知事が民主党から総スカン

100人中98人が不信任。
民主党内から非難轟々、不平・不満が噴出するスクムパン知事の去就問題が表面化

バンコク都のスクムパン知事の進退をめぐって民主党が揺れている。同党のウィラート氏は、事実上のタイ最高権力機関「国家平和秩序維持評議会(NCPO)」に対し、民主党として、特別党議を開くため上申(軍事政権下のタイでは、5人以上の政治集会を禁止しているため)。党議にかける事案が、同党の幹部でもあるスクムパン知事に対する罷免の是非というから穏やかではない。ことの発端は、今年10月14日に、同党のワチャラ氏が、知事に対し「都の事業がひどい」と批判したことにはじまる。同氏は、窃盗に入られたある被害者が、同党のアピシット元首相に対し「自宅周辺に都が設置した監視カメラが26台もあるが、実際に動いていたのは5台しかなく、これでは意味がない」と陳情した内容を取り上げ、知事の仕事ぶりに疑問符を投げかけた格好だ。都は、2019年までに約400億バーツの予算をかけて、都内に10万台の監視カメラを設置する事業(すでに4万台設置)を進めているが、前述の一件で、設置済カメラの性能にも疑念が持たれているという。また、冒頭のウィラート氏も「都が13億バーツの予算を計上する、すべての学校への楽器配布事業は、音楽教師が不在の学校に配っても、使い方がわからず意味がない」と改めて、知事の仕事ぶりを糾弾。騒ぎを収拾しようとスクムパン知事に面会を求めた民主党代表のアピシット元首相だったが、多忙を理由に何度も断られた挙句、知事から「時間ができれば、こちら側から連絡する」とおざなりな対応を受ける。この態度に、民主党内で知事への不満がさらに噴出。「成果がない」や、知事が過去に言った「洪水を避けたければ山に住めばいい」との不適切な発言まで掘り返され、多くの党員から「都民も不満を抱いている」とブーイングの大合唱が鳴り響く。さて、ウィラート氏が「民主党員100人中98人から賛同を得ている」と強気で提出した上申だが、NCPOの御沙汰は「集会はダメ」とあっさり残念な判断が下った。この結果に、同氏は「別の手法で追い込む」とめげずに、知事追求の手を緩める気はないとのこと。果たして結末はいかに……。

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