5Gで変わる、タイの未来

国内通信大手の一つアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)は今月2日、国内で初めて第5世代移動通信システム「5G」の商用サービスを開始したと発表した。

運用開始で政府が見据える成長計画とは

国内通信大手の一つアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)は今月2日、国内で初めて第5世代移動通信システム「5G」の商用サービスを開始したと発表した。

これはタイ放送通信委員会が先月16日に実施した、5G向け周波数の利用権を巡る入札結果によるもの。政府はかねてより「タイランド4.0」を加速させる手段として5Gの導入を推進し、IoTやAI(人工知能)といった情報技術を駆使した産業高度化の必要性を訴えてきた。

AISが5Gの運用開始を発表した同日、エネルギー省のソンティラット大臣は地元経済新聞の創刊40周年記念式典に出席。

「タイと世界の躍動的な変化」と題した講演を行い、その中で5G導入による経済的なメリットと、そこから広がる4つの戦略的な成長計画について言及した。

まず、一つ目は「Breakthrough Technology」、5Gを最大限に活用した産業分野における技術革新だ。

そもそも4Gの約100倍の実行速度を備えた5Gはその高速性はさることながら、あらゆるモノやコトがインターネットに繋がるIoTの基盤になることが期待されている。

つまり通信技術の飛躍的な進化により、スマート農業時代に見られるようなさまざまな産業の変革期に突入するというわけだ。

無論、そのためには社会変化に対応し得る国民の柔軟性や知識の底上げが必要不可欠と同大臣は付け加えている。

続いて挙げられたのは、官民を問わず関係機関が連携して競争社会に向き合うことを意味する「Ahead of Time」だ。

新型コロナウイルスの感染拡大が世界の経済活動に大きな混乱を招いている昨今、同大臣はとりわけ、5G導入が国内EC市場活性化の起爆剤となることに期待を寄せているという。

さらに農業や観光業といった主要産業にデジタル技術を応用することで成長を促す「Be On The Right Track」、それらを包括的に持続するための社会システムの整備「Towards Sustainability」にも言及。

何はともあれ、変革の最前線を見つめていきたい。

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