戴冠式

前国王の崩御から約2年半。69年ぶりに行われた

日本では4月30日に天皇陛下が御退位され、5月1日には皇太子殿下が御即位し、令和時代となったが、タイではワチラロンコン国王(ラマ10世)の戴冠式が5月4〜6日の3日間に渡って執り行われた。在タイ日本人にとって、両国が同時期に新時代を迎えたことは、大変喜ばしい。
ラマ10世は、2016年10月に国民の敬愛を集めた父プミポン前国王の崩御に伴い、同年12月にチャクリー王朝第10代国王として即位を表明。しかし、すぐには戴冠式を行わず、服喪と準備期間を経て、今回、69年ぶりの戴冠式が実現した。奇しくも1950年5月5日に行われた故プミポン前国王の時と重なった。

ワチラロンコン国王は4日、清めの水を浴びた後、王座に座り、国王を象徴する白い傘の下、1782年から続く現王朝を興した初代国王ラマ1世から伝わる重さ7.3キロの王冠と、王位の象徴である「五種の神器」を受け取る儀式に臨んだ。そして、「全国民の利益と幸福のため、公正に国を統治する」と宣言されたという。

儀式には、1日に結婚したばかりのスティダー王妃も参列。王宮周辺には、国王のシンボルカラーである黄色い服を着た大勢の国民が集まり、ラマ10世の誕生を改めて祝福した。
翌5日には、国王が座った黄金色の輿を、伝統衣装に身を包んだ16人の従者が担ぎ、約7キロの祝賀パレードが行われた。王宮を出発された国王は、途中、いくつかの寺院での儀式を行い、ゆっくりと国民の前を通過。沿道には約20万人が、国旗を振りながら国王が通り過ぎるのを見守っていた。こうしたパレードは、タイ族最初の王朝と言われるスコータイ王朝時代から続いているという。

最終日の6日は、王宮前で即位を祝う一般参賀が模様され、多くの国民が詰めかける中、国王は王宮のバルコニーから国民らに姿を見せ、「集まってくれたことを嬉しく思う。皆の想いが国のさらなる繁栄に繋がることを祈っている」と述べられた。

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