日常の中の東京オリンピック

開催まで1年を切り、急ピッチで工事が進む新国立競技場。
第2回

日常の中の東京オリンピック

写真・文/吉田一紀

建設が進む新国立競技場は、霞ヶ丘というなんとなくロマンチックな地名にある。その敷地はちょうど渋谷区と新宿区をまたがっていて、周辺には古くから団地や商店街があり、競技会やイベントがなければ普段はとても静かな街だ。

 この親しみあふれる街も新国立競技場の建設とともに様変わりし始めている。隣接した都営霞ヶ丘団地は都立公園となり、千駄ヶ谷駅も改修される。1964年の東京オリンピックに合わせて開通した外苑西通りの交差点にも陸橋が設置され、街のインフラそのものがオリンピックモードとなって変化している。

 タイのバンコクでも、至る場所で再開発が進み、それまでの古き良き雰囲気がドラスティックに変化している。それと同じように、この霞ヶ丘、千駄ヶ谷といったエリアでも、再開発は人の流れを変え、街の在り様を大きく変えようとしている。ただ、それでもそこで暮らす人たちの日常は相変わらず続くわけで、みんなそれなりの折り合いをつけているようだ。

 新国立競技場の正面には、そんな変遷を見続けてきた有名なラーメン店がある。その店主が何かのインタビューに答えていた言葉が印象に残っている。「いろいろあるけど、この街に世界中の人が来てくれるのは街を知ってもらういい機会だよ」。

あのホープ軒も外国人客が増えているようだ
あのホープ軒も外国人客が増えているようだ

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