「4G」、「LTE」の違いとは?

「4G」、「LTE」の違いとは?

タイで、第4世代(4G)携帯電話サービスがスタート

ご存知の通り、タイの携帯電話事情は3G回線が主流だが、近頃、バンコクの街角の携帯ショップを覗くと「4G」や「LTE」の文字を見かける。もしかして、4Gがスタートしているのではないかと、携帯を見れば3Gマークのまま。これってどういうことだろう?

3Gと4Gは、回線(通信)の速さが違うということぐらいは想像にたやすい。ところが4GとLTEの違いを聞かれれば、よくわからないという人も多い。そもそも4Gとは、国際連合の機関「国際電気通信連合会(ITU)」が定める第4世代移動通信システムの総称で、LTEは、3Gから4Gへ移行する一歩手前の3・9G規格。厳密には4Gではない。ところが、とある国際会議で「LTEも4Gの呼称でOK」となったことが、一般ユーザーを困惑させる原因だ。

閑話休題。タイでの4Gスタートに戻そう。タイの主なキャリアはAIS、DTAC、True Moveの3社で、ほとんどの読者も3社のうちどこかのSIMカードを使用しているはず。昨年5月に国内3位のTrueが先陣を切ってLTEサービスを開始。すでに今年4月時点で25万人の加入者を獲得しているという。遅れること1年。同じく国内2位のDTACもスタートし、あとはAISのみとなっている。ただし、LTEを利用したい人は自身の携帯が4G=LTEに対応していることを確認の上、各キャリアのカウンターで専用SIMカードに交換(ナンバーポータビリティ対応)してもらう必要があるので要注意。

ここで、タイのローカルニュースを読み込んでいる方は、疑問が浮かぶはず。「タイ国家放送通信委員会は、4Gサービス免許の入札を今年(2014年)の8月から3回にわけて行う」といったニュースをご存知だろうか。つまり、現在各キャリアが提供するLTEは、3Gで使われている周波数帯「2・1GHz」の一部を分けて提供しているに過ぎず、より4G電波が届きやすい周波数帯の認可はされていない。しかも今回落札できるのは2社までと狭き門なのだとか。タイ全土で4Gが利用できるには、もう少し、先の話になりそうだ。

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る