また一つタイの原風景が消える。ソイ38の屋台街が撤去

右側が店舗型で、左が屋台運営となるソイ38。連日、国籍問わず人が溢れている

右側が店舗型で、左が屋台運営となるソイ38。連日、国籍問わず人が溢れている

 

トンロー名物のタイ料理店が、
コンドミニアムの建設により移転

それはあまりに突然だった。

タイで最も有名な屋台街、スクンビット・ソイ38から飲食店が撤退することとなった。第一報となった5月24日付けの地元紙バンコクポストによると、スクンビット・ソイ38に新たなコンドミニアムが建設されるため、2016年2月に店舗型の飲食店が移転、それに先立つ形で道路側に立ち並ぶ屋台も今月6月21日、バンコク都の規制によって立ち退きを余儀なくされる。警察と軍隊がやってきて屋台の店主たちに移転要請の勧告があったというから、もはや覆らない決定事項なのだろう。

スクンビット・ソイ38といえば、バンコク観光の見どころの一つであり、スクンビット界隈の住人にも馴染みのある通り。日本から来た観光客を連れていくと概ね喜んでもらえる場所として、頼りにしていた在住者も少なくないはず。報道から3日後、同地で実際に商いを営む店主たちに話を聞くべく、足を運んだ。

スクンビット・ソイ38で約20年、ソムタム店を運営する女性経営者(店舗型)によれば、新たな移転先を探しているものの、まだ見つかっておらず、オーナーが代替となる場所を現在探してくれているという。これまでテナント代が月2万バーツだったが、立ち退き時期の来年2月までは無料となり、さらに引っ越しの費用として、20万バーツが支給される。「オーナーは優しいわよ。だけど、ここで長年やってきたから、新しい場所になるとイチからスタートでしょ。売上も厳しくなるわね」と不安を口にしていた。

一方、屋台側はかなり深刻な状況となっている。同地で約40年間、クイティオ店を営む経営者は「移転の話はお客から聞いた」と第一報に驚き、「ほかの屋台街は19時からは普通に営業しているのに、なぜここはダメなのか理解できない」と肩を落とした。バンコク都には店舗型と同時期の来年2月の移転を訴えているものの、返答はなく、まだ先は見えていない。「1ヵ月以内に新しい場所を探すなんて不可能。こんな形は納得いかない」と怒りをあらわにした。

こうしてまた一つ、タイの原風景が消えていく。良し悪しの判断は、第三者にはできない。ただ、近代化とは得てして、そういうものなのだろう。

スペシャルコンテンツに関してはこちらから>店主たちの本音〜ソイ38、屋台の移転期日は6月21日
続報はこちらから>2ヵ月延期!スクンビット・ソイ38の屋台移転問題

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