシブルでシンプルなオフィス空間が求められます。

コミュニケーションと一口に言っても、今後重要視されるのは質が高く効率的なコミュニケーションが行き交う場所。リモートワークのみではどうしてもギクシャクしてしまうインフォーマルコミュニケーションの大切さも見直されています。

そのような高いコミュニケーションを展開できるオフィスがあることで生産性の向上や、優良人材の獲得と雇用維持が実現できるでしょう。そうすれば社員が肉体的・精神的・社会的な満足感を得ることで福利厚生にもつながり、愛社精神や帰属意識の醸成にもつながっていきます。

変化と進化を続ける
働き方とオフィスの機能

数十名のスタッフが整然とデスクを並べる大きな空間。それが中〜大規模企業のオフィスに見られる典型的なスタイルだといえるでしょう。ところが今、そんなオフィス空間の形に少しずつ変化が訪れています。

ある製造業関係の企業は数十名のデスクワーカーを抱える大所帯。大空間にモノトーンのデスクがずらっと整然に並ぶという典型的なオフィスでしたが、劇的とも言えるような変化を遂げています。執務スペースはフリーアドレスではないもの、適度なディスタンスを保ったシンプルで軽やかなイメージ。無駄な物入れなどを省くことで、煩雑になりがちなプライベートスペースを快適な雰囲気としています。

上記は一例ですが、今求められているのはビジネスの変化のスピードに合わせたフレキシブルに使えるオフィス空間。ABW(Activity Based Working)をもとにした機能性の高いオフィス構築が加速する傾向にあり、オフィスづくりは多様なコミュニケーションをサポートする創造的な空間づくりであるとも言えるかもしれません。

 

新しい働き方を
レンタルオフィスが切り拓く

働き方の多様化を先取りする
Global Gatewayとしてのオフィス

コロナ禍がきっかけとなり、多くの人たちが「働く場所」と「働き方」についても考えるようになりました。特にテレワークが急速に普及したことで、働き方もドラスティックに変わりつつあり、仕事の自由度も増してきています。

そんな中、改めて注目されているのがシェアオフィスやレンタルオフィス。シェアオフィスの概念は、一般企業がサテライトオフィスとして設置する場合や、フリーランス、個人事業主といった人たちが利用する会員制オフィスの一形態。電源、WiFi、プリンターなどの設備やミーティングスペースなどを複数人でシェアするため、単独でオフィスを持つ場合に比較して大幅なコストセーブができます。

このようなメリットを利用して、バンコクを拠点にスタートアップや第二の創業に役立てようとする人たちが急速に増えているのも“今”です。バンコクをGlobal Gatewayとした新しい働き方を応援するのも、これからのレンタルオフィスだといえるでしょう。

オフィスの機能を広げる
シェアするという考え方

シェアオフィスとはその名の通り、会員がスペースをシェアして利用するオフィスのこと。レンタルオフィスとは少し異なり、オフィス内の自由な席で仕事をできるフリーアドレス形式での利用が一般的となっています。

「コワーキンスペース」という名もよく聞きますが、これもシェアオフィスと同じ。働くためのスペースをシェアしながら利用します。仕事をするための事務機器やネットワーク環境も整っていて、「そこにいれば仕事ができる」という便利な空間です。

ファシリティが充実していれば
使い方はアイディア次第

レンタルオフィスの多くが、快適に働ける場所としての機能を整えていて、極端な話「パソコンとスマホさえ持参すればOK!」。WiFi、電源、コピー機、ロッカー、自販機なども揃っています。また、個別のオフィススペースの他に、コワーキングスペースはもちろんのこと、フリースペースやイベントスペースのほか、会議室などを備えている施設もあるので、使い方は多種多様。セミナー開催や趣味の会合をしたりと、多彩なコミュニケーションの場として利用することができます。

女子会やワークショップなど
さまざまな活動拠点に

レンタルオフィスとしての利用はもちろん、イベントのセミナーやワークショップの会場としても利用できる施設もあります。各種のファシリティが揃っていれば、思い立ったタイミングで独自の会合も気軽に開催できるでしょう。

女子会などのプライベートな会合など、コミュニティ活動などにも上手に利用して、活動拠点の一つにするのもいいかもしれません。

 

安心して働くために欠かせない
オフィスのセキュリティ

常駐とオンラインのハイブリッド警備
先進のセキュリティ・サービス

コロナ禍対策の一環でテレワークやリモートワークなどの新しい働き方が台頭してきたのは確かです。しかし全ての業務をテレワークやリモートワークへ移すことができないのも事実。特に設備面での働く環境が整っているオフィスはやはり重要な役割を担っています。

そんなオフィスを「安心して働ける場所」とし維持していくのに欠かせないものの一つがオフィスセキュリティ。不審者が立ち入るような心配がないことはもちろん、特に工場などでは不特定多数の来訪者から情報漏えい防止などの配慮も必要です。そこで注目されるのがオフィスビルや工場の警備管理。このセキュリティ分野でもIT化が進み、警備員とスマホを使った「ハイブリッド警備」 による管理が注目されています。

