【タイ進出動向】ヤムヤム、「食」を通じた日本とタイの文化交流 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。今週は、ヤムヤム、「食」を通じた日本とタイの文化交流のニュース他3本。

「食」を通じて日タイの文化交流をアサヒ支援の事業がキックオフ
NPO法人Yum!Yam!SOUL SOUP KITCHEN

「食」を通じて日本とタイの文化交流を加速させようというヤムヤムのイメージ画像(同法人のHPから)

「食」を通じて日本とタイの文化交流を加速させようというヤムヤムのイメージ画像(同法人のHPから)

 

「食」を通じた日本とタイの文化交流を進めているNPO法人Yum!Yam! SOUL SOUP KITCHEN(本部:東京、通称ヤムヤム)がこのほど、アサヒグループホールディングスが行う社会貢献(CSR)プロジェクト「アサヒマッチングギフト・サービス」の対象支援事業に選ばれ、インターネット上での募金活動が始まった。タイ77都県の地場食材を日本の伝統食「寿司」のタネに活用して文化交流を広げようという試みで、募金額が目標に到達した際は、アサヒグループから支援金150万円が贈られるほか、バンコクで来年2月に予定される日本を紹介するイベント「JAPAN EXPO IN THAILAND 2016」でコラボ寿司がお披露目される。
ヤムヤムは代表理事の西田誠治さんらが5年前に始めた事業。旅行好きだった西田さんがタイの魅力に触れるうちに、食を通じて日本とタイの相互交流が促進できないかと考案。交流の舞台を日本の47都道府県とタイの77都県に拡大させ、地方自治体も巻き込んでこれまでさまざまなイベントが日本やタイ国内で行われてきた。
転機となったのは、昨年4月にアサヒグループが主催した「食の力で世界を元気に」というプロジェクト。ここにヤムヤムが応募し、「日本の47都道府県のご当地食材で作るグリーンカレーレシピコンテスト」が見事マッチング・ギフト大賞を受賞して、支援事業につながった。今回、寿司をテーマにしたのは、日本の伝統食=和食が世界無形文化遺産に認定されたことを追い風に、さらに文化交流が進むとの考えから。タイには2000店以上の日本食店が存在し、今では欠かせないジャンルを形成している。この機会を絶好のチャンスとして、トライしていく考えだという。支援は個人でも可能。詳しくは次のURLまで。https://readyfor.jp/projects/77sushi


 

8/24 精密部品製造販売のため最大5,000万バーツを調達
中製作所

精密機械加工部品及びOA機器用シャフトなどを製造販売する中製作所(大阪府)は24日、東部チョンブリー県で展開する同部品等の製造販売事業に必要な資金を調達するため、国際協力銀行との間で3,500万バーツ(約1億1,500万円)を限度とする貸付契約を締結。中堅中小企業の海外進出を支援する「海外展開支援融資ファシリティ」の一環で、紀陽銀行との初の協調融資。融資総額は約5,000万バーツ。同社は2011年に現地法人NAKA SEISAKUSHO (THAILAND) CO., LTD.を設立し、需要が見込まれると判断した。


 

8/26 SIM購入可能の訪日向けアプリをリリース
エックスクエスト

訪日外国人向けにプリペイドのSIMカードを提供するエックスクエスト(京都市)は26日までに、タイ人向けスマートフォンアプリ「SUGOI SIM」の本格提供を開始するとともに、アプリを通じてデータ通信専用のSIMカードの購入ができるサービスを始めた。アプリで購入したSIMカードは同社が9月に創刊を予定している冊子「SUGOI SIM MAGAZINE」に同梱され、旅行前のユーザーの元に届けられる。冊子にはカードの操作方法だけでなく、日本国内での切符の買い方やトイレの使い方など旅行中に役立つ情報が掲載されている。


 

8/28 化粧品ブランド「THREE」の新規出店を加速
ACRO

ポーラ・オルビスグループで化粧品ブランド「THREE」を提供するACRO(東京都)がタイ出店を加速させる。28日にはバンコク近郊ノンタブリー県バンヤイ地区にある複合商業施設「CentralPlaza Westgate(セントラルプラザ・ウエストゲート)」に新規出店するほか、9月には中心部のサイアムパラゴンと、バンコク郊外のセントラルランシットにも新規オープンを予定。年内にもう1店舗、セントラルグループの商業施設にも出店する。同社はタイに2013年3月に進出。タイ市場において対前年比170%強の売り上げ増を記録してきた。タイでもブランド「THREE」は大人気で、facebook上での「いいね!」は日本の4倍近くにも達している。

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