王宮での弔意記帳へ

国王を偲び、国内各地で行われている弔意記帳
今回は、王宮での記帳会の様子をお伝えする

 

13日に逝去されたタイの国父、プミポン国王。この地で働かせていただいている身として、弔問のため王宮を訪れた。
弔意記帳会は毎日8時半〜16時に行われている。BTSサパーンタクシン駅からチャオプラヤーエクスプレスに乗り換え、N9のターチャン船着場で下船。開門時間ちょうどに到着すると、そこには既に何百人という人。誘導員の指示に従って4列に並び、順に王宮の中へ入っていく。
行列は王宮前広場横の道路に沿って北に続いていた。列に並ぼうとするが、なかなか終わりが見えない。5分ほど歩いてようやく最後尾に着いた。
進んでは止まりを繰り返し、徐々に王宮へと近づいていく。道路には行列に合わせて白いビニール屋根が設置されていて、熱中症対策や具合が悪くならないようにと、警察やボランティアとおぼしき人たちが、綿状の簡易ヤードムや飲料水、飴などを配布する。また、献花用の花や国王の写真を売る人々の姿もあった。
1時間ほど並び、王宮の門の前に到着。係員が服装や靴の色はもちろん、袖をまくっていたりスカートの丈が短くないかなど、肌の露出も細かくチェック。また、門より先は携帯電話とカメラの使用は禁止と言われ、電源を切って中に入った。王宮の入口からしばらくは日陰がなく、刺すような日差しを受け続けることに。そしてさらに10分。ついに記帳所へと入ることができた。
列に並んでいた時は笑顔をみせていた人々も、建物の中では一変。厳かな空気に包まれる。記帳所では70人を一単位として呼ばれ、国王の肖像画が飾られている広間へ。ナンパップピヤップ(横座り)でワイをしたまま床に伏し、全員で揃って肖像画に向かい拝礼して、そこから隣の部屋にある記帳台に移動。生前の国王のお姿を思い浮かべながら、自分の名前を記帳させていただいた。
建物を出て周囲を見回すと、目に涙を浮かべて記帳所を後にする人々の姿が目に入った。プミポン国王の逝去から約1週間。偉大な存在を失ったタイ国民の悲しみと、いかに国王が愛されていたのかを、その涙から感じずにはいられなかった。

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