インター校「座談会」

座談会「私たち、こうして選びました!」

日本では選択肢になかった“インターナショナル校(インター校)”が、タイではお子さんの進学先のひとつに! 憧れはあるものの…情報が足りなくて困っていませんか? そんな方々に向けて、お子さんをインター校に通わせるお母さんたちの“生の声”をご紹介!

ズバリ、みなさんがインター校を選んだ理由は?

A:子どもが幼稚園年少の時に来タイしたのですが、入園先はインター校が併設され、毎日英語に触れていたので、英語から離れるのはもったいないと思って。最終的には日本人学校とインター校どちらも見学して、本人がインター校に決めました。理由は、校内に魚がいたからなんですけど(笑)。


B:子どもが小学5年生の時に来タイし、1年間日本人学校に通っていたんですが、その時に土曜日だけインター校のサタデースクールに行かせていたんです。そしたら本人が通いたいと希望し、その気持ちを尊重しました。今は、カリキュラム等の都合から3校目に移っています。
C:主人の仕事場の関係で、選択肢がインター校一択でした。子どもたちに「インター校に通うことになるけど大丈夫?」と聞いたら「頑張れる」と答えてくれて、今に至ります。インター校がどういうものか理解できていたかは不明です(笑)。
D:赴任が急に決まったため準備期間がなく、日本人学校が満員だったんです。逆にいい機会だなと思って決めました。

情報収集はどのようにしましたか?

A:主に友人からの体験談です。子どもをインター校に通わせている友人がいたので、通ってみての印象や授業の様子、学費などを詳しく聞けたのがありがたかったです。
B:私は1校目はサタデースクールで直接話を聞くことができたんですが、2校目、3校目は知人もおらず、直接学校に問い合わせました。
C:私は恥ずかしながら主人頼み。主人が先にタイで暮らしていたので、通いやすい学校を選んでもらいました。
D:私もインター校体験者の話を聞いていたんですが、最終的には“絶対自分の目で見よう”と決めていました。やっぱり、考えは人それぞれですし。基本情報はネットで調べつつ、学校に電話したりFAXを送ったり。子どもの環境も大きく変わるし、入学時に結構な費用がかかるので慎重でした。
B:うんうん。校長先生が替われば方針も変わるし、先生の入れ替えもあるので、いつの情報かわからないものをあてにせず、通っている人に最新情報を聞くのが一番ですね。

面接や入学試験など、学校によって違いは?

B学校によってと言うよりは、年齢によって異なりますね。特に、求められる英語力は大きく変わります。とはいえ、しっかりとした面接対策は必要ないかな、というのが個人的な感想です。私たち日本人が付け焼き刃で英語を練習したところで、欧米人から見たら大差がないので(笑)。
ACD:たしかに!
A:うちも英語はほとんどしゃべれなかったので、「名前を聞かれた時は、ファーストネームから答えるんだよ」と伝えたくらいでしたが、無事に入学できました。
D:ネイティブスピーカーが多くいる名門校では、書類審査から英語力を見られるので、そこで落とされることも多いです。それでも、日本人枠(アジア人枠)が空いている場合は受け入れてくれたり、その時によりますね。

ご自身の英語力に対する不安はなかった?

D:英語力がある方ではないのですが、学校選びの段階からとにかく話を聞かなきゃ始まらないと思って、辞書片手に必死に問い合わせをして、さらに電話だとハードルが高いから直接会ったりメールをしたり、周りの保護者に相談したり。自分なりにやるしかない、という感じでしたね。
B:日本で働いていた時に英語を使っていたので、特に身構えることはなかったのですが、日本人の生徒がいない学校は必然的に日本人の先生もおらず。全部自分でやらないといけないので、覚悟は決めました。幸いにも、子どもは小学校高学年から入学したので学校行事等、親の出番はほとんどなく。低学年だと、親参加型の行事が多いので大変だと聞きます。
C:私は全くダメなんですが、周りの友人に相談したり、主人に間に入ってもらって何とか…!
Aあまり得意ではないので、日本人窓口や日本人の先生がいる学校に選択肢を絞りました。何校かやりとりしたのですが、窓口の人に英語ができないと思われると対応がなおざりにされることもあって、それでは困ると思ったので。

