SODICK (THAILAND) CO., LTD.

ソディック タイランド

数値制御(NC)放電加工機の製造

METALEXで精密金属3Dプリンタほか
放電加工機、射出成形機の新機種を投入

 

NC放電加工機メーカーのパイオニアとして知られ、長らく日本のモノづくり現場を支えてきた「SODICK」。ナノ加工機などに代表される世界最高水準の高精度と、NC装置からプログラミングまでのトータルサポートは、電子部品や自動車関連業界などから高い評価を得ている。1988年設立のタイ工場から出荷されたマシンは累計3万台超。95%が海外向けで、欧米市場に約40%、ASEANや中国を含むアジアに約30%、日本に約20%を供給。まさに“世界の出荷基地”の役割を果たしている。タイが自動車不況にも関わらず、台数を着実に伸ばしているのは、各国からの需要にしっかりと対応しているため。
タイでの取引先は7割が自動車関連で、電子・電機部品が続く。そして、2014年に満を持してリリースしたのが、金属粉末からミーリング加工まで行う精密金属3Dプリンタ「OPM250L」。従来の金属3Dプリンタは、金型の意匠面に使えるような鏡面仕上げは不可能だったが、同製品はそれを可能にし、あらゆる形状にも対応。通常、複雑な構造の金型は、複数回の工程が必要だが、それを減らすことで、人件費と作業時間の削減を実現。経費節減がテーマとなっているタイで大きな優位性を発揮するのは間違いない。他社製に比べても価格競争力があり、塚本英樹社長は「焼結と切削を組み合わせているので精度を出せます。設備を減らすことができる優れモノ」と太鼓判を押す。METALEXでは、“金型革命”をテーマに精密金属3Dプリンタをはじめ、高精度と自動化を可能にした新たな放電加工機、射出成形機なども披露。モノづくりの未来を提案する企業が満を持して放つ新製品の数々に期待せずにはいられない。

 

  • ①「2015年グッドデザイン賞」にも選ばれ、同社の代名詞的な製品に成長しつつある精密金属3Dプリンタ「OPM250L」。自社製NC装置及び専用のCAMで、金型製造をワンストップで可能に
  • ②新作となるリニアモータ駆動の高速・超精密ワイヤ放電加工機「AL600P」。高精度が求められる順送プレス金型などにおいて、累積ピッチ誤差を究極まで抑えた高精度加工品。従来駆動方式(ボールねじ方式)では不可能とされてきたバックラッシのない正確な軸移動を、半永久的に維持。また、超高精度ローラガイドを採用したことで高剛性化を実現した
  • ③高機能横型射出成形機シリーズ「GL60」。再現性の高い射出成形機として、多くの好評を得ている
  • ④同社の舵取りを担う塚本社長(右)とセールスを担当する森直樹ゼネラルマネージャー
  • ⑤⑥ナワナコン工業団地にあるオフィスと工場。広大な規模のスペースで製造されている機械が世界中に送られている

 

  TEL: 02-529-2450~6 / 081-988-1408(森)
  Navanakorn Industrial Estate Zone 3, Soi 19, 60/84 Moo 19, Phahonyothin Rd., Klong Neung, Klong Luang, Pathum
  Thani 12120
  E-mail: morin@sodick.co.jp
※この情報は2016年10月現在の取材を元にしています

 

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