警備員の勤務状況などをリアルタイム管理
警備状況を可視化

常駐している警備員の存在は安心材料の一つとなるものの、その勤務スタイルが完璧かというと、何かと不安があるという声も多い。勤務時間を守っているか、きちんと巡回しているかなどが不明で、それを管理するのもなかなか難しいものです。

そこで登場したのが、警備員配置とともにスマートフォンアプリを利用した「ハイブリッド警備」。アプリを使うことで、警備員の業務内容をタイムリーに把握し、警備状況などを可視化できるサービスを実現しました。

ハイブリッド警備の機能

  1. 顔認証による出退勤管理(遠隔での監視が可能)
  2. QRコードを使用した巡回(巡回結果をメール・専用アプリで報告可能)
  3. 緊急時の一斉報告(緊急案件をメール・専用アプリで報告可能)

 

THAI SECOM SECURITY CO., LTD.
電話 02-685-3996
WEBサイト https://www.secom.co.th/en

 

オフィス運営のコスト削減に貢献する
先進のサービス

携帯電話回線の法人契約で
月額料金などを最適化

オフィス運営にはさまざまなコストが伴うもの。その中でも携帯電話に関しては、コストのみならず管理面でも何かと手間がかかるものです。そこで、携帯電話回線を法人契約することでコスト削減する方法もあります。

  1. マルチキャリアMVNOで月額料金の最適化

    会社の方針に沿って、「価格重視」なのか「品質重視」なのか「オプション重視」なのかなどをヒアリングの上、会社のニーズや業態に合わせた最適な料金プランを組み立ててくれます。

  2. 同一キャリア間通話無料

    法人で一括契約すれば、社内の同一キャリアを利用している回線との通話が無料になります。

  3. 万が一の盗難や紛失をカバーするサービスが無料で申込可能

    端末紛失・盗難時のリモートロックワイプに24時間対応するサービスに無料で申し込むことが可能です。

書類や備品の保管コスト削減を実現する
先進のクラウドサービス

徐々にペーパーレス化が進んでいるオフィスといえど、どうしても書類として残しておかなければならないものがあるものです。そんなかさばる書類などを預けておける宅配型のセルフストレージサービスが登場しました。セキュリティ面における信頼性も確かなので、採用する企業も増えています。

  1. 書類の見える化を実現

    社内で保管している書類を預ける事で、急な税務・監査対応で特定のファイルだけを取り出したい、というニーズに対応。ファイルごとと、箱ごとにマイページから預入れアイテムを確認でき、即座に取出せます。

  2. 書類保管期間の終了時にはセキュアに廃棄

    保管期限が完了した書類や、ドキュメントをセキュアに廃棄ができるオプションも用意。廃棄時には、廃棄処理業者 のCertificateを発行してくれます。

  3. 書類や段ボールの預け入れ、取り出しがオンラインで完結

    PCやスマホから見積や預け入れはもちろん、取り出しの依頼が簡単に行えます。わざわざストレージまで出向く必要がなくなるので、運用工数の大幅削減が期待できます。

預け入れの流れ

取り出しの流れ

 

コピー複合機と出力管理ソフトの組み合わせで
印刷と紙のコスト削減に貢献

コピー複合機からデータを各種クラウドサービスへ送信
コスト削減はもちろん情報共有や業務効率の向上も

オフィスに必ず設置されていると言ってもいいコピー複合機。それを専用ソフトと組み合わせることで、安全で安心な各種クラウドサービスのゲートウェイにすることが可能。印刷管理をすることで紙のコストを削減できるのと同時に、スキャン機能、ファクス転送、情報漏洩リスクの低減、多彩な印刷機能を通じた生産性の向上など、これからのオフィスの在り方に貢献します。

  1. 生産性の向上

    クラウドサービスへの直接送信を実現する「スキャン機能」。コピー複合機から各種クラウドサービスに直接送信することができ、スムーズな情報共有や業務効率の向上を支援します。

    さらに、スキャンだけでなくクラウドサービス上に保存されている書類を複合機の操作画面から直接印刷することが可能です。
    また、モバイル印刷 (スマホやタブレットから直接印刷)も可能です。

  2. セキュリティ強化

    既存のユーザーアカウントを有効活用し、外部クラウドサービスへのシングルサインオンを実現。複数の認証方式に対応し、アカウント管理の手間が削減できます。

    また専用ソフトを使うことで、複合機から各種クラウドサービスに直接送信することが可能。PCや社内のデータサーバーを経由せずに直接クラウドサービスにアップするため、情報漏えいのリスクを軽減できます。

  3. 印刷コスト削減

    複合機を選ばない出力環境を実現。専用ソフトに登録されている複合機であれば、どの複合機からでも出力が可能です。例えば、いつも使用している複合機が混雑していても、別の複合機から出力することで、待ち時間が不要となり業務効率が向上します。

    また、印刷したいファイルを指定のEメールアドレス宛に送るだけで簡単に印刷。登録ユーザーだけでなく、会社に訪問した社外の人などの急な印刷要求にも対応できます。

 

CANON MARKETING THAILAND CO., LTD.
電話 02-344-9999
WEBサイト https://th.canon/

 

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