【タイ進出動向】森・濱田松本法律事務所、バンコクオフィスを開設 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介

リーガルサービスの需要に応えてバンコクオフィスを開設
森・濱田松本法律事務所

森・濱田松本法律事務所のHP

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日本の大手総合法律事務所の一つ、森・濱田松本法律事務所(東京都)は4月1日、バンコク・サトーン地区に「バンコクオフィス」を開設し、業務を開始したと発表した。代表に元第2東京弁護士会副会長で国際取引の実務経験が豊富な米正剛弁護士が就任。前身の「MHMバンコクデスク」に常勤していた二見英知弁護士が引き続き勤務するほか、新たにクロスボーダー案件に豊富な経験を持つ秋本誠司弁護士(いずれも第2東京弁護士会所属)が赴任する。
アジアの新興国の中で経済成長著しいタイにおけるリーガルサービスの需要が高まっていることに対応する。従来は、提携関係にあるChandler&Thong-ek法律事務所内に「バンコクデスク」を設け二見弁護士が業務に当たってきたが、国境を越えるなどの複雑な案件が増えてきたことからサトーン地区のBubhajitビル内に単独の事務所を開設することにした。
同法律事務所の海外オフィスは、北京、上海、シンガポール、ヤンゴンに次いで5ヵ所目。日本国内にも東京、大阪、福岡にオフィスを持ち、今後は拠点間で緊密に連携を図りながら顧客サービスの充足に務める。2015年4月現在の同事務所の陣容は、パートナー弁護士98人、アソシエイト221人など総勢433人体制。企業法務から国際取引が絡む難易度の高い案件まで、幅広い実務への対応が可能。
代表の米弁護士は1989年から同事務所のパートナーを務める。M&A分野の草分け的な存在で、アジア各国の投資案件に30年以上従事した。二見弁護士はタイ語にも精通し、タイ及び周辺国の会社法実務にも詳しい。秋本弁護士はクロスボーダー案件のM&Aを得意とし、企業買収や投資案件について豊富な経験を持つことで知られる。


 

3/31 タイでオートローン事業に参入
オリエントコーポレーション

大手信販会社のオリエントコーポレーション(東京都、オリコ)は31日、中古車市場の発展が見込まれるタイで、中古車ローン業務を柱とした自動車ローン事業を展開していくと発表した。参入5年目をめどにローン債権残高200億円以上を目指す。そのための新会社Orico Auto Leasing (Thailand) Ltd.を5月にバンコクに設立。8月からの営業開始を目指す。


 

3/31 商工中金保証で2,000万バーツ調達
千曲精密工業

自動車向け金型・部品メーカーの千曲精密工業(浜松市)は31日、商工中金浜松支店からのスタンドバイ信用状の発行を受け、タイのバンコック銀行から現地法人CHIKUMA (THAILAND) CO., LTD.の運転のための資金2,000万バーツを調達した。今年2月に現地工場が本格稼働するに伴う資金需要。為替リスクのない現地通貨での調達を検討していた。商工中金は2013年末に、浜松市との間で市内企業の海外進出を支援するための「海外ビジネス展開支援に関する協定」を締結していた。


 

4/1 事業統括事務所を子会社に改組
三菱マテリアル

大手非鉄金属メーカーの三菱マテリアル(東京都)は1日、これまで東南アジアおよび南アジアを統括していた事業統括事務所「東南アジア事業支援センター」を発展的に改組し、同日付けで新子会社「三菱マテリアルSEA(MSEA)」の業務を開始したことを明らかにした。両アジア市場は同社の連結売上高のうち約22%を占める主力市場。今後も日系を中心に企業進出が見込まれ、人口増や経済成長が続き対応できる体制を構築した。

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