タイの代理出産ビジネスの実態

タイの代理出産ビジネスの実態

仲介人の年収は5,000万バーツ以上!? 「代理母村」なる村も存在する

代理出産問題がまだまだ揺れている。16人の子どもの代理出産を依頼したとされる日本人男性(24)が未だ姿をみせていないため、真相は憶測の域を出ないが、「代理出産に至るまで」について触れたい。

まず違法な代理出産が蔓延する理由として、明確な処罰規定がないことが挙げられる。中国や台湾など同じアジアでも経済発展が目覚ましい国は、 人身売買の温床となる代理出産を認めていない。一方、カンボジアやミャンマーで横行していないのは、請け負う病院が少ないことと、仲介人なども探しにくいため、円滑に進まないという背景がある。自ずと施設もシステムも“機能している”タイに集中する。

実際、とある医療機関の掲示板サイトでは、「代理母募集」「代理母になります」といったスレッドが立ち、代理出産の報酬は20〜30万バーツ、食事代は毎月2,000バーツと明記され、仲介者には1〜2万バーツの紹介料とも書かれている。また、ペッチャブーン県には「代理母村」なる村が存在し、代理出産が生業となっているという。バンコクで妊娠し、その後帰省。出産時期になると、バンコクまで戻り、子どもを生む。彼女らはそれを「タンブン(徳を積む)」と捉え、警察の捜査では23人の代理母が確認された。

地元紙によると、代理出産の仲介人は代理母のみならず、卵子、精子までも扱い、若くて元気な女性の卵子の場合、2〜8万バーツ(モデルは10万バーツ以上)で提供者から購入し、医学生の精子は5万バーツだという。代理母の報酬は、出産経験なしが15万B〜、経験者が30万Bで、美人の女性は50〜60万Bともいわれている。最も高いのは、33歳以下で出産経験があり、堕胎経験のない人とのこと。

ちなみに出生届の“名義変更”の方法は、①養子縁組②病院に賄賂を渡し、出生届に依頼人が署名③代理母を海外で出産させ弁護士に一任というもの。仲介人は1ヵ月で平均10人の代理出産を請け負い、年間の売り上げは5,000万バーツにもなるという。

現政権は依然、邦人男性に出頭を要請しているものの、日本から出たという情報はない。注目を集める一件だけに、ヤブヘビにならないことを願いたい。

【写真上】25日、ルンピニ警察が事情聴取した代理母は「日本人男性から30万バーツと毎月1万2,000バーツをもらっていた」と証言

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