夏季の風物詩到来

うだるような暑さ、それがタイの夏季。干ばつ問題、台風の影響はいかに?

 

とにかく暑い、暑すぎる。あくまでも肌感覚でしかないが、今年のバンコクの暑さは、ここ数年にはないほど。現在、バンコクの平均気温は39~40度。マヒドン大学環境資源学部のチラポン教授によると、今年のタイは50年ぶりの猛暑で、東南アジアでも最も気温が高いという。4月28日、「weather.com」は「タイ、ラオス、カンボジアの3国は史上稀にみる猛暑」と発表。情報技術・通信省気象局のスラポン氏は「28日、北部メーホンソーン県は44・6度を記録し、56年ぶりにウッタラディット県の44・5度の最高記録を更新」と明らかにした。
保健省疾病予防局のアムヌア局長によれば、3月1日から4月17日までに、猛暑によって死亡した人は21人。昨年は56人だったというから、すでに半数近くに迫っている。40度を超えると、一気に熱中症の危険性が高まり、野外活動、5歳未満の子どもや高齢者、高血圧、肥満症、寝不足状態での外出、アルコール摂取などを避けるべきとしている。
それだけではない。紫外線対策も必須。英のサイト「Weather Online」は、世界の紫外線量を発表した。直射日光の下、紫外線量数値が10度を超えると、20~60分で皮膚が炎症を起こす危険性があり、「タイの数値は12度で非常に高い」と伝えている。中部プラチュワップキーリーカン県ホアヒン市と南部ソンクラー県は、14度まで上がる可能性も指摘した。
夏の到来にともなう台風も要注意。先日、久々バンコクに降った豪雨は記憶に新しいが、影響を受けるのは、北部15県、東北部18県、東部2県で、すでに2万1380世帯が被害を受け、9人が死亡している。つい最近まで話題となっていた干ばつ問題については、一部で解消されたものの、東北部ナコーンラチャシーマー県のダムは雨が降っても土壌に吸い込まれ水位は変わらず、予断を許さない状況とのこと。ちなみにバンコクの水がめのプミポンダム、シリキットダムなどは、7月末まで問題のない水位を保っている。
タイの夏季は、台風と猛暑がキーワードとなるが、台風はときに気温を下げ、快適さをもたらすものの洪水の原因にもなり、猛暑の被害は前述した通り。天候にバランスを求めるのは無茶な話だが、どのような状況でも体調管理には注意してもらいたい。

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