痛ましい死がもたらす変革〜13歳のタイ人少女、性的暴行で死亡

痛ましい死がもたらす変革

13歳少女が性的暴行で死亡した事件が、
タイの実情を浮き彫りに

連日タイのTVを賑わせ、ヤフージャパンのニュースにも取り上げられた「13歳少女、性的暴行で死亡」というニュース。タイ全土に大きな衝撃を与えた悲劇は、現政権を動かし、責任者の更迭、法改正への訴えといった社会問題にまで発展した。

事件をおさらいする。6日、バンコク行き寝台列車で車両清掃係として勤務する男性、ワンシャイ・セァンカウ容疑者(22)は、寝台車で少女を無意識になるまで殴り続け性的暴行に及ぶと、その後窓から投げ捨てた。8日、警察はホアヒン市ワンポン駅近くで血がついた洋服や布団などとともに遺体を発見。同日、容疑者は暴行致死罪で逮捕された。

事件を受け、タイ国有鉄道のプラパット総裁は会見を行ったが、「自分の娘は乗せたくない」という無責任な発言に批判が集中。さらに2001年、大学院生の女性が職員に性的暴行を受けた事件が再びクローズアップされ、10日、国家平和秩序維持評議会は同総裁の更迭を発表。事件当時、容疑者は酒と麻薬を摂取していたことから、車内での酒の販売・持ち込み、飲酒の禁止が決定し、防犯カメラの設置も検討されている。

事件は法改正にまで波及。性的暴行の刑罰は最短4年の懲役、罰金8000B〜となっており、元ミスタイランドのパナッダー・ウォンプーディーさんは、自身のインスタグラムに「性的暴行=死刑に法律を変えたいので署名をお願いします。目標は10万人」と投稿。死刑ではないものの、重い刑罰に改正するよう訴える「change.org」というサイトでは、18日時点で8万4000人以上の署名を集めている。

タイでは、性的暴行事件が多発し、2013年は3276件、そのうち逮捕されたのは2030件だけだという。何かしらの性犯罪の被害に遭ったことがある人は同年で約3万2000人と、実に15分に1人が被害を受けている現状。また、実際には警察に被害を届け出ないということが、全体の87%という数字も報告されている。

これもまたタイが抱える暗部であり、避けては通れない問題の一つである。

【写真上】13日、ノンタブリー県ティンナコーンニミット寺院にて、少女の葬式が執り行われた。(14日=タイラット)

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