洪水と干ばつが同時発生

雨季の“恒例”ともいえる天候問題。バンコクでも水不足に陥る!?

当初、「今年はバンコクの雨が少ない」と言われた雨季だったが、最近になり、ようやく本格化。すでに外出時は傘を携行せざるを得ない状況であり、一方、地方では干ばつが発生するなど、非常にアンバランスな天候が問題となっている。9月に襲ってきた台風19号は東北部の干ばつ問題を一気に解決したものの、東北部、東部、南部24県で洪水、950の村が被災、死者3人を出した。また、10月には、バンコクに台風22号が上陸し、続けて東北部、中部、東部も被災。当初は水不足の可能性が指摘されたバンコクだが、都排水・下水局によると、今年の降水量はすでに昨年を上回っている状況だという。今年9月までのバンコクの降水量は1196ミリで、昨年の年間降水量1073ミリを超えており、現在の降水量がいかに多いかがわかるだろう。スクンビットエリアでも、水に足が浸かり、四苦八苦する人々の姿を何度も見かけている。気象局は、バンコクの雨季が10月中旬まで続くと予測している。雨で苦しむバンコクを尻目に、地方では30年ぶりに干ばつ問題が深刻化。タイの主要な4ヵ所のダム(プミポンダム、シリキットダム、クエーノイバムルンデーンダム、パーサックションラシットダム)では、7日時点で平均貯水率が40%と、この状況が続けば確実に水不足となるとされている。最も影響を受けるのは農業で、政府は「乾季の稲作はやめて、飼料用のトウモロコシに代えてほしい」と促したが、すでに農家からは不満の声が上がった。気象局のワンシャイ・サックウドムシャイ局長は「台風が来ても、主要なダムには水が貯まっていない。今でも水不足は進行中で、大規模な被害となり、農業用水が足りなくなるのは必至」と明らかにした。昨年、60億㎥あった貯水量のダムですら水不足ギリギリだったが、今年の同時期では32億7700万㎥しかなく、バンコク在住者への節水対策もかなり信ぴょう性を帯びてきている。毎年のように問題となる洪水と干ばつという一見、相反した同時発生。天災だけに双方のバランスを取るのは容易ではないが、〝農業大国〞のタイにとっては避けられない課題の一つである。

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