【タイ進出動向】中国地域観光推進協議会、インバウンドフォーラムを開催 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。今週は、中国地域観光推進協議会、インバウンドフォーラムを開催のニュース他3本。

タイでインバウンドフォーラムを開催。遅れ挽回と知事のトップセールスも
中国地域観光推進協議会

【タイ進出動向】中国地域観光推進協議会、インバウンドフォーラムを開催 他

中国地方5県でつくる中国地域観光推進協議会はこのほど、訪日外国人客(インバウンド)を当て込んだ大規模なフォーラム及び商談会をバンコクで開いた。国土交通省中国運輸局との共同開催。中国地方は、インバウンド事業としては日本各地の中でも最も遅れを取ってきた地域の一つ。主催者側を代表して挨拶に立った伊原木隆太岡山県知事も「個別に県ごとにPRしても分かりにくく、タイのお客様にはなかなか伝わらない。連携して宣伝に努めたほうがいい」と述べ、積極的にトップセールスを展開。中国地方の魅力を訴えていた。
商談会には、日本側から行政機関や自治体、ホテル、交通機関、旅行会社、観光施設など43の団体と企業等から80人以上が参加。参加者ごとにブースを設置して、来場者に郷土の魅力をPRした。タイ側からは旅行会社、イベント企業、メディアなどの関係者が出席。どんな観光地があるのか、どんな食の楽しみがあるのかなどを盛んに質問し、メモに書き起こしていた。
このうち、島根県出雲市から参加した出雲市役所観光交流推進課の園山博之さんは、豊かな自然と出雲大社に代表される神話の町の魅力を懸命に訴え、手応えを感じていた。また、同じ島根県の大田市から来た石見銀山・世界遺産センターの山藤かおりさんは、前回に続いての参加。「今までは出雲大社すら知られていませんでしたが、今回は知っているというタイ人のお客様がいらっしゃって、とても感激しました。世界遺産の石見銀山のことも頑張って訴えていきたい」と話していた。
中国地方はこれまで、タイからの直行航空便が就航する大阪と福岡の間に挟まれ、観光地としての注目度では今一歩、及ばない状態が続いていた。そこで今回は、大阪や福岡を経由しても十分に楽しめることを盛んにPR。分かりやすくモデルコースも提示しながら、誘客活動を進めていた。


 

7/21 サービスオフィス事業を開始
日本駐車場開発

日本駐車場開発(大阪市)は21日までに、バンコク屈指のビジネス街シーロム地区でサービスオフィス事業を開始したことを明らかにした。駐車場サブリース事業を中心に総合コンサルティング事業を展開する子会社のNIPPON PARKING DEVELOPMENT (THAILAND) CO., LTD.(NPD社)を通じ、ビル管理運営のタイ企業ラマランド・ディべロップメント社の協力を受ける。ラマランド・ビルディング内に約1000㎡のオフィスフロアを確保。サービスオフィス38室、貸会議室2室を提供する。NPD社はすでに日系企業を対象にビザ申請や人材採用、備品リースといったサービスの提供を行っており、今後はサービスオフィス事業と絡めたワンストップ・サービスを展開していく。


 

7/22 タイで会計クラウドサービスを開始
インテック

独立系システムインテグレーターのインテック(富山県)は22日までに、NTTコミュニケーションズ、東洋ビジネスエンジニアリングのそれぞれタイ法人を通じて、統合基幹業務システム(ERP)に関する3社間のパートナー契約を締結したと発表した。東洋ビジネス社が開発しタイ国内で約80社の導入実績があるERP「エイジア」を、NTTコムが運営するクラウド基盤上で展開。これに、インテックのタイ法人インテック・システムズ・バンコクが提供するヘルプデスクを組み合わせる。「タイの税法、ビジネス環境に合った日本語対応の会計システムを導入したい」といったニーズに応えた。サービスをパッケージ化することで使い勝手を良くし、日系企業を対象に3年間で100社の導入を目指す。


 

7/23 BMULとファイナンスリース契約を締結
日本フッソ工業

フッ素樹脂コーティングの日本フッソ工業(大阪府堺市)は23日までに、海外進出に意欲を持つ中堅・中小企業向け支援のための投資クレジットライン制度を活用し、三菱UFJリースのタイ法人BMULとの間で総額約170万3,000米ドル(約2億1,000万円)のファイナンスリース契約を締結した。同社のタイ法人NIPPON FUSSO (THAILAND) CO., LTD.が実施する金属表面処理事業に必要な設備資金に充てる。BMULが国際協力銀行と民間金融機関との間で締結した貸付契約に基づく強調融資。国際協力銀行の融資分は約115万8,000ドル。

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