タイ初の即席麺 YumYum「50年の歴史と次の展望」



1971年、タイで最初に誕生したインスタントラーメン。 それが、あの「Yum Yum®」。

「Wan Thai Foods Industry」社として創業後、1973年には味の素とJVを締結。

以来、持ち前のブランド力と美味しさを追求する企業姿勢で、あくなき成長を続けてきた。

誕生50年を迎えた今年、新たなラインナップを投入して、さらにマーケット拡大を視野に入れている。

そんな成長の背景や次の展望を、同社の水田裕司社長にうかがった。
 

「Yum Yum®」 の歴史は?

 「Yum Yum®」が誕生したのは1971年。ですから今年でちょうどデビュー50年ということになります。

タイで最初に発売された即席麺で、つまるところ弊社はタイで最初に即席麺の製造を開始したメーカーということになります。もともと台湾で貿易商を営んでいた創業者が「タイでも即席麺を製造しよう」と、日本から即席麺を製造する機械を購入して生産を始めたことが起源となります。

「Yum Yum®」という商品名についてですが、これはタイ語にも英語にも、そして台湾にもある言葉で、しかも意味が良いことから決めたと言われています。タイ語では“酸っぱくて辛い” 、英語では“美味しい”、そして台湾では“健康”というような意味。このネーミングで、タイにおける即席麺デビューを果たしたのが今から50年前でした。

【水田裕司 社長】1968年生まれ。広島県出身。1990年に味の素に入社。2020年よりタイに赴任、以前にベトナム、フランスの駐在経験あり
 

麺文化が盛んな タイで受け入れられた理由は?

「すでに成功していた日本の即席麺作りの技術を持ち込めば、麺が食文化に溶け込んでいるタイでもきっと受け入れられる。」そんな確信があったと聞いています。

例えば、屋台や食堂だけではなく、家でも麺を楽しめることがセールスポイントになっていました。今では国民食の一つとなっていますから、その狙いや見立ては正しかったのかなと思います。


 

タイを含むアジアの 即席麺マーケットの規模は?

世界の即席麺消費量は1年間で約1,100億食。食品の中でもかなり巨大なマーケットだと言えるでしょう。

最も消費量が多いのは中国、次いでインドネシア、ベトナム、インド、日本と続き、タイは第9位の消費量。

やはり麺文化はアジアにしっかりと根付いていて、1位から9位までの多くがアジア圏の国となっています。


 

新商品の特徴は?

弊社ではプレミアムシリーズとして位置付けているラインナップを、新たにマーケットに投入しました。太麺仕立てになっていて、価格も少し高めです。

実は近年、価格帯の高い商品の方が売上が伸びていることもあり、開発〜発売に踏み切ったという背景もあります。この「Yum Yum Sood Ded」は7つのフレーバーで展開しているのですが、共通点は歯応えと食べ応えがある太麺であること。

また、タイではこのところドライ麺(汁なしタイプ)の人気が高いので、新発売のものはドライ麺が多いです。太麺を汁なしで食べていただくことで、麺の特徴をより感じていただけます。タイの食に対する価値観も少しずつ変化していて、少しでも良いもの、少しでも美味しいものを求める市場ニーズが高まってきているのは確かだと思います。




今後の製品戦略は?

今後、製品開発をする上でキーワードとなってくるのはやはり「健康」だと考えています。

じつは味の素グループとしても、健康や栄養価値という部分に力を入れていこうという動きがあるのです。ですから弊社としましても、即席麺を通じてお客さまにいかに健康の価値をお届けできるかということが鍵になってきています。

具体例としては「減塩」。タイの食生活は塩分を取りすぎとされているので、そういった部分にもスポットを当てて製品を開発してきております。「減塩かつ美味しい!」。この両方を成立させるところに味の素の技術を生かせると考えています。

また、タイが綿々と受け継いできたハーブを使った食文化。特に欧米から注目されているので、ハーブを更に強調して健康価値を入れた製品などを輸出用に開発してみたいというプランもあります。

まずは、多くの方々にプレミアムシリーズである「Yum Yum Sood Ded」を食べてみていただきたいと思います。味の素の製麺技術が生きた太麺ならではの食べ応えはもちろん、味付けの方もきっと日本人の皆様に気に入っていただけるはずです。  

https://www.yumyumfoods.com/

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