【タイ進出動向】三菱マテリアル、工業団地に研修施設を開所 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介

金属切削機などを備えた研修施設を開所。将来は在タイの研究機関等と連携も計画
三菱マテリアル

三菱マテリアル

非鉄金属の三菱マテリアル(東京)は、同社グループとしては世界で5ヵ所目となる「エンジニアリングセンター」を東部チョンブリー県のアマタナコン工業団地内に設置、このほど稼動を開始した。4つある事業カンパニーのうち、加工事業カンパニー傘下の連結子会社で超硬工具の販売を担当する「MMCハードメタルタイランド」の付属機関となる。
センターには、数値制御工作機械のマシニングセンタやコンピュータ制御のCNC旋盤、分析機器など最新鋭の設備とコンピュータシステムを導入。金属切削加工に関わる高度な技術教育が現場さならがに受けられる仕組みとなっている。同社によると、投下総事業費は数千万バーツ。顧客の技術者向けセミナーや研修を実施するほか、各種製品のデモンストレーション、新製品向けのトレーニングなどを行っていく方針だ。
同社グループではこれまで、同様のエンジニアリングセンターを日本、中国、スペイン、アメリカの4ヵ国に設置。現地技術者の技術向上に努めてきた。今回設置を決めたタイでは、自動車や家電などの製造業が引き続き堅調で、今後も東南アジア及び太平洋地域の市場で需要や大幅な伸長が見込めることから、施設の設置に踏み切ることにした。
当面は顧客企業向け等の研修・トレーニングに活用していくというが、将来的にはタイ国内にある技術系の大学・学部や公立の各種研究機関、企業とも共同で研究を重ねていきたいとしている。超硬工具や工作機械などの新しい活用方法や、新たなビジネスモデル構築のための各種プロジェクトも立ち上げていく方針だ。


 

1/13 溶接ナット等の製造販売合弁会社を設立
日鉄住金物産

鉄鋼、機械、繊維製品等の総合商社、日鉄住金物産(東京都)は13日までに、自動車用溶接ナット及び冷間鍛造製品の製造販売を行うための合弁会社をバンコクに設置した。当面は在庫を取り揃え、販売会社としてスタート。2016年をめどに生産体制を整えるとしている。新会社は「Nichiwa (Thailand) Co., Ltd.」で、宮崎県で溶接ナット等を生産するニチワが資本参加する。タイ側の出資元は、日鉄住金物産のタイ現地法人「Siam Lotus Co., Ltd.」。


 

1/14 ヘマラート社と日系進出支援で覚書
みずほ銀行

三菱東京UFJ銀行(東京都)は5日、UFJバンコク支店の業務を、2013年に買収したアユタヤ銀行(クルンシィ)と統合し、新生アユタヤ銀行としてスタートした。同銀は、タイにおいて約70年の歴史を持ち、タイ商業銀行5位の資産規模と国内600を超える支店を展開している。統合後は、法人営業に強みを持つ三菱東京UFJ銀と多くの個人顧客を抱えるアユタヤ銀が双方の得意とするサービスを生かし、シナジーを図る。


 

1/15 バンコクに駐在員事務所を開設
藤田観光

藤田観光(東京都)は15日までに、今年春をめどにバンコクに駐在員事務所を開設することを決めた。同時開設のインドネシア・ジャカルタと合わせ、同社の海外駐在員事務所は上海、ソウル、台北、シンガポールの計6ヵ所となる。タイの地元旅行代理店に対して、同社が日本で展開している施設などの売り込みを図るほか、現地の需要動向などの調査も行う。東南アジア各国からの旅行客はビザ(査証)の条件緩和を受け、このところ増加が続いている。

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