学校選びの優先順位、今の学校に決めた理由

A:1番は、国語の授業が毎日あること。まだ子どもが小さく日本語の基礎ができていないので、日本の学校と同じペースで国語を勉強させたいという想いがありました。あとは学費です。その条件に加えて、最終的には家から近く、何かあった時にすぐに向かえる学校に決めました。
B小規模にこだわったのと、国籍のバランスです。タイ人や日本人が多い学校は避けました。あとは、子どもが中高と通う可能性があったので、カリキュラムがイギリス式なのか、IBなのか、その他なのかという点を重視しました。
D:うちも、小学校のうちに国語の基礎が身につけられる点は重視しました。その分、英語は少し削られるんですけど。あとは日本人があまりいなくて、アクセスがいいところです。
C:今通っている学校は、入学試験の時に子どもの表情が一番いきいきしていたんです。学校全体の雰囲気も明るく、スポーツに力を入れていて親としてもいいなと思っていたんですが、最終的には本人が決めました。国語の授業もあって日本人の先生もいるので、心強かったのもありますね。

入学後、お子さんの様子や変化は?

A:うちは最初、インター校の幼稚園クラスに3学期から入園して慣らしていったんですが、8月から始まった小学校クラスでは授業がびっしり。朝は1時間早く、帰りも1時間遅くなり、子どもが体調を崩してしまって…その間は、私の選択が間違いだったのか、転校させた方がいいのではとすごく悩みました。けれど主人の助言もあり、娘が頑張れるように毎日メッセージを贈ったりとサポートを続けて、数カ月ほどで体調はなんとか回復。今では、子ども自身の自信にも繋がったと前向きに考えられるようになりました。
BCD:がんばったね…(涙)。


C:うちの子は小4で入学したんですけど、やはり英語がある程度出来ないとツラい学年で。学校には行けるんですけど、「お腹が痛いから迎えに来て」という電話が週に1〜2回、1カ月ほど続きました。私も悩んだんですが、子どもの順応力、強さを逆に教えられました。
D:うちの子もすごく強いですね。行きたくないと1回も言ったことがない。ただ、大丈夫だと思っていても、やはりお腹が痛くなるとか体調が悪くなるとか、子どもによって見え方が違うので、しっかりと見守ろうと思っています。
B:うちは幸せなことに体調を崩すということはなく。成長として実感したのはやっぱり英語力。学校に加えて家でスカイプ授業をやっていたので、今では全部通訳してくれます。

本帰国後の進路は考えていますか?

D:在タイ年数がハッキリと決まっていないので何とも言えないんですが、おそらく中学1年の時期に帰ることになりそうで。一時帰国の時に、いろんな説明会に参加しようと計画中です。娘も最近はもっと英語が上達したいという気持ちが見えてきたので、あとは本人の意志に任せようかなと。
A:日本のインター校は学費がケタ違いということもあり、うちは地元の学校に通う予定です。ただ、せっかく英語に触れる機会を持てたので、本帰国後もサマースクールだったり何かしら英語に関わる機会をつくっていきたいと思います。


B:特に決まっていませんが、中学・高校卒業のタイミングになると、カリキュラム選びも慎重になりますね。ただインター校には受験がないので、そこは気が楽です。うちの子は中高と受験知らず。大学受験も、書類と面接の予定です。
C:私は、もしかしたら来年には本帰国。地元の公立高校に行かせる予定ですが、今こうしてインター校に通っていることで、将来の選択肢が増えました

最後に、インター校を検討する保護者の方へ

A:どこを選んでもいい点・悪い点は付いて回るので、考え過ぎるのではなく、選んだ道が正解になるよう親としてできることをサポートしていければ大丈夫だと思います。
B:インター校では、転校も選択肢のひとつだと教えてもらいました。日本のように周りの目を気にせず、チャレンジできる環境も魅力だと感じます。
C:インター校は日本の学校ではないので、やりとりなど日本同様の細やかさを求めるとストレスが溜まりがち。日本の考えから離れ、受け身ではなく自分から積極的にコミュニケーションをとる方がうまくいくと思います。
D:バンコクはインター校が多く、情報も氾濫していますが、それに左右されずに、自分の優先順位をしっかり持って、“実際の声”に耳を傾けていってほしいです。

 


※掲載記事は取材時点の情報を元に作成しております。施設(またはお店・企業・物件等)の都合や現地事情により、実際の情報と記事内容が異なる場合がございます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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