筍のごとく生えてきた外国語表記

新橋駅に設置されたツーリスト・インフォメーション・ボード
第20回

筍のごとく生えてきた外国語表記

写真・文/吉田一紀

ここ数年、駅で外国人から声をかけられることが増えてきたような気がする。きっと多くの方がそう感じているのではないかと思う。特に乗り換えのシーンで質問されることが多く、たしかに鉄道会社をまたいだ乗り換えは、東京のような複雑に入り組んだ鉄道ネットワークだとかなり難しいからだろう。
 しかし、2020東京大会を控えたここへきて、鉄道の様々な場所で外国語表記による案内が充実してきた。しかも英語だけではなく、中国語、韓国語と、日本語を加えればなんと4カ国語表記。これにはタイからやって来た友人も驚いていて、「普通、英語圏じゃない国での外国語表記って英語だけだよ。4カ国語も載せるなんてさすが日本。でも、タイ語はないね」。と苦笑いしていた。
 駅の案内だけではなく、道路に設置された道案内の地名表記にもどんどん英語が併記されてきている。中にはなんだかへんてこな英語もあるが、専門の識者が検討を重ねて考えたらしい。とにかく来年の夏に向けて、僕たち日本人は今までに経験したことのない数の外国人旅行者と、日常生活の中で接触することになるはずだ。さて、もう少し英語を鍛えなければ。

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