ピンクの道路標識

首都高速湾岸線にもピンクの標識が目立つようになってきた
第34回

ピンクの道路標識

写真・文/吉田一紀

 高速道路を走っていると、ドライバーとしては当然のことかもしれないが、いろいろな道路標識が目に飛び込んでくる。方面案内はもちろん、制限速度や工事中のアナウンス、車線規制などとかなりの情報量である。そんな道路標識で、このところ気になっているものがあった。
 バスのイラストと“TOKYO 2020”の文字が組み合わされた標識だ。白地にピンクで描かれているので、他の標識と比べて柔らかさが際立って見える。何だろうと思って調べたところ、2020東京大会で選手や大会関係者の輸送ルートを示す看板だった。この2月頃から設置が始まり、ルートを事前に周知させることで大会中の混雑緩和につなげるのが目的だという。輸送ルートは東京圏で約840キロ、地方会場周辺では約520キロ。この看板は約2200カ所に設置される。
 さらに東京圏の会場付近の一般道路には関係車両のための専用レーン、優先レーンを示すピンクのラインも引かれるとのこと。もうすぐ東京の道路は、ピンクのアクセントで少しだけチャーミングになるかもしれない。

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