ジャパンタクシーが東京の風景を変える

プリウスと同じハイブリッドを採用したJPN TAXI
第6回

ジャパンタクシーが東京の風景を変える

写真・文/吉田一紀

慣れたとはいえ、バンコクのタクシーのコスパは、どう考えてみても素晴らしいと思う。乗車拒否や不正メーター等の悪質なドライバーもいるが、大半はまともに目的地まで連れて行ってくれる。近年は新型車両も多くなり、乗り心地はとてもジェントリーで、あの独特な“カビ臭い”クルマも少なくなったような気がする。
 さて、東京のタクシーはどうかというと、これもまた新しい車両が筍のごとく増えている。トヨタが東京オリンピックに向けて2017年10月に発表したのがJPN TAXI(ジャパンタクシー)だ。背の高いブラックボディはなんとなくロンドンタクシーを連想させるが、中身は最新のハイブリッド。歩道側のドアはスライドドア、ラゲッジスペースも広いので大きなスーツケースも積みやすく、海外からの旅行者にとっても優しい設計の、おもてなしが行き届いたタクシーだといえる。
 その料金はバンコクのタクシーと比較するまでもなく、東京の初乗り料金で、バンコクならプロンポンから王宮のあたりまでは乗れるのではないだろうか。タクシーは、よくその街の顔だと言われることがあるが、JPN TAXIは東京の街の風景を確かに変え始めている。

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