ソンクランの経済効果はいかに?

地方では干ばつ問題が発生するも、右肩上がりの観光業を考慮し、水掛けは今年も決行

 

タイの水掛け祭り、タイの正月とも言われる「ソンクラン」(4月13日〜15日)が間近。世界的に有名な祭りの一つであり、経済にも好影響を与える。
カシコンリサーチセンターは、ソンクランの経済効果は、前年比26億バーツ増の361億バーツだと発表した。内訳では、やはり観光収入が突出し、タイ国政府観光庁(TAT)のユッタサック総裁は、151億6000万バーツ(前年比18%増)を見込み、タイ全土で264万人の観光客(前年比6%増)だと予測。タイ人が214万人(前年比2%増)、観光収入69億8000万バーツ、外国人が49万5000人(前年比26%増)、同81億8000万バーツ(前年比34%増)。特別チャーター便の国別は、最も多いのが中国で、韓国、ロシア、デンマーク、日本と続く。
ただ、インバウンドは好調なものの、タイ人の国内旅行は、不景気や干ばつにより、不振に終わるとみられている。タイ観光評議会(TCT)のイッティリット会長によれば、第1四半期は昨年の49%から25%減、第2四半期は昨年の44%から31%になると説明した。同会長は「連休が早めに発表されたせいで、国内ではなく海外への旅行者が増えた」と政府の対応を批判した。ちなみにタイ人に人気の国外旅行先は、日本、韓国、中国など。
政府もソンクランに合わせた景気刺激策を発表。その中身とは、①国内旅行の旅費②国内の宿泊費③酒を含めない飲食費を対象とした税金控除。ツアー代金や宿泊費の領収書を取っておけば、納税申告時に提出できるという。また、個人のみならず法人にも対象を拡大。企業での社員旅行や国内セミナーの費用を税控除に適用。しかも使った額面の2倍が控除となるというから、大盤振る舞いであることは間違いない。財務省のアピサック相は「ソンクラン時期に故郷に帰りやすくなり、家族と一緒に時間を過ごせるようになる。それだけで、GDPは0・1〜0・2%増えるだろう」とコメントしている。
干ばつにより、節水が叫ばれるソンクランだが、いざ始まれば狂喜乱舞の光景がバンコクにも現出する。ガス抜き? 地方軽視? さまざまな意見が飛び交うものの、観光の目玉を絶やすわけにはいかないのが、シビアな現実なのだろう。

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