火葬式場

全国民がひとつになり、前国王への想いが注がれる場所

 


タイ全土が悲しみに包まれた日から1年。26日にはラマ9世(プミポン前国王)の国葬(火葬式)が執り行われる。王宮前広場には、1年がかりで建設が進んだ式場が建つ。

67年ぶりに誕生した式場は、タイ語で「プラ・メールマート」と呼ばれ、仏教界では天国・地球・地獄の中心にあるプラ・スメーンという山を意味する。過去にも、ラマ4〜5世、8世の崩御の際にも建てられた。タイでは、王様とは最も尊き存在であり、那羅延天(ヒンドゥー教の神ヴィシュヌの異名「ナーラーヤナ」)だと信じられ、宗教的な意味合いも強い。

ここからは、設計に携わった文化省芸術局建築事務所のコーギアット氏の言葉を借りる。ラマ9世は、ご生前、国王の火葬式場については言葉を残しておらず、建築にはラマ5世の式場を参考にしたという。建物は大きく3つの塔に分けられ、中央にそびえる塔は「ブッサボック・オン・プラターン」と呼ばれ、最も重要な建物。ナーラーヤナ(お顔は、ラマ9世がモチーフ)、シヴァ、ブラフマー、インドラといった神々の装飾のほか、606の彫刻が施され、その中には、前国王が可愛がった愛犬「トンデーン」と「ジョーショー」の姿もあり、荼毘に付される際には、外界とを閉じる間仕切り(門)があり、そこには4000以上ある前国王のロイヤルプロジェクトのうち、選ばれた24の功績が描かれているという。

中央棟を囲むように建てられた「ブッサ・ボック・サーン」には、火葬式の際に僧侶が着座する場所。さらにその周りを囲むように建つのが「ホー・プルアン」で、式で使用される道具などが収められることになっている。

式場には、約2700人の参列者が入れるが、座席は、現国王や王族が高さ1.8mの位置に着座され、貴族、三権の長(立法権、行政権、司法権)らが1.3mの場所に座る。建物は、火葬式から約1カ月間はそのままとされる。26日は、タイ全土が改めて前国王の功績を讃え、別れを告げる日。我々も今一度、タイに住まわせていただいているという感謝の気持ちを抱きながら過ごしてはいかがだろうか。

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