【BUSINESS TOPICS in Thailand】CLOSE UP▶JR東日本、丸紅、東芝

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。

日本製車両、バンコク初お目見え
「パープルライン」8月開業へ

バンコク北部のバンスー地区から郊外のノンタブリー県バンヤイを結ぶ鉄道MRT「パープルライン」の試験走行が10日、関係者を招いて行われた。タイにおける都市鉄道に初めて日本製車両が導入される。
パープルラインはバンスー地区のタオプーン駅からバンヤイのクローンバンパイ駅までの全長23kmで、計16駅。MRTブルーラインを運営するバンコク・エキスプレスウェイ・アンド・メトロ社が運営する。2009年から建設が始まり、建設にあたっては約790億円の円借款が日本政府によって行われた。プロジェクトを受注したのはJR東日本、丸紅、東芝の企業連合。車両はJR東日本のグループ会社である総合車両製作所が製造した。車両は全21編成63両。このほど導入された山手線の新型車両と似ており、日本の最新技術が込められている。同線は一般人も参加できる試乗会を今後6回行った後、8月6日に開業する。運賃は14〜140バーツ。
バンコク近郊の鉄道ではバンスー駅〜ランシット駅とバンスー駅〜タリンチャン駅を結ぶ「レッドライン」についても、三菱重工、日立製作所、住友商事の日本企業連合が受注。ほかにもバンコクを東西に横断する「オレンジライン」など、多くの都市鉄道が計画されており、世界中の企業による激しい受注競争が予想されている。その意味でも初の日本製車両が走るパープルラインの成否は注目されるところだ。

国民立法議会のスラチャイ副議長も試乗(10日=マティソン)

国民立法議会のスラチャイ副議長も試乗(10日=マティソン)

 

車両は日本の首都圏を走るものに近いタイプ(昨年12月撮影)

車両は日本の首都圏を走るものに近いタイプ(昨年12月撮影)

 

日本企業連合が車両・システム納入やメンテナンスなどの受注を 勝ち取った(昨年12月撮影)

日本企業連合が車両・システム納入やメンテナンスなどの受注を 勝ち取った(昨年12月撮影)

 


 

05/09 タイ知財局を支援
特許庁

特許庁は9日、伊藤仁長官がタイ知的財産局のナンタワン局長を訪問し、意見交換を行ったことを明らかにした。伊藤長官は、特許庁がタイの新人特許審査官育成のために協力する方針を伝えた。タイ知財局は職員を120人増員する方針で、特許審査官はそのうち30人。特許庁は人材育成協力により、タイにおける特許審査がスムーズになるようにする。また10日、外国特許の紹介サービス「FOPISER(フォピサー)」にタイの特許情報を追加した。特許収録件数は10日現在で6万1171件。


 

05/10 地図と連動したタイ商圏分析ソフト販売
マップマーケティング

マップマーケティングは10日、タイで初となるクラウド型エリアマーケティングパッケージソフト「TerraMap Thailand powered by NOSTRA」の販売を開始した。タイに進出する日系企業向けに販売する。タイにおけるマーケティングデータを地図上で「見える化」。店舗出店などの際に候補物件周辺の人口や世帯数などを集計し、商圏分析を行う。タイではマップマーケティングが30%出資するMAP QUEST ASIA CO., LTD.が販売する。


 

05/12 大田区民泊物件をタイ人に紹介
エボラブルアジア

旅行事業を手がけるエボラブルアジアは12日、不動産会社であるディア・ライフとの提携を発表した。ディア・ライフは東京・大田区のJR大森駅及び京急大森海岸駅から6分の立地で27戸の共同住宅を建設し、民泊用の物件とする。エボラブルアジアは、タイ語など7言語で宿泊先として同物件をサイトで紹介。ディア・ライフに対して国内航空券やJR、高速バス切符などの提供を行う。大田区では国家戦略特区を活用し、滞在7日以上の民泊が許可されている。

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