バンコクの冠水理由は“ゴミ”

運河や川で毎日10トンの粗大ゴミ。削減の切り札は3R

 


バンコク首都圏庁によれば、都内で発生する道路冠水の最大の原因は“ゴミ”だという。アッサウィン知事はバンコクのゴミ問題について「都内を流れる運河や川を浚渫(しゅんせつ)すると1日に約10トンの粗大ゴミが上がってくる。中でも不法投棄によりゴミが最も堆積しているのはラマ9世放水路トンネルで、雨が降らずとも1日1トンの堆積したゴミが掘削される」と肩を落とす。

ただ、首都圏庁も手をこまねいているわけではない。前述の通り、浚渫事業で川底に堆積したごみや土砂を掘削すると同時に、粗大ゴミの捨てられる日を指定し、広報活動を積極展開。それでも効果は薄い。

冠水理由は、粗大ゴミだけでもなさそうだ。同庁排水・下水局によると、「屋台主が流す凝固した油脂も問題。下水溝から約10cm以上の厚さの油も発見されている」。 さらに、「ゴミ以上に厄介なのがバンコクの下水システムです」と語るのは、カセサート大学工学部水資源工学学科のシターン氏。バンコクの下水道システムは合流式(雨水と下水同一の管渠で排出)で、処理能力が追いつかず、ひとたび雨が降れば雨水分が溢れてしまう。改善には、下水道の分流式だが、再整備には道路下の下水道管を取り換え、さらに各家庭内でトイレは汚水、キッチンは雨水、と下水管を分ける必要があり、巨大な予算を要する。

そこで、先ずは“ゴミを減らそう”と考えたのがタイ政府。日本ではお馴染みの“3R”(Reduce、Reuse、Recycle)を打ち出し、スラサック天然資源・環境大臣のもと、6月5日から、毎週月・水・金でビニール袋(レジ袋)の禁止運動を開始。賛同する大手小売店を中心にマイバック(エコバック)普及が展開されているという。

思い出して欲しいのは、Perfume(パフューム)の代表曲「ポリリズム」。繰り返し流れたCMは、日本人のエコ意識を高める一助となった。果たして、タイでもエコソングは生まれるのだろうか。

 

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