【BUSINESS TOPICS in Thailand】CLOSE UP▶大阪ガス

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。

タイでバイオガス精製
天然ガス自動車燃料に供給

大阪ガスは、タイ企業Agriculture of Basin社(ABC社)と共同で、農業残渣等から発生するバイオガスから、二酸化炭素等を取り除き、高純度のメタンガスを製造し、天然ガス自動車へ供給する商用実証事業を開始したと発表した。同事業は、ABC社が自社のパーム(アブラヤシ)油製造工場において工場廃水中の有機物をメタン発酵させ、発生したバイオガスを大阪ガスが精製し、メタンガスを製造。また、ABC社は精製メタンガスを自社が所有する天然ガス自動車の燃料として利用する。同事業は約1年間。大阪ガスは商用展開を想定した250Nm3/h規模のバイオガス精製装置を試験運転、長期の運転における安定性確認、メタンガスの製造コストを最小化するための運転方法、自動車燃料としての有効性等の検証を行う。ABC社は、今回の実証試験の成果をもとに、今後も工場で発生するバイオガスを天然ガス自動車の燃料として有効利用する取り組みを積極的に展開していくという。「タイはバイオマス資源が豊富であるとともに、天然ガス自動車の普及も進んでいます。そこで、独自のハイブリッド型バイオガス精製システムにより、温室効果ガス排出量削減に貢献できると考えました」(ABC社)。

独自のハイブリッド型バイオガス精製システム

独自のハイブリッド型バイオガス精製システム

 

実証プラントの全景

実証プラントの全景

 


 

11/24 サムットプラーカーン県の現法開所式
三建産業

工業炉大手の三建産業(広島市)は11月24日、今年5月に中部サムットプラーカーン県に設立した現地子会社SANKEN INDUSTRIAL FURNACE (THAILAND)の開所式を行った。同社は、国内における工業炉の製造及びメンテナンスを実施予定で、将来的にはベトナム、ミャンマーなどへの輸出を計画している。三建グループ(三建産業(日本)、瀋陽東大三建工業炉製造有限公司(中国)、SIE(スペイン)、P.T. SWIF ASIA(インドネシア)のネットワークを生かし、企画、設計、製造、メンテナンスまで一貫した迅速なサービスを目指すという。

設立したSANKEN INDUSTRIAL FURNACE(THAILAND)建屋

設立したSANKEN INDUSTRIAL FURNACE(THAILAND)建屋

 


 

11/29 バンコク・シート・メタル(BM)と資本提携
日東工業

日東工業は11月29日、タイ上場会社バンコク・シート・メタル(BM)の株式4000万株を取得する一方で、同子会社のタイ販売会社日東工業トレーディング(タイランド/NKT)の株式41%を246万バーツで取得したと発表した。今後は、NKTの事業を共同で行う。日東グループの配電盤、キャビネットにおける製品開発能力とBM社の優れた製造技術を融合し、タイ王国での事業拡大を進める。

 

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