リオ五輪・裏ニュース

動物園“一生”入場無料券、家の前の道路整備……
タイならではのリオ五輪の裏ニュースを紹介する

 

8月5日から21日まで17日間に渡り開催されたリオデジャネイロ五輪(リオ五輪)。タイ代表は金、銀、銅を各2つずつ、計6つのメダルを獲得した。前回大会(ロンドン五輪)より、金メダルを2つ増やし、メダル獲得数も参加国中57位(前回)から35位と大きく躍進した。
そんな中、タイ国内ではリオ五輪にまつわる悲劇やタイならではのユニークな祝福など、さまざまな出来事が話題となった。
重量挙げ女子48キロ級で金メダルを獲得したソーピター選手の自宅を訪れた、県行政機構代表ノッポーン氏。「予算600〜800万バーツを使い、あなたの自宅前のデコボコの道路を整備する」と約束したものの、県民からは「メダル獲得に関係なく、道路整備は行政の義務だ」と手痛い反感を買った。
動物園が一生無料となるチケットを手にするかもしれないのは、同じく重量挙げ女子58キロ級金のスガンヤー選手。「全国にあるタイ王国動物園機構に属する園に生涯無料で入れる権利を与える」とチョンブリー県カオキオ動物園のスリヤー園長が同機構に提案。「そんなものもらってどうするんだ」という冷静なツッコミもネット上に出ているという。
悲劇は重量挙げ男子56キロ級で銅メダルを獲得したシンペット選手の祖母に降りかかった。同競技でタイ男子初のメダル獲得選手となった孫の快挙をテレビ観戦中、歓喜のあまり意識を失い、そのまま帰らぬ人となった。同選手の心情を察するにあまりある痛ましい出来事だ。
アメリカのニュース番組「ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)」の調査によると、金メダル獲得に対し、高額報奨金を出す国の1位がアイゼルバイジャン、2位がタイ、3位がカザフスタンと、タイはメダル獲得に注力している。
タイ国スポーツ庁(SAT)のタイ国スポーツ推進基金は報賞金について、金に1200万バーツ、銀に600万バーツ、銅に400万バーツを出すと発表。さらに、メダルを獲得できなかった48選手にも1人につき10万バーツを付与する大盤振る舞い。8月26日にプラユット暫定首相が選手らに授与した。
ちなみに、前出のソーピター選手はスポンサーから2200万バーツを受け取ったという。

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る